OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。

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続き。
「この屋敷は素晴らしいのだがいい加減飽きてね、早く江戸とやらにいってみたいのだが」
にこにこと笑みを浮かべる異人に、刹那はいつ解放されるだろうかと溜息をついた。
彼に手を取られて屋敷に上げられると、見たこともない菓子を振る舞われ、落ち着く間もなく話しだしたのだ。
いわく居留地は味気ない、相撲を是非生で見てみたいだの、遊郭の男版はないのか、ゲイシャボーイはいないのかと口早に質問され、緊張と混乱で目を回しそうになった後、気が疲れて差し出された菓子を口に付ける気にもならなかった。
異人はみなうるさいのか。流暢に日本語を話す異人にニールの姿を重ね、そういえばあいつもハロに負けないくらいおしゃべりだった、と思い出しげんなりとする。しかも刹那が答えを返す前にさらなる質問を重ねてくるものだから、口数が少ない刹那は余計に疲れるのだ。
最も何カ月も危険な航海をしてまで日本に訪れるのだから、相当変わりものしか来ないだろうと予測はしていたが。
刹那が手持ち無沙汰にハロをくるくると回していると、「おっと失礼」とひとまず質問をやめた。
「しかし君は変わった子だね。私を見てもあまり怖がらない」
「…あんたみたいのに前会ったことあるからだ」
「ほう、それで天狗だの鬼だの恐れないというわけか。君みたいな子がもっと増えてくれたら有難いのだが」
「…」
父は異人が土足でこの国に入り込んでくるのを嫌った。その結果、幕府時代にはそれなりの地位があった刹那の家は没落し、大半の庶民となった士族と同じように貧しい生活を送っている。大半の市民が未だに異人に対し感情を持てぬことはわかっているうえに、ニールと言う例外がいるとはいえ刹那も割り切れずにいた。
「日本政府が異人を受け入れたとはいえ、拒否した敗者も大勢いる。倒幕派が勝ったから時代の流れがそうなっただけで、受け入れられないのは当たり前だ」
「サムライ達のそういう処は私も惹かれているのだがね。この国の人は文献で呼んだ以上に魅力的だ…石を投げられたり、いきなり斬りつけられたりサプライズも多い」
くっくっと喉を鳴らして笑うこの男は決して日本を野蛮な国だ、と皮肉を言っている訳ではなく、純粋に楽しんでいるようだ。どうも異人はニールといい危機管理が足りないのでは、と呆れていると「そうだ」と翠の目を向けてきた。
「君は私を殺しに来たのではないのかい?」
「…は?」
彼の目が行燈の光に照らされた瞬間、持っていたハロが畳へ転がっていく。
気付けば刹那は、男に組み敷かれていた。
「何をっ…」
「今まで招かざる客が何人も来たことがあってね、一応確認させていただく」
そういうなり彼の白い手が襟元に掛けられ、刹那の起伏に乏しい体が露出させられた。
「…!?」
「恐れることはない、君が無実なら咎めなしで帰してあげるよ」
そもそも私が屋敷に上げたのだからね。そうにっこりと微笑みを浮かべると、彼は上半身の隅々に手を滑らした。背中を撫でるように触られ、ぞぞぞ、と何かが這いあがってくるような感触に叫びそうになる。
しかしこの男の言う通りだ。ハロを取り戻すためとはいえ屋敷に入ったのだから不審者として扱われてもおかしくない。この男が片桐家にとって重要な存在であることは部屋の立派さや番兵の態度からも理解できる。
ならば耐えるしかない。体罰を与えられ、暗殺者ではないかと詰問されるよりはましだ。
歯を食いしばり、体をまさぐる男を睨みつける。凶器なんてこの体から出てくるはずもないのだから。
「ああ、いい目をしている」
男は気を悪くする様子も見せず、固く締められている帯に手を掛けた。
「…ッ?」
しかし袴の帯が解かれ、腿に触れられた時、食いしばっていた口元から変な声が出かけた。
内腿は姉にも触れられたことは少ない。風呂嫌いの刹那を捕まえ、全身強引に洗われた時位だ。しかし男の手つきはそれと違う。撫でるように、くすぐるように薄い皮膚に触れてくるのだ。腿が何か堪えるようにぶるりと震えた。
するすると何度も足の付け根を触れられ、そのままなにも身につけてない恥部に触れられた時、堪え切れず「やめろ」と叫んでしまった。
「そんなところにあるはずがないだろう」
「わからないよ、君が幼いとはいえ毒針位は隠せるかもしれない…どれ」
「や、やめ」
ありえない、そう首を振ろうとするも足を大きく開かされ、薄暗闇の中恥部を曝け出されてしまう。行燈の光がちらつくたびに照らし出されたそこを凝視され、恥辱と怒りで刹那は唇をわなわなと震わせた。こんな屈辱は受けたことがない。これならば暴力を受けた方がましだったのではないだろうか。
蹴り飛ばそうと足を動かそうとするも、しかし事を荒立ててはいけない、と思いなおす。
すぐに手が出てしまうのは刹那の悪い癖であった。そのことで事が大きくなり、姉を巻き込む大騒動になりニールに窘められた事を思い出したのだ。ましてやここは片桐家だ。
何故か知らないがこの屋敷に居る異人に暴力を振るえば、大問題になる可能性もある。
耐えるのだ。唇を噛みしめ、刹那は瞼を閉じ自らの痴態を映さぬようにする。
しかし刹那の決意を踏みにじるかのように男の顔がそこに近づき、わざとらしく吐息を吹きかけられる。自分でもどうなっているかわからないそこが外気に触れ、得も知らぬ感覚にぶるりと身を震わした。
にこにこと笑みを浮かべる異人に、刹那はいつ解放されるだろうかと溜息をついた。
