OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。

×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ハムの刹那観測レーダーの性能はCBの技術をもってしても太刀打ちできないに違いない。
ちなみに猫のシャーペンはアレルヤからのプレゼントです。本当は刹那が折るはずだったのですがアレルヤが可哀想なのでやめときました。
ちなみに猫のシャーペンはアレルヤからのプレゼントです。本当は刹那が折るはずだったのですがアレルヤが可哀想なのでやめときました。
正午近くの青味がかった麗らかな日の光りが教室に差しこんでいる。
多くの生徒が腹をすかして早弁をしたり寝ている中、異様な殺気を放っている区
域があった。
窓際の一番後ろという恐らくは学生なら誰もが羨む席にも関わらず、少女は不機
嫌そうに可愛い猫がプリントされているシャープペンシルを折れんばかりに握っ
ていた。
うつしもしない彼女の白紙のノートには大量の無惨に折れた芯が散らばっている
。
右手の甲は、何故か赤く、やけにハンドソープの匂いが漂っていた。
PM00:18
―annoying!!―
老教師が一方的に話している退屈な古典の時間が終わると、刹那はパン争奪戦に
赴く男子なんかよりも素早く教室から飛び出ていた。
真っ先にトイレ脇の水道に向かい、コックを捻る。冷たい水を最大限にだし、檸
檬の匂いがする安っぽいハンドソープを大量にかけて、それこそ皮が剥ける勢い
でこすった。
まだあの感触が残っている。
ふにゃりとしていて、湿ったような、温かいような感触。
こうして一時間に一回は徹底的に払拭しようと試みるものの、授業中に思いだし
てしまい、苛々する。
刹那は元来潔癖症とまではいかないが、他人にべたべた触られるのは好まない。
ましてやキスなんて問題外。ロックオン達とでさえお休みのキスも許さなかった
のに。
そもそもなんなんだあの男は!
初対面の刹那に対して意味不明なことをぬかすわ
、いきなり手にキスするわ。
おまけに周囲にばっちり注目され、クラスにも遅刻してしまった。(勿論イアン
のお小言つき)
思い出すでも腹が立つ。とんだ疫病神だ。
冷たい水が手を叩き付け、未だ残る熱を仮初めでも冷やしてくれる。
刹那はため息をつきながらコックをしめた。
手から滴る雫を適当に頭で撫でつけておく。
「やあ」
今世界で一番聞きたくない声が、背後からした。
今朝の変態の声に似てなくもない。
瞬間的に刹那は身を翻し、5mくらい間合いを取る。
女子高生らしかぬ、子供が見たらまず泣きだしそうな目付きで前方を睨みつける
と、並みの女性ならとろけてしまいそうな笑顔の青年が立っていた。白い頬には微かに赤い紅葉あとが残
っている。
「まさか、こんな所で出会えようとは・・・乙女座の私としては、君にセンチメ
ンタリズムな運を感ぜずにはいられない。」
眩いばかりの金髪、驚きと喜びに満ち溢れている翠玉の瞳。
そんな気障な台詞はどっかの女に吐いてろと舌打ちしつつ、刹那は疑問を口にし
た。
「・・・何故ここにいる。関係者以外なら即刻通報する。」
「私は中等部の教師だよ。高等部にしかない図書を借りにきたのだが・・・やは
り、君とは赤い糸で結ばれているようだな」
この世界に神なんていない。
そう己の不運と世界を呪いながら、刹那はじりじりと詰め寄ってくる男から逃れ
ようとする。
「そんなに警戒しないでくれたまえ。そうだな・・・今朝のお詫びに、一緒にラ
ンチでもどうかな?私が奢ろう」
「断る」
「遠慮しないでいいのだよ。それとも、照れているのかい?」
「どう見たらそうなる!」
そんな不毛なやりとりをしているうちに、刹那は壁際まで追い詰められていた。
幸か不幸か、皆昼食の為人通りはないに近い。
目立たないのはいいことだが、この変態を誰も止めてくれるものはいない。
逃げ出す隙を見計らっているものの、見た目は優男の割には隙がなく、手を振り
上げようにもこいつは教師だ、後々面倒なことになる可能性もある。
「近寄るな変態!」
「変態じゃない、グラハムと呼びたまえ」
そうこうしているうちに、グラハムの長い指が頬に触れる。
いつのまに?
その冷たい感触に一瞬ビクリ、と肩を震わす。
グラハムはその様子に満足そうな笑みを浮かべると、さらに顔を近付けた。
逃げないと。
警鐘が頭になり響く。
しかし眼前に迫る深い翠が、刹那を捕えて離さない。
その視線に、何故か体は縛られたようにうごかなかった。
顔にこまかな金髪が降りかかってくすぐったい。
「グラハム!」
若い男の声が聞こえた。
いつのまにかきゅっと目をつむっていた刹那は、グラハムの顔が放れていくのを感じた
。
神はいないと思っているが、少しは信仰してやってもいいかと思った。
声のした方向を見ると、白衣の眼鏡のポニーテール男が笑っていた。
「カタギリ・・・」
「お取り込み中申し訳ないけど、至急の電話があったんだよ。
ちなみに僕は楽しみにしてたエンゼルクリームを食べようとしていた矢先だった
んだけどね、君がいなくて校内さ迷うことにっちゃったんだ」
保険医、ビリー・カタギリ。
いつもにこやかに笑っている長身の男だ。個性溢れる容姿のおかげで転入したて
の刹那でも見覚えがある。
「・・・そんなもの後でかけなおせばいいだろうに」
「良くないから僕がこうして来たんだろう?ほら、セクハラで捕まる前に帰るよ
。」
「君はそんなにドーナツ好きかね。」
「君こそ彼女にメロメロだろ?」
グラハムとカタギリは互いに笑っている。
いや、口は笑っているが、目は笑っていない。空気がピリピリしている。
逃げて、いいのか?
その場から立ち去ろうとすると、「待ちたまえ」とグラハムが呼び止めた。
いぶかしげに振り向くと、さっと何かが頬を霞めた。
例の、払拭しようとしていた唇の感触が、手の甲なんかよりも生々しく、リアル
に感じた。
頬に血が昇る。
しまった、と思った時には時遅く、振り上げた拳を今度はひらりとかわしてグラハ
ムは微笑んだ。
「とんだ邪魔が入ってすまないね。食事はまた今度・・・、ミス・セイエイ」
「貴様っ・・・!」
刹那のただならぬ視線に、トイレから出てきた男子生徒がひっと声を上げる。
いつか絶対殺す。
しかしそんな刹那の殺意を尻目に、グラハムはカタギリと共に歩き出していた。
家に帰った時に、刹那の頬がやけに赤くハンドソープくさくなっていることをロ
ックオンが指摘し、機嫌を悪くさせたのは別の話。
PR

FIRST
「非晶質。」にようこそ。
ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
にょただらけなので苦手な方はご遠慮ください。
感想、誤字脱字、その他管理人に突っ込みたい方は最下部のメルフォからか、↓の☆を@に変えてお願いします。
ham_otomeza_12g☆yahoo.co.jp
管理人:流離
since:20071112
更新停止中。twitterで色々妄想してます。
サイト FE覚醒ブログ(NL中心)
ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
にょただらけなので苦手な方はご遠慮ください。
感想、誤字脱字、その他管理人に突っ込みたい方は最下部のメルフォからか、↓の☆を@に変えてお願いします。
ham_otomeza_12g☆yahoo.co.jp
管理人:流離
since:20071112
更新停止中。twitterで色々妄想してます。
サイト FE覚醒ブログ(NL中心)
CATEGORIES