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OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。



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年齢逆転ロク刹。24刹那は意外と安定してそうです。ロックオンみたいに弱味を見せたりしないと思います。
甘目です。ロク刹は何故か殺伐としないです。
逆転verはロックオンが滅茶苦茶刹那に依存してます。
肉体的にはロク刹だけど、精神的には刹那の方が強そう。

というかグラ刹更新しろよというはなしですね!ここ一応グラ刹サイトだよね?!(え)

しかも続くみたいですよ?後編は明日ぐらいにUPします。





歪な揺り籠



長かった数日間。
CBが世界を相手どり宣戦布告をしてから早数ヵ月。潰しても潰しても巣穴から溢れる蟻のように起こっていくテロや紛争の為、近頃マイスター達は息をつく暇がなかった。
幾等強大な力をふるっているとはいえ、ガンダムから降りればただの人。
刹那も例外に漏れず、連日のミッションで心身ともに疲れ果てていた。

この久しぶりの待機期間は、ミッションの呼び出しがくるまで何もせず休息に徹しようと思っていた。なのに。


「よお」

マンションの鍵を開けると、へらへらとした顔が暗闇の玄関から現れた。
ハロが「オカエリ、オカエリ」と目を点滅させながら暗い廊下を跳びはねている。

その間抜けな光景に、今まで張りつめていた緊張の糸はいやおうなしに切られどっと疲れがでる。

開けたことを後悔しつつ、とっさに閉めようとするも電光石火の如く靴を扉の隙間にさしこまれた。その無駄な反射神経に内心舌内しつつ、刹那は紅茶色の瞳で、ニヤニヤと見下している男を忌々しげに睨みつけた。
心なしか煙草くさく、あの屈辱のキスを思いだし、さらに不機嫌具合が増す。

「何故お前が中にいる。」
「前にここ連れてきてくれただろ?その時暗証番号をハロでこっそりと録画・・・」
「いますぐでていけ」
「後輩を寒空の下置き去りにするつもり?」
「セツナ、ヒドイ!ロック、コゴエル!」

健康管理も責務の一つ、と笑いながらいうロックオンの筋が通った鼻を思いきりへし折りたくなったが我慢した。こいつがマイスターで、さらに未成年でなければ確実に警察につきだしたのにと心の中で毒づく。
その前に誰だ、ハロにそんなどうしようもない機能をつけたやつは。


「あんたに会いたくなったから、ついきちまった。」

そう言って、ロックオンは刹那のストールの裾をそっとつかんだ。
相変わらずこの年下の思考回路が理解できない。理解したいとも思わないが。
本当は有無を言わずに叩き出したかったのだが、自分より悔しいことに大きな手は、微かに震えていて。
見上げれば、いつもひょうひょうとした捕え所のない瞳の奥に、冬の湖の底のような、暗い青を感じた。
口は笑っているものの、どこか顔は寂しげに歪められていて。
凍えた子供が温もりにすがりつこうとしているような、必死さをどこか感じた。



こいつはずるい。
いつもは大人の仮面をつけているくせに、たまに年相応の顔を覗かせる。



「・・・明日には帰れ」


手を振り払わずにそれだけいうと、ロックオンはやっと本来の笑みを浮かべた。心なしかの安堵。
拒絶されるとは思っていなかったくせに。



ハロが廊下を跳びはね暗闇のリビングに消えていく。

ロックオンは刹那の手を握って、玄関に引き入れた。
その手の冷たさに、彼が空調もいれず独りでいたことに気付いた。


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「非晶質。」にようこそ。
ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
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