OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。

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ひいい朝になってましたごめんなさい!
グラ刹捏造。もしも二人がお互い素性を知らず出会ってたらのお話。というか一方的なグラ→→→刹。
いや、本編でも出会うそうですがその前に、ね。うん(何さ)
はたから見ると電波なハムに見えます。
うちの刹那さんにはデレはありゃしません。ツンツンツンツン。ティエリアはヴェーダにはデレますけど刹那はせいぜいロックオンかなぁ・・・ハムはデレるとつけあがりそうなので。
ガンオタ氷点下鬼嫁とツンを強制的に愛と変換するドM夫の話もいいなぁ(おい)
歪な~の続きはしんでれらをUPしたら・・・!
グラ刹捏造。もしも二人がお互い素性を知らず出会ってたらのお話。というか一方的なグラ→→→刹。
いや、本編でも出会うそうですがその前に、ね。うん(何さ)
はたから見ると電波なハムに見えます。
うちの刹那さんにはデレはありゃしません。ツンツンツンツン。ティエリアはヴェーダにはデレますけど刹那はせいぜいロックオンかなぁ・・・ハムはデレるとつけあがりそうなので。
ガンオタ氷点下鬼嫁とツンを強制的に愛と変換するドM夫の話もいいなぁ(おい)
歪な~の続きはしんでれらをUPしたら・・・!
花束の行方
テロリストの動向を探る為、マイスター達にはしばしの休息が与えられた。
ロックオンから買い物に行かないかと誘われていたのだが、ただでさえ日頃の任務で精神的を摩耗しているなかわざわざ人混みの中に出掛けるのはごめんだった。
東京は何かと騒がしく、町中にこれでもかと人が溢れていて息が詰まる。
それでも一日中家にいるのは体が鈍ると思うので、毎日一回は出掛けるようにしていた。
今もこうして一人、バイクで車一つ通らない道を飛ばしている。
風は薄い硝子の膜に遮られ感じない。だが傾きつつある日の中気温は下がって来ているのがストールを通して肌に伝わる。
あまり長居をすると体調を崩す危険性があるな・・・
そう思いつつも、自然とアクセルを踏んで加速する。
世界が、すり抜け流れていく。木々が、道路標識がすれ違い、瞬く間に後方の点となっていった。
やがて視界を遮っていた山は消え、急速に視野が広がった。
夕暮れ時のオレンジ色の空が、キラキラと波に揺られながら輝いている水平線と平行してどこまでも広がっている。
目的地までもうそろそろのはずだ。
ブレーキを緩やかにかけ、ドアを開く。途端に鼻孔をくすぐる潮の香り。
聞こえるのは際限なく続く波の音と、海猫の澄んだ高い声だけ。
経済特区日本に残された数少ない静かな場所。宙みたいな無機質なただの静寂ではなく、適度に自然の営みが聞こえるこの場所を、刹那は気に入っていた。
バイクを適当な場所に停め、近くにあるきりたつ崖を目指す。途中、黒塗りの普通よりは多少高そうな車を見つけた。
またあいつがいるのか。
刹那は多少顔をしかめたものの、引き返すのも面倒臭いのでそのまま目的地に向かった。
一点だけ突きでている崖。海と空を贅沢に堪能できる特等席な場所に、やはり先客がいた。
皺一つない黒いスーツを見に纏い(こいつは刹那が見る限りいつもスーツだ)、柔らかな黄金の髪が夕暮れの光で、目下に広がる水面のように輝いている。
刹那がここに来た頃から、この男は毎日ではないがここによく立っていた。
自殺以外人が来ることはないだろうと思っていたので驚いたが、別に場所を移動してまでこの男から離れる理由もなかったのでたまにこうして二人でいることがある。(男は一方的に話しかけて来て煩わしいことはあるが)
「おや」
刹那の気配に気付いたのか、男―確か、グラハム・エーカーという名―が振り向いた。
宝石のような翠の瞳が刹那に向けられる。
手には何故か、真っ白な薔薇の花束があった。
ガンダム以外のこと、ましてや花なんかに興味はない刹那だが、薔薇位ならわかる。小振りだが形の良い薔薇と、ふんだんに入れられた霞草が、夕日に染められオレンジに染まっていた。
「ああ、これかい?綺麗だろう」
そう言ってグラハムは甘いマスクで刹那に微笑みかけた。
「君にも一輪差し上げようか」
「・・・別にいい」
「つれないね」
女なら喜ぶ情景だろうが、生憎男が花を貰って嬉しくもなんともない。
刹那のそうした視線に気付いたのか、グラハムは肩をすくめる。
「なら」
そう言って背を向けると、グラハムは崖の先端まで歩みでる。
そして彼は、ゆっくりと花束から手を離した。
当然のように支えを失ったそれは幾枚か白い花弁を宙に残して急速に青黒い海面に引き寄せられ、しばらくゆらりゆらりとたゆたった後、思い出したかのようにゆっくりと沈んでいった。
