OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。

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お待たせいたしました、久しぶりの更新ですみません!
一気に書いちゃおうと思ってたのですが存外すすまずただハムが変態なだけになった。いつものことだ。
明治初期がイメージで
刹那→没落士族、マリナがお姉ちゃん。
ハム→変態日本に滞在中の軍人という設定です。あとニールはシーボルト的な先生(帰国中)です。
ぶっちゃけ歴史に強くないので深くは突っ込まないように。
昔の女性はあの日でもノーパンだったなんて…(腰巻は履いてたようですが)
一気に書いちゃおうと思ってたのですが存外すすまずただハムが変態なだけになった。いつものことだ。
明治初期がイメージで
刹那→没落士族、マリナがお姉ちゃん。
ハム→
ぶっちゃけ歴史に強くないので深くは突っ込まないように。
昔の女性はあの日でもノーパンだったなんて…(腰巻は履いてたようですが)
その日はいつもと同じようにハロを連れ、寺子屋から帰る途中であった。
帰宅すれば早世した母代りの姉がみそ汁を作り、お疲れさまと頭を撫でてくれる。そして風呂に入れば暖かい布団が待っている。寝付きのいい刹那はすぐに眠りにつき、うるさいハロに起こされた。
それが当然だったし、そもそもその日常が変わると思っていなかった。
「ハロ?」
異常に気付いたのは、まもなく日が沈もうとしている刻。
妙に静かだと思えば、ハロの姿がどこにもなかった。町はいつもより人が多く、誰かに蹴られてしまったのでは、とすぐ思いついた。
ハロは、異国に帰った教師から貰った大切な毬だ。日本で言うからくりだというそれを、孤立しがちな刹那に「ともだち」として帰国の際に贈られたのだ。
『俺の代わりに、刹那の面倒を見てやってくれよ』
そう毬を撫で、奇妙な教師は海原へと旅立った。数年後に必ず戻る、と約束して。
約束したとはいえ、航海には時間と危険が伴う。彼が無事に帰れたかもわからないのだから、あれが今生の別れだと刹那は覚悟していた。
それでも、彼がもし帰ってきたら。
『俺はもう一人前だ』と、ハロを返したかった。子供扱いされないように、成長した姿を見せたかった。
あまり遅くなれば姉が心配するだろうが、それでも背は腹に変えられない。
「ハロ…ハロ…」
来た道を戻りながら、刹那は必死でハロを探した。溝にはまっていないか、物陰に潜んでないか。あるいは誰かに持っていかれてしまったのだろうか?
「セ、…ツ…」
「ハロ!」
微かに聞こえた甲高い声。間違いない、刹那は神経を研ぎ澄まし、声のするほうへ近寄る。
「セツナ!」
ハロは刹那をみつけたのか、目を点滅させ薄暗闇の中で存在を示した。
声と光は漏れ聞こえるも、生垣の向こうにいるのか姿が見えない。
困った。
生垣の向こうには広大な屋敷が広がっている。片桐家の屋敷だ。
明治維新に功績を残した元武家であり、ここ一帯随一の有力者。勝手に侵入すれば厳罰が下るであろうし、かといって毬をとりたいといっても没落士族の子供でもある刹那なぞ通してもらえるはずがない。
「セツナ、セツナ」
それでも、ハロは刹那の大切な友達であり、教師…ニールとの絆の証。
刹那は意を決し、子供一人がようやく通れそうな隙間を見つけ侵入した。
「セツナ!ミッケ!」
ハロはまもなく見つかった。刹那が片桐家に入ってすぐ転がってきたのだ。
抱きあげて安堵したのもつかの間、ハロの声に気付いたのか屋敷から人の気配を感じた。
「誰かいるのか?」
まずい、耳をぱたぱたさせるハロを抱き込み、刹那は近くに生えていた椿の傍に隠れた。
しかしこちらを覗きこまれたら終わりだ。ハロを騒がないように押さえつけ、息を殺す。
見つからないように、と祈るも足音はこちらに近づいてくる。
さくりさくりと芝生を踏む音に、心臓の鼓動が跳ね上がる。潔く姿を現すべきか、このまま一縷の望みをかけて隠れているべきか。
片桐の当主は厳しいと聞く。子供とはいえ侵入したことにはかわりない。
せめて姉に迷惑がかからなければいいが、と縮こまっていると、もう一つ足音が近づいてくる。
終わりだ。大人たちは自分を引きずり出し、処罰するだろう。それでもハロを置いて行くわけにはいかなかったと覚悟を決めたのだから後悔してはいけないと自身を叱咤した。
「どうしましたか、エーカー殿?」
「いや、物音がしたものでね…どうやら猫が迷い込んで来ただけのようだ」
ばれていないのか?こっそり樹の隙間から様子を伺えば、番兵らしき武装した男と…異様に白い肌の男が話している。
秋の稲穂のような黄金の髪、血管が透き通るような白い肌…ニールと同じ異人だ。
「過敏になり過ぎたようだ、騒がせた」
「なんだ、てっきり幕府の残党がおいでなすったのかとひやひやしましたよ」
肩をすくめ番兵は皮肉げに笑い、持ち場に戻ろうと背を向ける。
彼を見送った後、「さて」と椿の方へ異人が目を向けた。
「そこに隠れているのだろう?出てきたまえ」
決して厳しい声ではなかった。番兵に聞こえぬように、悪戯っぽく囁くような声音だったが、安堵しきっていた刹那は身を途端に固くさせる。
「これはまた可愛い“子猫”だ。よし、ミルクはお好みかい?こちらにおいで」
