予告編

例の企画(笑)の予告編というかそこまでおおそれたものではないのですが、一応後日談です。（先にかよ）
刹那in MSWADネタ

設定では刹那の階級は少尉でユニオンのエース。ガンダムにひかれてガンダム調査隊に志願したのですが上司であるグラハムにセクハラを受ける毎日で多少後悔しています。
ちなみにガンオタ。一応ハムとは恋人・・・なのか？（え）
1/5に本題、後日談Bパートをup予定。

それゆけ、MSWAD！
決意編




「少尉、コーヒーをお願いしますよ」
同僚であるダリルにコーヒーカップを出されると、刹那は小さく頷いて受け取った。
MSWADには新年も休みもない。2307年、ガンダムという圧倒的な力の出現により、世界の均衡は脆くも崩れ去ってしまった。
ユニオンとて世界の一角を担う大国、AEUや人革に遅れを取らぬよう休み返上でガンダムの謎を追わなければならないのだ。
さすがに新年早々にはCBの動きはないようだが。
コーヒーはそんな疲れ気味な彼等の良き相棒であり、刹那以外の者はほぼカフェイン中毒に近い。
毎日欠かさず飲むので当然味にもこだわり、自販機はあるものの彼等の中では日替わりでコーヒー係をするという暗黙の了解があった。何故かコーヒーをあまり好まない刹那も当然のように組み込まれていて、仕方なくやっている。

「少尉、私にも」
「僕にもお願いするよ」
「了解」
プレートにハワードとカタギリのマグカップを載せて、給湯室に向かうと、一番奥のデスクに優雅な笑みを浮かべている上司がいた。
「私にもお願いできるかな？刹那」

皆目の下に隈を浮かべて働いているというのにやたらと肌艶のよいこの男。どうせガンダムの画像ばっか見て仕事してないのだろう。
ひと睨みしてから無言でカップを取ろうと屈むと、耳元で―それも、酷く甘い声で―囁かれた。

「腰はもう大丈夫かい？」

思わずプレートを落としそうになった。
「なっ・・・！」
顔がみるみる紅潮していくのがわかる。当の本人は悪びれもなくニコニコと人のよい笑みを浮かべていた。
他の奴らに聞かれたらどうする！
そう喉まででかけたが、カタギリが不思議そうな目付きで見てきたので慌てて背を向けた。

聞いた途端、昨日のここでのことを思いだして。
体に昨日受けた甘いうずきが走ってしまって。


（あの変態めが・・・！）
羞恥心と悔しさとうずきで頭がぐちゃぐちゃになる。
やられっぱなしでは悔しい。
刹那はグラハムの青いマグカップを握り締め、暗い給湯室で一人復讐を誓った。