OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。

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というわけで某にょたチャット様での素敵ネタを無断で拝借させていただきました・・・病み気味ライニル刹で刹にょたです。
ロク刹ではやまないのにライルが絡むと一気に病みます。これでライルがさわやか熱血キャラだったらごめんなさい。
せっちゃんはライニル好きだけど、自分の意志が伴わないのは嫌じゃないのでしょうか。
色々ととあれなので注意です。
ロク刹ではやまないのにライルが絡むと一気に病みます。これでライルがさわやか熱血キャラだったらごめんなさい。
せっちゃんはライニル好きだけど、自分の意志が伴わないのは嫌じゃないのでしょうか。
色々ととあれなので注意です。
月が明るい夜だった。
刹那は事後の気だるい体を起こし、男の腕からそっと脱け出した。
それまで申し訳程度に身体を覆っていたシーツがするりとベッドに落ち、裸身が窓から差し込む月明かりに浮き上がるが気にしない。
日課を果たそうと物音を立てぬようそっと棚に手を伸ばす。
が、後ろから伸びてきた黒い影に、刹那は思わず硬直した。
「ライル…」
帰ってたのか、と紡ぎだそうとした喉は、いつの間にかカラカラに乾いていた。
ぎこちない人形のようにゆっくりと振り向けば、青く冴えた光の中、穏やかな湖のような瞳を持つ青年が立っていた。先程まで寝ていた愛しい男と、寸分違わぬ容姿を持つ男。
「刹那」
酷く楽しそうな声で、ライルは刹那に微笑みかけた。ニールと全く変わらない声色、表情なのに、刹那の背中には冷たい汗が伝っていく。
さらに、ライルが手に持っていたものがちらりと光を反射し、刹那は呼吸が止まる。石榴石の瞳を限界まで見開く。
「刹那、これは何?」
ライルの手には、先程まで刹那が探していたもの。一見すると小さなアクセサリーケースのようだが、よく見ると中には錠剤が詰まっている。
何故、いつの間に?
ただ呆然と白い指が掴むピルケースを見ていると、手持ちぶたさにカシャカシャと錠剤を振りながら、ライルは「いけないなぁ」と独り言のように呟いた。
「こんなもの飲んで、健康にいい訳ないだろ?」
「ライル、返、せ」
いかにも刹那の身体を心配している、と言った顔。だが彼の湖色の瞳は、凍りついたかのように暗く、重苦しい碧だった。まるで氷の檻に閉じ込められたかのような息苦しさに、刹那は。前を隠すことを忘れ、カタカタと震えだす。
「返して…」
必死でケースに手を伸ばす。だがその手がライルに到達する前に、重力に従って床に落ちた。
「やだよ」
乾いた音と共にケースが床にぶつかり、錠剤が溢れて小さく跳ねた。
そして刹那が手を伸ばす間もなくライルは長い足を降り下ろし、ケースや錠剤を踏み潰す。
ベキッと嫌な音を立てプラスチックが割れ、錠剤は踏みにじまれて粉々に砕ける。
「ピルって結構高いのにね、勿体ないな」
他人事のように呟きながらライルはさらに踵でケースを砕き、その度に刹那の顔から血の気が失せてきた。
震えが止まらない。
ピルケースは見るもは無惨に破壊され、破片となって月明かりをキラキラと反射していた。
「駄目だよ、刹那」
白く長い美しい指が、刹那の頬を掠めた。愛情を伝えるはずのその行為が、今の刹那には恐怖しか与えない。
「君はニールに愛されなきゃいけない。そして、償わなきゃいけないんだよ」
「ひっ…」
「ニールの、俺達の家族を。奪ったんだから、その身に宿してくれないと」
「ライルの言う通りだ」
ふと背後から、怯えて立ち尽くす刹那を包み込むようにいつのまにか白い腕が伸びてきた。
いつもは優しく熱を与えてくれるはずなのに、今日は大理石のように冷たさしかない。
「ニール」
「通りで孕まない訳だよな。俺とライルで昼夜愛してるのに」
「やっ…」
刹那の薄い腹部にたどり着いた手が、円を描くように柔らかく撫で上げた。まるでそこにいつか宿ろうとする命を慈しむかのように。
二人の拘束は弱く、その気になれば振りほどけたかもしれない。だが刹那はしなかった。出来なかった。
足元から凍りついてしまったかのように、身体を固くして二人の愛を受ける他無かったのだ。
「逃げようなんて考えるなよ、刹那」
「っ!」
それまで触れるか触れないかぐらいで撫で上げていた腹部に、爪が突き刺さった。
ぷつりと薄く肌が裂け、月明かりには黒々として見える血が、刹那の脚まで伝っていく。
「そうだよ、これは八年前から決まっていたこと」
「その為に生かしたんだ…お前が戦い続ける為じゃない」
「あぁっ…」
二つの鬼火のように揺らめく碧に、刹那は震えることすら忘れ、ただ壊れたように頷き続けることしか出来なかった。
愛している。
誰よりも。
だが、そこに自分の意思はない。
どこから三人は、間違えてしまったのだろうか。
「どんな子が生まれるかな?」
「俺は女の子が欲しいな、刹那似の。」
「俺達みたいな双子だったりして」
「いっそのこと二人分ずつにする?俺と、ニールと分けて生ませて」
「ははっ双子がそれぞれ孕ませたら、子供も似るもんかな?」
「家族は多い方が楽しいよな」
なあ、刹那?
無邪気な子供のような顔で、ニールとライルは刹那に笑いかけてきた。だがその優しい笑顔は氷で造られた合わせ鏡のように刹那を無限の迷路に閉じ込め、身動き一つ出来なくなる。
「「早く産まれるといいな、刹那」」
どうして…
恐らく八年前から変わっていないだろう青年達の笑顔に、刹那はただ涙を浮かべることも出来ず、凍えきった胸で疑問を繰り返すことしか出来なかった。
血が滴り、透明な輝きを放つ欠片となったピルケースに落ち、赤に染めた。
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ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
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管理人:流離
since:20071112
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