OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。

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というわけで最終日はグラ刹・・・というか仮面×刹那です。
二期でのハムは見た目も中身もマイルドで誰にも勝てないと思います。キャラ的に。
そして二期ハムはとても歪んでいるといいですね!逆にルイスの面倒を見ていくうちにいい人になっちゃいましたというのもいいと思いますが、刹那というかガンダムに執着して狂人になっているのではないかと・・・
空を求めすぎて、そしてその空を誰よりも強く飛ぶガンダムに嫉妬して、恋焦がれて、その想いでおかしくなってしまった人だと思いますハムは。ハムって空を追い求めていくうちに色いろなものを無意識のうちに失っていると思うのです。少佐や娘さんの想い、ハワードやダリル・・・
刹那はそんなハムを歪みとして切り捨てるのではなく、そういう人間もいるということを受け止めて、その上で立ち向かって言ってほしいです。
あああ平行線にいる二人が愛しいぞ、ガンダム!
二期でのハムは見た目も中身もマイルドで誰にも勝てないと思います。キャラ的に。
そして二期ハムはとても歪んでいるといいですね!逆にルイスの面倒を見ていくうちにいい人になっちゃいましたというのもいいと思いますが、刹那というかガンダムに執着して狂人になっているのではないかと・・・
空を求めすぎて、そしてその空を誰よりも強く飛ぶガンダムに嫉妬して、恋焦がれて、その想いでおかしくなってしまった人だと思いますハムは。ハムって空を追い求めていくうちに色いろなものを無意識のうちに失っていると思うのです。少佐や娘さんの想い、ハワードやダリル・・・
刹那はそんなハムを歪みとして切り捨てるのではなく、そういう人間もいるということを受け止めて、その上で立ち向かって言ってほしいです。
あああ平行線にいる二人が愛しいぞ、ガンダム!
ぱちぱちと、いたるところから火が上がり、いまだここにとどまる愚か者を跡形もなく燃やし尽くそうと燃え盛っていた。
それでも青年は足を止めなかった。緋色の炎が工場を包み、舐める様に広がり覆い尽くしていたとしても、恐れを抱いてないのかまっすぐと突き進み続ける。
任務自体は無事に完了した。アロウズに不当な理由で捕まり、また処分されようとしていた人々の避難を完了させ、アロウズが工場自体を燃やし尽くして隠蔽しようとしていた情報のデータも無事抜き取った。
任務に同行していたティエリアは完了次第すぐさま立ち去ったが、刹那は気がかりがあり残ったのだ。
確証はないが、感覚が訴えかけてきている。
この打ち捨てられもうすぐ燃え尽きるだろうこの工場に、何者かがまだ残っている。
助けるべき相手は避難させたから、恐らく敵対勢力・・・すなわちアロウズか連邦だろう。
ティエリアは気付かなかったが、データを抜き去る際に銃弾がこちらを掠めてきたのだ。
その旨をティエリアに告げると当初はその人物の捜索に難色を示したが、人間がこの工場の室温に耐えられる限界時間を計算し制限時間を設定、それまでに帰ってくるようにと許可してくれたのだ。
「だがあまり深追いをするな、正規のミッションは終わっている」
「わかっている」
4年前にはけっしてしなかった気遣いの表情を浮かべるティエリアに刹那は微笑を浮かべると、崩れ去ろうとしている工場の奥地へと足を進めた。
ぱちぱちと火花が爆ぜ、あらゆる気温差に対応できるパイロットスーツを着ていても熱さを感じられる位に室温があがっていることに気付かされ、刹那は歩みを速めた。
本来の刹那なら任務が完了次第にすぐさま立ち去るはずなのに、今はあえて危険を冒してまで用がなくなった危険な場所へと踏み込んでいっているのだ。
本能が、誰かに呼ばれている。
かつて、断ち切ることの出来なかった何かに。
その人物がどこにいるかもわからないのに、歩みは止まらず真っ直ぐとそこに向かっていく。
銃を握りしめ、燃え尽き崩れ落ちる機材や突如燃え上がる炎に気をつけながら、刹那は誘われるがままに進んでいく。
やがて、行き止まりにたどり着く。
そして刹那はようやく、その人物を見つけることが出来た。
「お前はっ・・・」
廃墟に広がる炎の中で、人影が立っていた。
舞台のようにそこだけ炎も静まっている部屋の中央に、不気味な黒い仮面をつけた男が立っている。
