OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。

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しょんぼり兄貴達です。
「ねえ、二人共・・・」
刹那がグラハムとの待ち合わせ場所についた同時刻。
少し離れた場所に、怪しい男三人が固まって、じっと少女の動向を見つめていた
。
「・・・やっぱり尾行は駄目じゃないかな」
その中でも一番大きいが至極まっとうなことを言った青年を、見め麗しいが双眼
鏡をしっかりと前方に構えている青年がきっとにらみつける。
「アレルヤ・ハプティズム。これだから君はガンダムマイスターに相応しくない
。」
「いや、僕達の今の行動の方が相応しくないと思うけど」
何しろ図体がでかい男が三人重なるようにして、双眼鏡を構えているのだ。当然
怪しい目で見られている。特に子供連れに。
子供がこちらに指を差し、母親が目を塞ぎ逃げるように通りすぎていくのが特に
傷つく。
「全く・・・ロックオンからも何か言ってやって下さいよ」
「ハム野郎・・・」
「貴方もですか」
傍らのロックオンに至っては恨みの言葉をぶつぶつ呟きながら双眼鏡を凝視して
いる。正直危険だ。なんか時折狙い撃つとか呟いてるし。
検閲があるから、と必死に説得して銃を持ってこさせないでよかった。でなけれ
ば二人とも確実に撃って大惨事を引き起こしていただろう。将来稀代の殺人者に
なろうとも今は平和に過ごしていたい。
「くっそーなんだって刹那があいつとデートしてんだよ・・・絶対断ると思った
のに・・・」
「仕方ないよ、ミッションなんだから。刹那も情報を仕入れるチャンスだからっ
て」
「しかしあんな女々しい格好をする必要性はない!あんな露出が多い格好をして
、襲われるではないか!」
その割にはティエリア、手にある一眼レフはなんだい?
「いやあの格好もなかなかいい・・・ってティエリア、何とってるんだよ!」
あ、やっと突っ込んでくれた。
「後でデータよこせ!」
「・・・これはミッションレコードで後で報告書にするものだ。まあ一万で売っ
てやってもいい」
「高い!」
ああ、ハレルヤ、男という名の狼が見えるよ・・・
そう嘆いていると、ハレルヤが『どうでもいいがあいつらいなくなったぜ』と呟
いてきた。
慌てて見れば、噴水の前から彼らの姿は消えていた。
「二人とも、刹那が・・・!」
「7500円でどうだ!」
「聞けやぼけ!」
思わずハレルヤに入れ替わり、顔を付け合わせ交渉している二人の頭を力強く殴
打した。
「くそっどこ行った・・・!」
案の定二人を完全に見失った三人は、ファンシーな煉瓦通りに呆然と立ち尽くし
ていた。
当然通行人の邪魔だったのだが、全く気にしていない。
「ほら、二人が無駄話してたから・・・」
「うるせー、俺たちにとっちゃ死活問題なんだよ!」
「そうだ、指図をするな」
「でしゃばるな」
「「すみません」」
再びハレルヤが降臨した。もしかしたら一番心配しているのはハレルヤかもしれ
ない。
「それにしても見失ってしまうなんて・・・これだけの人じゃ探すにも・・・」
「任せろ」
そうティエリアが眼鏡のフレームを効果音付きで輝かせると、例の膨らんだ袖か
ら携帯取り出した。物入れだったんだね、それ。
「こういう時の為に、GPSを刹那に付けといた。」
「ナイス!」
「ナイスって・・・えええ?!これじゃ僕らの方が犯罪じゃ・・・」
「目的の為には手段を選ばない。これが、ガンダムマイスターだ。」
「マイスター以前に犯罪者だよ!」
「アレルヤ・・・子供用GPSつき携帯ってあるだろ?それと同じようなもんだ」
「そうかな・・・」
納得しかけてしまったアレルヤにハレルヤは違うだろ、と突っ込んできたがもう
どうでもよくなってきた。
ハレルヤ・・・僕は憂鬱だよ。稀代の殺人者の前に犯罪者になってしまう。
「刹那の貞操は俺が守る!」
「やるからには徹底的にやらせてもらう。」
変なことを大声で叫ぶ24才と物騒なことを呟きながらGPS片手に歩き出す年齢不詳
を見て歪んだ世界をアレルヤが嘆いていると、突如先頭をきるティエリアが立ち
止まった。
途端、急速な悪寒が背中を駆け巡る。
疑問に思い視線を前方にやると、17とは思えない、ティエリアを上回る女王の
プレッシャーを放つ豪奢な衣装を見にまとった少女が立っていた。
「何をしていますの?」
口元は可憐かつ優雅に微笑んでいる。しかし大きな双眸から注がれる視線が、冷
たい。
3月の麗らかな陽気を、一瞬でブリザード吹き荒れる荒野に変えるかのような絶
対零度の視線だ。
「や、やあお嬢様・・・」
「男三人でテーマパーク・・・楽しそうですわね。」
視線が三人に突き刺さる。というか抉られてさらにそこに塩を塗り込まれている
ようだ。いつも表情を崩さない紅龍の瞳が心底憐れんでいる。痛いって。
「大丈夫ですわよ、刹那なら」
視線と良心に耐えきれなくなり、うつむいているとぽつりと王留美が言った。は
っと顔を上げれば、ティエリアのGPSを取り上げ、優しく微笑んでいる。
「彼女は意志が強い。多少あの男に入れ込んでいる所はありますが・・・」
「い、入れ込むなんて刹那に限ってそれは・・・」
「そうやっていつまでも子供扱いするから、浚われてしまうのですよ」
女は急に成長しますから。
そう付け足し、栗色の視線が真っ直ぐとロックオンに注がれる。睨むわけではな
くただ見つめているのだが、内心を見透かされているようでロックオンはたじろ
いだ。
アレルヤもティエリアもぐっと言葉に詰まる。
「それに・・・万が一のことがありましたら、園内にエージェントが配置されて
いますので全力で阻止しますわ」
にこりと大輪の花が開くような艶やかな笑み。だが逆にそれが怖い。
ある意味一番危険なのはグラハムかもしれない・・・
「さてと、シスコンは大概にして・・・」
「し、シスコン・・・」
「自覚なかったのですか?まあいいですわ、これを機に一人の女扱いなさったら
?」
そうすれば貴方達にもまだチャンスはありましてよ?
そうウインクすると、紅龍を引き連れ彼女は颯爽と立ち去った。
「女扱い・・・か」
「そうだな、もうそんな年なのか」
「色気はないがな」
「そうかな?」
ぽつんと残された男達。その間を春風が通り過ぎていく。
GPSを奪われた以上、彼らを探すのはあきらめた方がいい。
「・・・取り敢えずまずは下着から買い揃え」
「「セクハラ」」
「すみません・・・」
しょぼくれるロックオンを放っておき、アレルヤは複雑な気持ちでテーマパーク
を振り返った。
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「非晶質。」にようこそ。
ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
にょただらけなので苦手な方はご遠慮ください。
感想、誤字脱字、その他管理人に突っ込みたい方は最下部のメルフォからか、↓の☆を@に変えてお願いします。
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管理人:流離
since:20071112
更新停止中。twitterで色々妄想してます。
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