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OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。



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WD企画続き。クリスの陰謀。





「ねっ刹那」



放課後、特に部活動には入っていないので早めに下校しようとすると、目の前にぬっとキャラメルブラウンの頭が現れた。傍らには桃色の髪の少女も立っている。

ニコニコを通り越してニヤニヤしている彼女に嫌な予感を抱く。(こういう時は
大抵面倒なことに巻き込まれることを経験上知っていた)





「何の用だクリスティナ」

「聞いたわよ!エーカー先生とデートするんでしょ?」





やはり。

大袈裟に眉間に皺を寄せ彼女を睨むが、目を輝かせたクリスティナにはもう何を言っても聞かないことを知っている。



「・・・何故知っている」

「私も一応諜報員ですからっ」





そうウィンクし、やるじゃないと小突いてくる。こう見えて彼女は天才ハッカーであり噂に関しては誰よりもはやく察知する。その能力は組織では役立つが、もう少し別の所で役立てないか。





「で!どんな格好してくの?」




心の中で溜め息をついていると、今度はがっと肩を掴んできた。目は相変わらずキラキラしているものの、何処か据わっていて正直脅しがかかっている。

嫌な予感が警鐘を鳴らしつつあるが、こうなったクリスティナはもう蛇のような執念で聞いてくる。肩越しに見えるフェルトが、哀れみをこめた目で刹那を見てきた。いや、助けろ。






「い、いつもの格好だが・・・」

「いつもの?・・・まさか、あのズボンにストールって言わないよね?」

「それ以外に何があると」

「・・・スカートとか、ないの?」

「制服しかない」





その言葉に偽りはない。きっぱりと言い放つと、クリスティナは一瞬唖然とした顔になった。が、0.01秒後には金の瞳がギラリと輝き、既に逃げ腰だった刹那をがっと掴むと、ガクガクと揺さぶってくる。






「駄目、そんなの!せっかくのデートなんだよ!あんな男の子みたいな格好じゃ誤解されちゃうって!!」

「お、俺は別にかまわない・・・」

「だ~め!ミッションに関わることなんだからぁ!!フェルトっ!!」




大体どういう風に誤解されるんだ。

しかし脳内で突っ込んでいると、パチン、とクリスティナが指を鳴らし、それまで傍らで黙ってたたずんでいたフェルトが刹那の二の腕をがっちり掴んできた。

そしてクリスティナもがっちり、痛い位掴んでくる。




「な、何を・・・!」

「決まってるじゃない、服よ服!私達が可愛い服見立ててあげるから!」

「そんなの必要ない!」

「あるの!!!」





いい加減やめて欲しいと思い少し強めにいえば、下校しようとした生徒全員が振り替えるくらいの大声で言い返された。鼓膜がびりびりする。




「もう王留美に連絡してあるから、衣装代は彼女持ちよ!」




凄まじい剣幕に面食らっていると、行きましょとスキップをしているクリスティナにそのままズルズル引きずられた。

救いを求めるようにフェルトを見るが、



「刹那・・・ごめんね」



そして諦めて、と視線を反らされた。彼女も大変そうである。







「心配しないで!エーカー先生も喜ぶと思うから!」


ある意味グラハムよりタチの悪い奴に滷穫されたかもしれない・・・

抵抗を諦め、予感が的中してしまったことに刹那は深く溜め息をついた。









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