OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。

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ちまちま連載企画2。
ちなみにハムとか刹那とか主要キャラはみんな二年生の予定。
ちなみにハムとか刹那とか主要キャラはみんな二年生の予定。
いつからだろう。こんな質問ばかりをされるようになったのは。
昔は男女の差なんてわからず二人して特に気にせずガンプラで遊んだり野山を駆け巡ったが、小学校高学年から囃し立てられるようになった。
それでもお互いそういうものには無頓着だったこともあり関係は変わらなかったが、中学になりさらに煩くなった。
同じくらいだったはずのグラハムの身長がぐんぐん伸びたせいだろうか。グラハムは異性に目を引かれる存在にいつしかなっていた。刹那は見慣れているせいでなんとも思ってはいないが。
しかし近くにいる、という理由だけで女子には随分嫌われた。何度説明しても理解はされず、近寄るなやらねちねち言われて無頓着な刹那でさえ嫌になったものだ。
高校になれば皆心に余裕ができてきたのか多少はましになったが、それでも今みたいな連中は後を絶たない。
厄介なことに、辟易とした刹那が距離をおこうにも家族ぐるみの付き合いの為完全に離れられず、さらに当のグラハムは昔と変わらない態度で(それこそ幼稚園から)刹那に接するものだから誤解された状況は16年経った今でも続いているわけだ。
…あいつの中身をみてみろ、とてもじゃないがそういう感情は抱けない
先程の目をぎらつかせた彼女達の行く末を思いため息をつけば、盛大な足音と共に「待ちたまえ!」と廊下から大声が聞こえた。
…あいつの性癖を見たら、彼女達は何を思うだろう?
本を鞄にしまい席を立つ。
そして廊下に出れば見慣れた光景が広がっている。
「さあ私の眠り姫、誓いのキスをっ…!」
「お、俺にそういう趣味はねぇ!ややめろ口ををちち近づけるなぁぁ!」
廊下の奥、壁際に金髪の少年を見つけまたやってるのかと刹那は呆れた。
よく見慣れた幼なじみ、グラハム・エーカー。確かに見た目だけなら美形と称されてもおかしくない。ふわふわとした金髪と宝石のような緑の瞳、すっと通った鼻立ちなら今時貴公子などと恥ずかしい渾名で夢見がちな少女達に陰で呼ばれているのもわかる気がする。
しかし目を血走らせはあはあと口から涎を垂らしている世の少女達が卒倒しそうな貴公子がそこにいるのだが。
しかも、男を押し倒しているのだ。
グラハムは昔から気ままであり、しつこい男だった。
欲しいものなら何をしても追い求める。それが男であれ女であれ、ものであれ…直感で気に入ったものをどこまでも追い求める、いわば中身は子供のまま成長しさらにそれに対して惜しみない努力を注ぐ達の悪さだ。
最も女を追いかけてる姿を見たことない辺り男色なのかもしれない。
この光景を携帯に納め掲示板に張れば刹那に質問してくる愚かな少女達はいなくなるかもしれない、と考えていると、押し倒されている少年の悲鳴が廊下に響いた。
どうやら本当にキスされそうになっているらしい。
相手は男色ではなさそうなので少しだけ哀れみ、結局はいつものように暴走した彼を止めるべく刹那はつかつかとグラハムに歩み寄る。
グラハムは気づいていないようだが押し倒されている男子生徒(グラハムより図体は大きい)が生け贄に捧げられる子羊のように瞳を潤ませているのを見て刹那は大きくため息をついた。
こいつは我慢というものを覚えるべきだとつくづく思う。
