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OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。



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拍手学園グラ刹♀第三弾、家族?会議(でもない)編。
アーデ様も刹那が好き、スメラギさんも刹那大好きがコンセプト。
学園刹那は性教育がなっていないです。






「「「「は?」」」」

普段滅多に意見が合わない三人の男と一人の少女の声が、奇跡に近い位見事に重なる。

その様子に、スメラギ・李・ノリエガは一人苦笑を浮かべるしかなかった。







PM5:19

―what?―






「だから言ったでしょ?刹那をグラハム・エーカーの身辺調査に当たらせるって




ここは東京にあるとあるビルの一室。見た目こそは何気ないごく普通の高層ビル

だが、刹那達がいるこのフロアはセキュリティが徹底しており、この部屋がある
ということは一般人には隠匿されている。

世界で秘密裏に動いている組織、CBの為に用意された一室だ。

刹那達マイスターは現在行っている諜報活動の打ち合わせの為ここに来ていたの
だが、事態は―少なくとも刹那にとって―嫌な方向に向いていた。




「俺は反対ですよ、ミス・スメラギ!」

最初に口火を切ったのは、当事者の刹那ではなくロックオンだった。

いつも笑みを浮かべている彼が、珍しく取り乱した口調でスメラギに摘め寄っている。


「アイツの噂は聞いていますよね?刹那を常日頃から追い掛けてるっていうじゃないですか!あんな変態を刹那の側にちかづけるなんて、野獣のいる檻に兎を投げ入れるようなもんだ!」


いや、野獣ではないとは思うが。そして兎になった覚えはない。

しかし刹那としてはかなり、いやもの凄く気がすすまない話なので、口を閉ざしている。



スメラギはそんなロックオンの様子にわずかにため息をついてから、マイスター達一人一人の顔を見つめつつ口を開いた。



「私だってあまり気がすすまないわ。彼にはフェルトかクリスを当たらせようと思っていたんだけど・・・何せあの男隙がなくて。中等部の学生であるフェルトはともかくクリスじゃなかなか情報を引き出せなかったのよ。」


「まああれだけの容姿なら女性にも困って無さそうですしね。」

アレルヤが口を挟むと、スメラギはわずかに頬を緩めた。


一般の女性的な好みには疎い刹那さえでも、確かにあれは二枚目の部類に入ると思う。
顔だけなら。



「そうなのよ、クリスみたいなタイプは手慣れているみたいで。それで少し困ってたのだけど・・・」

そこで区切って、彼女はチラリと刹那を見た。



言いたいことはなんとなく伝わった。

スメラギは普段は飲んだくれだが、上司として的確な采配をいつも下してきた。

熟慮した上で、刹那にこの任務を下したのに違いない。



「しかし・・・」



「いい、ロックオン?ユニオンに奪われた第二世代のガンダムの奪還があなた達マイスターの最優先事項なのよ。

グラハム・エーカーはあんななりをして退役軍人・・・しかも、ガンダム捕獲に関っていたという重要人物なの。幸いまだガンダムのセキュリティは破られていないらしいし、内部情報の解析も進んでいない。

一刻もはやく、ガンダム奪還に関する情報を得なければならないの。手段は選んでいられないわ。」



普段の気さくなスメラギではなく、CBの一員としてのスメラギの冷徹な声に、ロックオンは言葉を詰まらせた。




そう、今刹那たち第三世代マイスターの最重要任務。

第二世代とはいえ太陽炉の仕組みをばらされたら、それ以上先のステップに踏めこめないのだ。

第二世代を奪還、もしくは破壊しなければなにも始まらない。

ロックオンも、アレルヤも、ティエリアも、そして、刹那も。皆その意思を持ってCBに入ったのだ。


例え相手が嫌だからといって、私情を挟んでいられる場合じゃない。


しかし・・・

グラハム・エーカーの姿を思い出す。普段は甘いマスクに微笑を浮かべている男なのだが、意外にも軍人だったのか。通りで隙がないわけだ。。

刹那は主に暗殺やテロ鎮圧ということを主にしていた。お世辞にも人付きあいは良いとはいえない。

人間関係を必要とするこの任務をやっていけるか、(特にあの男相手に)―・・・
正直疑問がある。





「俺も賛同しかねる」


うつむいた刹那の代わりに、ティエリアの声が室内に凛と響いた。

命令には絶対というほど従うティエリアの意義に、少なからず4人は驚いていた。


「ティエリア?」

「いくらあの男が好意を抱いているとはいえ、刹那・F・セイエイは男性諜報員として養成されたはずだ。女性諜報員と男性諜報員では任務の内容が違いすぎる。

それに、単独の身辺調査ということはある程度グラハム・エーカーと関係を結ばなければならない。それこそ、情報が得られるとなれば肉体関係も入るのだろう?」


「に、にくたい・・・」

平生と同じ冷たさを感じる美貌でさらりと言い放つティエリアに室内の空気が凍りつく。

ロックオンはただでさえ白い顔が蒼白になり、アレルヤは耳の先まで赤面し、スメラギは罰の悪そうに口をつぐんだ。


・・・肉体関係?なんだそれは。筋トレでもしあうのか?


刹那だけが、意味を理解しかねて首を傾げている。

きょとんとしている刹那と周囲の様子を見て、ティエリアはあからさまににため息をついた。


「別に私はそこまで無理をさせるつもりはないわよ!それに刹那はまだ未成年よ、相手も学生には流石に手をださないはず・・・」

「どうだか。貴女が一番そういうのを理解しているだろう?
それにまだ彼女は、初潮が来ていないのだろう?彼女は肉体的にはまだ子供だ。
そんな奴に貴女は任せようというのですか?」

「おい、ティエリア・・・!!?」


ロックオンが慌ててティエリアを止めようとするが、「そうだろう?」といわんばかりに硝子越しの紅い瞳を刹那に向けてくる。



「・・・ああ」
確かにまだ来てはいない。

正直にうなずくと、スメラギとアレルヤは驚愕した顔でこちらを見てきた。
「刹那、それ本当?」

「嘘でしょう?」


目を見張っている二人を見ると、「来てない」ことは結構おおごとらしい。

刹那は幼少期を性別を偽り少年兵として戦場を駆け巡っていた。その時の劣悪な環境の為か、同年代に比べれば発育は良くないし、背も体重も平均以下だ。
体の成熟が充分成っていない為ではないか、と医師は告げられた。

しかし別に今のところ日常生活に支障はないので別段と気にしていなかった。

むしろクリスティナやフェルトの様子を見ていると、来ないほうがいいとさえ思っていた。




「問題なのか?」


硬直している二人にそう言うと、アレルヤは「ちょっと僕には・・・」と気まずそうに目線を逸らし、スメラギは頭を抑えた。何だというのだ一体。



「この作戦はヴェーダも推奨しているんだけど・・・まさか、予想外ね。
いいわ、とりあえずこの作戦は保留。あなた達は従来と同じく学校に潜伏していなさい。私はヴェーダに再考を求める。
けど・・・刹那」



スメラギが刹那に向き直る。自分には欠片もない色気と、甘い香水の匂いがこちらまでただよってきた。




「例え決定が覆されなくても、最終的にはあなたの意思を尊重するわ・・・もし無理だと思ったら、降りなさい。」


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FIRST
「非晶質。」にようこそ。
ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
にょただらけなので苦手な方はご遠慮ください。
感想、誤字脱字、その他管理人に突っ込みたい方は最下部のメルフォからか、↓の☆を@に変えてお願いします。
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管理人:流離

since:20071112


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