それははたから聞けば猫に接しているかのような言葉。しかし、決してこの場から逃れられないことをすぐさま察する。
この異人の意図がわからない。通報するつもりはないだろうが、見逃してくれるわけでもない。春の新緑色の瞳の意図がわからず、しかし罰を受けるよりはましだろうと刹那は震える足を叱咤して姿を現した。
帰宅すれば早世した母代りの姉がみそ汁を作り、お疲れさまと頭を撫でてくれる。そして風呂に入れば暖かい布団が待っている。寝付きのいい刹那はすぐに眠りにつき、うるさいハロに起こされた。
それが当然だったし、そもそもその日常が変わると思っていなかった。
「ハロ?」
異常に気付いたのは、まもなく日が沈もうとしている刻。
妙に静かだと思えば、ハロの姿がどこにもなかった。町はいつもより人が多く、誰かに蹴られてしまったのでは、とすぐ思いついた。
ハロは、異国に帰った教師から貰った大切な毬だ。日本で言うからくりだというそれを、孤立しがちな刹那に「ともだち」として帰国の際に贈られたのだ。
『俺の代わりに、刹那の面倒を見てやってくれよ』
そう毬を撫で、奇妙な教師は海原へと旅立った。数年後に必ず戻る、と約束して。
約束したとはいえ、航海には時間と危険が伴う。彼が無事に帰れたかもわからないのだから、あれが今生の別れだと刹那は覚悟していた。
それでも、彼がもし帰ってきたら。
『俺はもう一人前だ』と、ハロを返したかった。子供扱いされないように、成長した姿を見せたかった。
あまり遅くなれば姉が心配するだろうが、それでも背は腹に変えられない。
「ハロ…ハロ…」
来た道を戻りながら、刹那は必死でハロを探した。溝にはまっていないか、物陰に潜んでないか。あるいは誰かに持っていかれてしまったのだろうか?
「セ、…ツ…」
「ハロ!」
微かに聞こえた甲高い声。間違いない、刹那は神経を研ぎ澄まし、声のするほうへ近寄る。
「セツナ!」
ハロは刹那をみつけたのか、目を点滅させ薄暗闇の中で存在を示した。
声と光は漏れ聞こえるも、生垣の向こうにいるのか姿が見えない。
困った。
生垣の向こうには広大な屋敷が広がっている。片桐家の屋敷だ。
明治維新に功績を残した元武家であり、ここ一帯随一の有力者。勝手に侵入すれば厳罰が下るであろうし、かといって毬をとりたいといっても没落士族の子供でもある刹那なぞ通してもらえるはずがない。
「セツナ、セツナ」
それでも、ハロは刹那の大切な友達であり、教師…ニールとの絆の証。
刹那は意を決し、子供一人がようやく通れそうな隙間を見つけ侵入した。
「セツナ!ミッケ!」
ハロはまもなく見つかった。刹那が片桐家に入ってすぐ転がってきたのだ。
抱きあげて安堵したのもつかの間、ハロの声に気付いたのか屋敷から人の気配を感じた。
「誰かいるのか?」
まずい、耳をぱたぱたさせるハロを抱き込み、刹那は近くに生えていた椿の傍に隠れた。
しかしこちらを覗きこまれたら終わりだ。ハロを騒がないように押さえつけ、息を殺す。
見つからないように、と祈るも足音はこちらに近づいてくる。
さくりさくりと芝生を踏む音に、心臓の鼓動が跳ね上がる。潔く姿を現すべきか、このまま一縷の望みをかけて隠れているべきか。
片桐の当主は厳しいと聞く。子供とはいえ侵入したことにはかわりない。
せめて姉に迷惑がかからなければいいが、と縮こまっていると、もう一つ足音が近づいてくる。
終わりだ。大人たちは自分を引きずり出し、処罰するだろう。それでもハロを置いて行くわけにはいかなかったと覚悟を決めたのだから後悔してはいけないと自身を叱咤した。
「どうしましたか、エーカー殿?」
「いや、物音がしたものでね…どうやら猫が迷い込んで来ただけのようだ」
ばれていないのか?こっそり樹の隙間から様子を伺えば、番兵らしき武装した男と…異様に白い肌の男が話している。
秋の稲穂のような黄金の髪、血管が透き通るような白い肌…ニールと同じ異人だ。
「過敏になり過ぎたようだ、騒がせた」
「なんだ、てっきり幕府の残党がおいでなすったのかとひやひやしましたよ」
肩をすくめ番兵は皮肉げに笑い、持ち場に戻ろうと背を向ける。
彼を見送った後、「さて」と椿の方へ異人が目を向けた。
「そこに隠れているのだろう?出てきたまえ」
決して厳しい声ではなかった。番兵に聞こえぬように、悪戯っぽく囁くような声音だったが、安堵しきっていた刹那は身を途端に固くさせる。
「これはまた可愛い“子猫”だ。よし、ミルクはお好みかい?こちらにおいで」
それははたから聞けば猫に接しているかのような言葉。しかし、決してこの場から逃れられないことをすぐさま察する。
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「非晶質。」にようこそ。
ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
にょただらけなので苦手な方はご遠慮ください。
感想、誤字脱字、その他管理人に突っ込みたい方は最下部のメルフォからか、↓の☆を@に変えてお願いします。
ham_otomeza_12g☆yahoo.co.jp
管理人:流離
since:20071112
更新停止中。twitterで色々妄想してます。
サイト FE覚醒ブログ(NL中心)
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