彼らの唇が触れ合う前にと、刹那はひょいと足を振り上げその頭に踵落としを食らわせた。
「んがっ!!」
ゴガッと盛大な音がした。
頭を押さえるグラハムがキッと「なにをするっ!」闖入者である刹那を睨み付けるが、慣れたことなのでスルーする。
「刹那か…ええい君はいつも私の邪魔を」
「黙れ変態。今日はハイコンプロダフルオーの発売日だから待っててやったんだ」
それまで睨みあっていた二人だが刹那が切り札を出せば、グラハムは馬乗りになっていた少年から手を離し顔色を変えた。
「なんだとっ!?」
「俺は予約したが売り切れてるかもしれないな」
忘れていたのか、と呆れた眼差しで見下せば、「なんという失態!」と彼は青ざめた顔ですくりと立ち上がり鞄を手にする。
「こんなことをしている場合ではなかった…!」
そして猪の如く廊下を走り出していった。
本当は明日発売日なのだが、事前に店が仕入れている可能性はあるしあながち嘘ではない。
ガンプラに関しては目の色を変えるのは刹那もグラハムも同じだ。だからそれを利用してやったまでだ。
刹那もまた予約の品を引き取る為グラハムに続こうと踵を変えそうとしたが、腰を抜かしたままの男子生徒がいたことに気付き屈んだ。
「立てるか?」
「あ、ああ…」
茫然自失としていた彼に手を差し伸べれば、手を伸ばそうとして「い、いや大丈夫だ」と顔を赤らめて慌てて立ち上がった。
「ふーサンキュー…いきなり押し倒されて何かと思ったぜ」
立てばグラハムより少し背は高く、体もかっちりとしていた優男だった。上級生かもしれない。
グラハムが口走っていた眠り姫、にはとても見えないがフィーリングでつけただろうからあまり気にしない。あいつのつぼは長く一緒にいてもよくわからなかった。
「…変態だが、根はいい奴だ…多分」
一応フォローしてみるが男子生徒は先程のことを思いだしたのか、それともノーサンキューという意味なのか手をブンブンと振った。
この分じゃ失恋だな…と幼なじみの愚痴に付き合わされることになるだろうと辟易としていると、「刹那!先にいくぞ!!」と廊下の奥から声が聞こえた。下駄箱から叫んでいるのだろう、相変わらず声のでかい奴だ。
「じゃあ俺は…」
機嫌を損ねると面倒なので踵を返すと、「あ、待てよ」と声が掛かる。
しかしどうせもう縁がないだろうと刹那は振り向かずに廊下を走って行った。
昔は男女の差なんてわからず二人して特に気にせずガンプラで遊んだり野山を駆け巡ったが、小学校高学年から囃し立てられるようになった。
それでもお互いそういうものには無頓着だったこともあり関係は変わらなかったが、中学になりさらに煩くなった。
同じくらいだったはずのグラハムの身長がぐんぐん伸びたせいだろうか。グラハムは異性に目を引かれる存在にいつしかなっていた。刹那は見慣れているせいでなんとも思ってはいないが。
しかし近くにいる、という理由だけで女子には随分嫌われた。何度説明しても理解はされず、近寄るなやらねちねち言われて無頓着な刹那でさえ嫌になったものだ。
高校になれば皆心に余裕ができてきたのか多少はましになったが、それでも今みたいな連中は後を絶たない。
厄介なことに、辟易とした刹那が距離をおこうにも家族ぐるみの付き合いの為完全に離れられず、さらに当のグラハムは昔と変わらない態度で(それこそ幼稚園から)刹那に接するものだから誤解された状況は16年経った今でも続いているわけだ。
…あいつの中身をみてみろ、とてもじゃないがそういう感情は抱けない
先程の目をぎらつかせた彼女達の行く末を思いため息をつけば、盛大な足音と共に「待ちたまえ!」と廊下から大声が聞こえた。
…あいつの性癖を見たら、彼女達は何を思うだろう?