アロウズの制服らしきものにエスニックな上着をさらに着け、秀麗だと思われる顔を仮面で覆う男は刹那を見つけると、ゆっくりとこちらに顔を向けた。
仮面の下にある澄んだ翠の瞳が、刹那に視点をあわせると歓喜と狂気で歪む。
その瞳の色に、刹那は見覚えがあった。
アザディスタンでは真っ直ぐと刹那を見据え、4年前の戦いでは狂気に輝く瞳に世界の歪みを見出した男。
何故か、不可解な因縁で結ばれているかつてはユニオンの軍人。
「来てくれると思ったよ」
仮面に隠されていない口元を三日月にゆがめ、男がゆっくりとこちらに向かってきた。
刹那は銃を構える。だが男は臆さずに歩みを進め、刹那の前に立った。
「ああ、会いたかったよ少年・・・いや、もう少年ではないか」
大きくなったね、と目を細め手を伸ばしてくる男に怖気を覚え、刹那は間近に向かってきた仮面に銃を押し付けた。
「おや、久しぶりなのにつれないね」
「・・・生きていたのか」
「君こそ・・・ああ、安心したよ」
私だけが生き残ってはつまらないからね、と男はくつくつと笑い、刹那のヘルメットに向かって手を伸ばしてきた。
「折角再会したのだから、君の顔もみせてくれないかな?」
「断る」
「私も見せてあげるから、では駄目かい?」
そういうなり男は刹那の拳銃に手を伸ばし、引き金を引いた。
「なっ?!」
炸裂音とともに、黒い破片が飛び散り、コンクリートの上に落ち乾いた音を立てた。その際に男の金髪が衝撃でゆれ、ふわりと舞う。
だがこれだけ至近距離でも壊れたのは仮面だけらしく、硝煙の向こうで、整った男の顔が晒された。
「・・・正気か?」
「私はいつだって真剣だよ。君以外には誰にも見せたくなかったんだ、この顔を」
4年の月日がたったにもかかわらず男の顔は一切変わらず、刹那に熱い視線を注いでくる。
変わったのは翠玉の瞳が最後に顔を合わせたときよりもより獲物を見つけた猛禽類のようにぎらぎらと輝き、美しいはずの顔が歪に笑みを浮かべていて正気とは思えないほどの恍惚とした笑みを向けてくるくらいだ。
「・・・俺は別にお前の顔を見たくはない」
「・・・君はガンダムのようにつれないね。一方的に私を振り回して、ワルツを最後まで踊りきらずに他の男に走る移り気な娘みたいだ。だけど、今度はそうはいかないよ」
私も力を得たから。
そう艶やかに微笑まれ、刹那は思わず体を竦ませる。
これが、俺が生んでしまった世界の歪み?
どうしてこの男は、こんなにも。
「君と会い、手に入れ堕とすためだけに私はアロウズに入った。君は人々の為に世界を変えようとしているけど、私は違う。
君が望む世界なんて、私には満足できない。」
ぱちぱちと火の粉が飛んでくる。
だが男は熱さすらも刹那の前では感じていないのか、刹那に向かって腕を伸ばし、男の言葉に絶句する刹那を抱きしめた。
「っ・・・放せ!」
「君は世界の為に私個人を見ようともしなかった。私はこんなにも想っているのに・・・だから、今度は振り返らせて見せよう、君の中に、私の存在を植えつけてみせる」
そう言い放つと男は左手をヘルメットに手をかけ、ずるりと取り払った。
途端に直に押し寄せる熱気。
呼気とともに入り込んでくる熱気が肺を焼き、目はちりちりと熱と煙と強い光で痛んだ。
「かっ・・・はっ・・・」
「ああ、相変わらず綺麗な瞳だ。真っ直ぐで、炎のように灼熱で・・・」
ヘルメットを投げ捨て、男は白い指を伸ばし刹那の褐色の頬を撫でた。ぞわりと鳥肌が立つ。
目の前に、バイザーの遮光ガラス越しではない、目に痛くなくらいの鮮やかな翠があった。先ほどまで恍惚にとろけそうだった瞳が、刹那の瞳を見た瞬間、冷たく凍りつく。
「でもこんなに近くにいても、私を見ようともしないのは変わらないのだね」
いっそのこと抉ってしまおうか。
するりと指が頬をすべり、刹那の目の近くを撫で始める。
そしてすねる子供のような口調で語りかけながら、刹那を掻き抱いた。
「君は酷いよ。こんなにも私は君を想っているのに・・・そのために、この工場の掃討作戦を進言したのに」
「・・・っ、それだけの、為に?!」
「だって、こうでもしないと君は来てくれないだろう?」
にこりと首をかしげてあどけない子供のように言い放つ男に、刹那は言葉を失った。膝がかくかくと震え出してしまいそうで、力を込めるのに必死だった。
それだけの為に、この男は工場に攻撃指示を出したというのか?アロウズに反抗したとはいえ、武力をもたぬ民間人が沢山いるこの施設を。
それも、ガンダムに会いたいがためだけに?
