忍者ブログ
OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。



[489]  [488]  [487]  [486]  [485]  [484]  [483]  [482]  [481]  [480]  [479
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ハロウィンネタで刹那インユニオンのグラ刹です。
オレンジと黒のボーダーニーソをせっさんにはかせたいです(こら)
もしくはミイラせっさんの包帯をお代官様風にブシドーがひっぱるとかそういうのばっかり妄想していますごめんなさい。





「Trick or treat!」

掌を差し伸べ、目を輝かせ何かを要求してくる上司に、刹那はこの上なく冷たい視線を注いだ。

「刹那、Trick or treatだ!」

再度掌をつきだしてくるグラハムを無視し、同僚から貰ったキャンディの包装を開け口にする。口に入れるとキャラメルの味が広がり、最初はその甘すぎる味に顔をしかめるも、口に入れたものは基本食べる主義なのでそのままころころと舌で転がす。
そういえば普段は無骨な基地でしかないここも、カボチャやら骸骨やらで装飾され、何故か皆に(しかも高確率でなんらかの仮装をしている)菓子をよく貰う。
ダリルからはパンプキンタルト、カタギリからはドーナッツ(これは普段通りか)ハワードからはこのキャラメルキャンディだ。
一体今日は何の日なのか。
傍らで騒ぐグラハムを無視をしつつも飴を舐めながら考えていると、完全に無視されたことにむっとしたのか、グラハムが手をぶんぶんと降りながらまくし立てた。

「お菓子を出さねば悪戯するぞ!」
「…何故恐喝されなければならない」

冷めた視線を向けながらも、刹那はようやく今日という日が異教の祭りに当たる日であることに気づいた。
キリスト教信者が圧倒的に多いユニオン基地なら尚更盛り上るわけだ。
だが刹那は生憎無神論者な上にあやかしの類いは馬鹿馬鹿しいものと思っている為、なんてこともないと無視をし飴を舐めることに専念した。
相変わらずつれない刹那の様子にグラハムはむうっと拗ねた顔をするが、すぐにとびきりの悪戯を思い付いたような子供の笑みを浮かべた。刹那は飴を舐めることに専念していた為に気付かなかったが、見ていればこの類いの笑みを浮かべるグラハムは大抵ろくでもないことを考えていることに気付き、回避行動を取っただろう。
しかし、全ては遅かった。

「ならば…
悪戯するまでだっ!」

そう高らかに宣言した瞬間、グラハムは目にも止まらなぬ速度で身を乗りだし、刹那を抱きすくめる。

右頬に入れた飴を舐めきることに気を取られ完全に油断していた刹那は迫り来るグラハムに、抵抗する間もなく顎に手をかけられた。

「なにをっ!」
「言っただろう、Trick or treatと!」
「はぁ!?ん、むぐっ…」

そう言うなりグラハムは輝く翠の瞳を伏せ、刹那の顎をくいと上げた。
刹那の唇に、軟質でひんやりとしたものがゆっくりと覆っていく。
唇の冷たさに思わず刹那が驚いたように薄く口を開けると、ぬるりとした熱いものが口腔に侵入してきた。
歯列を舐め上げ、割って入ると刹那の逃げる小さな舌を引き出し、絡めてくる。
そして口中に広がる甘さを堪能するかのように、まさぐってきた。
「んぁ…ふっ」
こそばゆさと得もいえぬ快感に力が抜け、おもわずグラハムの胸にすがるようにずるりと倒れ込むと、それに気を良くしたのかさらにキスは深くなる。
くちゅくちゅと音を立てつつ貪欲に甘さを求めるそれは散々刹那の口腔を這いずり回ると、刹那の舌にちょこんと乗る大分小さくなった飴を器用に絡めとると、どちらのものともつかない唾液と共に自らの口にと取り去った。
ようやく離された時、互いに交換しあった甘く熱い唾液が銀糸のように引き、刹那はぷあっと息を吐いた。

「…っ!!」
「ご馳走様」

最後にペロリと繋がった唾液と共に刹那の唇を舐め、にこりと薔薇がほころぶかのような笑みを浮かべる男にかっと刹那は赤くなった。

「何をする変態!」
「刹那がつれないからね、菓子をくれないなら悪戯を兼ねて貰うまでだと」

悪戯も兼ねてね。
そう上機嫌に笑うグラハムが見せつけるように刹那から奪い取ったちびた飴を見せ付け、あまりの羞恥にかっと頭に血が昇る。

「まさにTrick and treatだな」
「…返せっ!」

いいようにしてやられたことが悔しく、未だに腰に手を回し刹那を拘束しているために振り切れず、八つ当たりのように胸を叩けばグラハムは「ほう」とすっと目を細める。

「ならば返して差し上げよう」

そう言うなりなだめるかのように怒りに震える刹那の唇を撫で、再び電光石火のスピードで唇を重ね合わせた。
金のふわふわとした柔らかい髪が顔にあたり、くすぐったくて目を細めるうちにキャラメルの甘い香りがふわりと漂う。
そして唾液に溶けとろとろとした液体と化した飴が、再び熱い舌と共に注がれた。









君という甘い甘い砂糖菓子も欲しいし、悪戯もしたい!









この後ハムは当然のように殴られると思います。
PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Adress
URL
Comment
Pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
FIRST
「非晶質。」にようこそ。
ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
にょただらけなので苦手な方はご遠慮ください。
感想、誤字脱字、その他管理人に突っ込みたい方は最下部のメルフォからか、↓の☆を@に変えてお願いします。
ham_otomeza_12g☆yahoo.co.jp

管理人:流離

since:20071112


更新停止中。twitterで色々妄想してます。

サイト FE覚醒ブログ(NL中心)


<< パロ HOME ブシドーの謎 <<
忍者ブログ   [PR]