本を鞄にしまい席を立つ。
そして廊下に出れば見慣れた光景が広がっている。
「さあ私の眠り姫、誓いのキスをっ…!」
「お、俺にそういう趣味はねぇ!ややめろ口ををちち近づけるなぁぁ!」
廊下の奥、壁際に金髪の少年を見つけまたやってるのかと刹那は呆れた。
よく見慣れた幼なじみ、グラハム・エーカー。確かに見た目だけなら美形と称されてもおかしくない。ふわふわとした金髪と宝石のような緑の瞳、すっと通った鼻立ちなら今時貴公子などと恥ずかしい渾名で夢見がちな少女達に陰で呼ばれているのもわかる気がする。
しかし目を血走らせはあはあと口から涎を垂らしている世の少女達が卒倒しそうな貴公子がそこにいるのだが。
しかも、男を押し倒しているのだ。
グラハムは昔から気ままであり、しつこい男だった。
欲しいものなら何をしても追い求める。それが男であれ女であれ、ものであれ…直感で気に入ったものをどこまでも追い求める、いわば中身は子供のまま成長しさらにそれに対して惜しみない努力を注ぐ達の悪さだ。
最も女を追いかけてる姿を見たことない辺り男色なのかもしれない。
この光景を携帯に納め掲示板に張れば刹那に質問してくる愚かな少女達はいなくなるかもしれない、と考えていると、押し倒されている少年の悲鳴が廊下に響いた。
どうやら本当にキスされそうになっているらしい。
相手は男色ではなさそうなので少しだけ哀れみ、結局はいつものように暴走した彼を止めるべく刹那はつかつかとグラハムに歩み寄る。
グラハムは気づいていないようだが押し倒されている男子生徒(グラハムより図体は大きい)が生け贄に捧げられる子羊のように瞳を潤ませているのを見て刹那は大きくため息をついた。
こいつは我慢というものを覚えるべきだとつくづく思う。
彼らの唇が触れ合う前にと、刹那はひょいと足を振り上げその頭に踵落としを食らわせた。
「んがっ!!」
ゴガッと盛大な音がした。
頭を押さえるグラハムがキッと「なにをするっ!」闖入者である刹那を睨み付けるが、慣れたことなのでスルーする。
「刹那か…ええい君はいつも私の邪魔を」
「黙れ変態。今日はハイコンプロダフルオーの発売日だから待っててやったんだ」
それまで睨みあっていた二人だが刹那が切り札を出せば、グラハムは馬乗りになっていた少年から手を離し顔色を変えた。
「なんだとっ!?」
「俺は予約したが売り切れてるかもしれないな」
忘れていたのか、と呆れた眼差しで見下せば、「なんという失態!」と彼は青ざめた顔ですくりと立ち上がり鞄を手にする。
「こんなことをしている場合ではなかった…!」
そして猪の如く廊下を走り出していった。
本当は明日発売日なのだが、事前に店が仕入れている可能性はあるしあながち嘘ではない。
ガンプラに関しては目の色を変えるのは刹那もグラハムも同じだ。だからそれを利用してやったまでだ。
刹那もまた予約の品を引き取る為グラハムに続こうと踵を変えそうとしたが、腰を抜かしたままの男子生徒がいたことに気付き屈んだ。
「立てるか?」
「あ、ああ…」
茫然自失としていた彼に手を差し伸べれば、手を伸ばそうとして「い、いや大丈夫だ」と顔を赤らめて慌てて立ち上がった。
「ふーサンキュー…いきなり押し倒されて何かと思ったぜ」
立てばグラハムより少し背は高く、体もかっちりとしていた優男だった。上級生かもしれない。
グラハムが口走っていた眠り姫、にはとても見えないがフィーリングでつけただろうからあまり気にしない。あいつのつぼは長く一緒にいてもよくわからなかった。
「…変態だが、根はいい奴だ…多分」
一応フォローしてみるが男子生徒は先程のことを思いだしたのか、それともノーサンキューという意味なのか手をブンブンと振った。
この分じゃ失恋だな…と幼なじみの愚痴に付き合わされることになるだろうと辟易としていると、「刹那!先にいくぞ!!」と廊下の奥から声が聞こえた。下駄箱から叫んでいるのだろう、相変わらず声のでかい奴だ。
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ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
にょただらけなので苦手な方はご遠慮ください。
感想、誤字脱字、その他管理人に突っ込みたい方は最下部のメルフォからか、↓の☆を@に変えてお願いします。
ham_otomeza_12g☆yahoo.co.jp
管理人:流離
since:20071112
更新停止中。twitterで色々妄想してます。
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