これが、世界を変革した際に生んでしまった、歪み?
歪みは正されるどころかさらに大きく、取り返しもつかぬくらいになってしまったのか?
「あんたはっ・・・」
「狂っている?そうかもしれないね。君の事を考えたら、何も考えられなくなるくらいになってしまったのだから。君とは違って、ね。
だが私をこう変えたのは、君なんだよ、少年」
怒りと恐怖、そして自分が生んでしまった怪物に恐れおののく刹那にグラハムは赤子をあやす様に微笑みかけて、そっと耳元に唇を這わせる。
だがその言葉を告げられた瞬間、何者かに腕をひかれ、刹那はあっさりと男の拘束から抜け出すことが出来た。
「刹那!」
ティエリアが拳銃を構え、男に向かって撃った。
しかし男はひらりとかわしてみせ、「どうやらお迎えが来てしまったようだね」と苦笑してみせる。
「貴様、何ものだっ!」
「逢瀬の邪魔とは・・・趣味が悪いな。だが私の方もそろそろ時間だ、名残惜しいが今日は君に返してあげよう。」
ティエリアが数発銃を撃つ。だが全てかわすと、男は背を向け行き止まりに向かって走り出す。
ティエリアがさらに銃を撃とうとすると、炎に焼かれ限界に達した鉄骨が倒れ、刹那とティエリアの行く手を阻んだ。
「ちっ、しとめ切れなかったか・・・刹那・F・セイエイ、何をぼさぼさしている!走るぞ!」
「あ、ああ・・・」
ティエリアに怒鳴られることでようやく我を取り戻した刹那は肺に入り込む熱気に咳をしながらも彼を追おうとして、最後に一回だけ鉄骨で阻まれたそこを振り返る。
そしてそっと先ほど囁かれた耳元に手を置き、目を閉じる。
だから責任をもって、私だけを見て。
・・・私だけに真っ直ぐと向かってきて、
私を殺して
私も、君を殺しに行くから
甘いテノールが耳の奥を反響していく。
次にあの翠の瞳が向けられるときには、どちらかが命を落としているのだろうか?
これは刹那が世界に目を向け、一人一人に視点を向けなかった、罰なのだろうか?
運命の赤い糸。
4年前にあの男が叫んだ言葉は、冗談ではなかったようだ。
気付いたときには刹那とあの男とは、血塗られた赤い糸で結ばれ、固く固く、鎖のように繋がれていたのだ。
それは刹那が目をそらしても、とぎれることなく付きまとい、絡み付いてくるのだろう。
どちらかがどちらかの死を持って、終わらせない限り。
「・・・わかった」
耳から手を放し、刹那は彼が消えた方向に背を向け、駆け出した。ガンダムに向かって、彼の望みを叶えるために。
「俺が、今度こそあんたの歪みを断ち切るから」
それが、変革を担うものにのしかかる責任だというのなら。
ハムは密かに部屋の奥にフラッグを隠しておいて上手く脱出できましたよ、とむりやりこじつけておきます(おい)
グラ刹というよりはグラ→→→→←刹で恋愛というよりもライバルというか、因縁めいた話を書きたくて書いたのですがハムが単なるヤンデレになりました。あれ?
ハムは二期ではガンダムだけしかみないで、でも死ぬならガンダムと言うか、刹那の手で終わらせてほしいなーとかそう想ってたらいいなと言うお話です。
なんというか・・・リリーナ様の殺しにいらっしゃーいみたいな感じです。あ、違うか。
とりあえずそんな因縁に巻き込まれて、刹那さんも世界だけじゃなくてハムにも目を向けてほしいな、という願望です。
もう本編でラブラブは期待しないからさ、せめてグラ刹が生身で再会してくれればおなか一杯です、はい。
ちなみにイメージしたのは天野月子さんの「蝶」です。
叫んでも聞こえぬならその手で壊してほしいとかイメージで・・・。
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「非晶質。」にようこそ。
ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
にょただらけなので苦手な方はご遠慮ください。
感想、誤字脱字、その他管理人に突っ込みたい方は最下部のメルフォからか、↓の☆を@に変えてお願いします。
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管理人:流離
since:20071112
更新停止中。twitterで色々妄想してます。
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