彼に手を取られて屋敷に上げられると、見たこともない菓子を振る舞われ、落ち着く間もなく話しだしたのだ。
いわく居留地は味気ない、相撲を是非生で見てみたいだの、遊郭の男版はないのか、ゲイシャボーイはいないのかと口早に質問され、緊張と混乱で目を回しそうになった後、気が疲れて差し出された菓子を口に付ける気にもならなかった。
異人はみなうるさいのか。流暢に日本語を話す異人にニールの姿を重ね、そういえばあいつもハロに負けないくらいおしゃべりだった、と思い出しげんなりとする。しかも刹那が答えを返す前にさらなる質問を重ねてくるものだから、口数が少ない刹那は余計に疲れるのだ。
最も何カ月も危険な航海をしてまで日本に訪れるのだから、相当変わりものしか来ないだろうと予測はしていたが。
刹那が手持ち無沙汰にハロをくるくると回していると、「おっと失礼」とひとまず質問をやめた。
「しかし君は変わった子だね。私を見てもあまり怖がらない」
「…あんたみたいのに前会ったことあるからだ」
「ほう、それで天狗だの鬼だの恐れないというわけか。君みたいな子がもっと増えてくれたら有難いのだが」
「…」
父は異人が土足でこの国に入り込んでくるのを嫌った。その結果、幕府時代にはそれなりの地位があった刹那の家は没落し、大半の庶民となった士族と同じように貧しい生活を送っている。大半の市民が未だに異人に対し感情を持てぬことはわかっているうえに、ニールと言う例外がいるとはいえ刹那も割り切れずにいた。
「日本政府が異人を受け入れたとはいえ、拒否した敗者も大勢いる。倒幕派が勝ったから時代の流れがそうなっただけで、受け入れられないのは当たり前だ」
「サムライ達のそういう処は私も惹かれているのだがね。この国の人は文献で呼んだ以上に魅力的だ…石を投げられたり、いきなり斬りつけられたりサプライズも多い」
くっくっと喉を鳴らして笑うこの男は決して日本を野蛮な国だ、と皮肉を言っている訳ではなく、純粋に楽しんでいるようだ。どうも異人はニールといい危機管理が足りないのでは、と呆れていると「そうだ」と翠の目を向けてきた。
「君は私を殺しに来たのではないのかい?」
「…は?」
彼の目が行燈の光に照らされた瞬間、持っていたハロが畳へ転がっていく。
気付けば刹那は、男に組み敷かれていた。
「何をっ…」
「今まで招かざる客が何人も来たことがあってね、一応確認させていただく」
そういうなり彼の白い手が襟元に掛けられ、刹那の起伏に乏しい体が露出させられた。
「…!?」
「恐れることはない、君が無実なら咎めなしで帰してあげるよ」
そもそも私が屋敷に上げたのだからね。そうにっこりと微笑みを浮かべると、彼は上半身の隅々に手を滑らした。背中を撫でるように触られ、ぞぞぞ、と何かが這いあがってくるような感触に叫びそうになる。
しかしこの男の言う通りだ。ハロを取り戻すためとはいえ屋敷に入ったのだから不審者として扱われてもおかしくない。この男が片桐家にとって重要な存在であることは部屋の立派さや番兵の態度からも理解できる。
ならば耐えるしかない。体罰を与えられ、暗殺者ではないかと詰問されるよりはましだ。
歯を食いしばり、体をまさぐる男を睨みつける。凶器なんてこの体から出てくるはずもないのだから。
「ああ、いい目をしている」
男は気を悪くする様子も見せず、固く締められている帯に手を掛けた。
「…ッ?」
しかし袴の帯が解かれ、腿に触れられた時、食いしばっていた口元から変な声が出かけた。
内腿は姉にも触れられたことは少ない。風呂嫌いの刹那を捕まえ、全身強引に洗われた時位だ。しかし男の手つきはそれと違う。撫でるように、くすぐるように薄い皮膚に触れてくるのだ。腿が何か堪えるようにぶるりと震えた。
するすると何度も足の付け根を触れられ、そのままなにも身につけてない恥部に触れられた時、堪え切れず「やめろ」と叫んでしまった。
「そんなところにあるはずがないだろう」
「わからないよ、君が幼いとはいえ毒針位は隠せるかもしれない…どれ」
「や、やめ」
ありえない、そう首を振ろうとするも足を大きく開かされ、薄暗闇の中恥部を曝け出されてしまう。行燈の光がちらつくたびに照らし出されたそこを凝視され、恥辱と怒りで刹那は唇をわなわなと震わせた。こんな屈辱は受けたことがない。これならば暴力を受けた方がましだったのではないだろうか。
蹴り飛ばそうと足を動かそうとするも、しかし事を荒立ててはいけない、と思いなおす。
すぐに手が出てしまうのは刹那の悪い癖であった。そのことで事が大きくなり、姉を巻き込む大騒動になりニールに窘められた事を思い出したのだ。ましてやここは片桐家だ。
何故か知らないがこの屋敷に居る異人に暴力を振るえば、大問題になる可能性もある。
耐えるのだ。唇を噛みしめ、刹那は瞼を閉じ自らの痴態を映さぬようにする。
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「非晶質。」にようこそ。
ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
にょただらけなので苦手な方はご遠慮ください。
感想、誤字脱字、その他管理人に突っ込みたい方は最下部のメルフォからか、↓の☆を@に変えてお願いします。
ham_otomeza_12g☆yahoo.co.jp
管理人:流離
since:20071112
更新停止中。twitterで色々妄想してます。
サイト FE覚醒ブログ(NL中心)
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