予想の範疇を越えた行動にいぶかしげに目をしかめていると、「少しもったいなかったな」とグラハムは対して気にもしない口調でいってのけた。
「墓参りか?」
ロックオンも以前薔薇を持って故郷に行っていたのを思いだしたが、「そこまで悲壮なものではないよ」と苦笑しながら否定された。
「まあ、ある意味悲壮かも知れない。決して叶わぬ恋だからね」
「・・・?」
そう言って、グラハムは空と海をの境界を見つめる。
まるで恋こがれている者がそこにいるかのように。
「我ながら女々しいとは思うが、こうしないと気がすまないと思ったのだよ。勿論、こんな物では届かないことはわかっている。伝わるわけがないと。
しかし私のこの思いは、どうしようもない位に膨れあがってしまった。」
狂わんばかりにね。
そうつけたし、グラハムは花束が消えた波面を見つめる。
「まだ顔すら見たこともないのに恋をするとは、ね。私もお手上げだよ」
「・・・それを恋というのか」
「恋よりは、確かに憧憬に近いな。しかしこの胸の高鳴りは本物だ」
相当変わっているとは思っていたが、この男大丈夫だろうか。だが冗談を言っているようには見えない。
言葉にどこか切実さが含まれている気がした。
「追い掛けてもすぐあの空か海に消えていってしまう。君みたいなつれないからね。」
「でも、捕まえるのは私だよ。いや、私にしかできない。今はこうでもするしかないが、いつか面と向かって花束を渡したい。」
グラハムの柔らかな瞳が、一瞬ナイフのような凶器さを孕んだのを感じとった。
この男、危険だ。
恋慕われているものも、災難だと思う。
あまり関わらない方がいい。
日も水平線の向こうにいきかかって、辺りも暗くなりかけている。そろそろ帰った方がいい。
「だから待っていろ・・・ガンダム」
踵を返し、バイクへと歩きだした瞬間グラハムが言った言葉は、刹那には聞こえていなかった。
扉を開けようとすると、白いものが頬を霞める。
手にとると、それは海に落ちず空を舞っていたあの薔薇の花びらだった。
帰り際一度だけ振り向くと、グラハムはいまだに海を見つめていた。
花束を贈る相手は、あまりにも近く、あまりにも遠い場所にいたことを、後に二人は知ることになる。
テロリストの動向を探る為、マイスター達にはしばしの休息が与えられた。
ロックオンから買い物に行かないかと誘われていたのだが、ただでさえ日頃の任務で精神的を摩耗しているなかわざわざ人混みの中に出掛けるのはごめんだった。
東京は何かと騒がしく、町中にこれでもかと人が溢れていて息が詰まる。
それでも一日中家にいるのは体が鈍ると思うので、毎日一回は出掛けるようにしていた。
今もこうして一人、バイクで車一つ通らない道を飛ばしている。
風は薄い硝子の膜に遮られ感じない。だが傾きつつある日の中気温は下がって来ているのがストールを通して肌に伝わる。
あまり長居をすると体調を崩す危険性があるな・・・
そう思いつつも、自然とアクセルを踏んで加速する。
世界が、すり抜け流れていく。木々が、道路標識がすれ違い、瞬く間に後方の点となっていった。
やがて視界を遮っていた山は消え、急速に視野が広がった。
夕暮れ時のオレンジ色の空が、キラキラと波に揺られながら輝いている水平線と平行してどこまでも広がっている。
目的地までもうそろそろのはずだ。
ブレーキを緩やかにかけ、ドアを開く。途端に鼻孔をくすぐる潮の香り。
聞こえるのは際限なく続く波の音と、海猫の澄んだ高い声だけ。
経済特区日本に残された数少ない静かな場所。宙みたいな無機質なただの静寂ではなく、適度に自然の営みが聞こえるこの場所を、刹那は気に入っていた。
バイクを適当な場所に停め、近くにあるきりたつ崖を目指す。途中、黒塗りの普通よりは多少高そうな車を見つけた。
またあいつがいるのか。
刹那は多少顔をしかめたものの、引き返すのも面倒臭いのでそのまま目的地に向かった。
一点だけ突きでている崖。海と空を贅沢に堪能できる特等席な場所に、やはり先客がいた。
皺一つない黒いスーツを見に纏い(こいつは刹那が見る限りいつもスーツだ)、柔らかな黄金の髪が夕暮れの光で、目下に広がる水面のように輝いている。
刹那がここに来た頃から、この男は毎日ではないがここによく立っていた。
自殺以外人が来ることはないだろうと思っていたので驚いたが、別に場所を移動してまでこの男から離れる理由もなかったのでたまにこうして二人でいることがある。(男は一方的に話しかけて来て煩わしいことはあるが)
「おや」
刹那の気配に気付いたのか、男―確か、グラハム・エーカーという名―が振り向いた。
宝石のような翠の瞳が刹那に向けられる。
手には何故か、真っ白な薔薇の花束があった。
ガンダム以外のこと、ましてや花なんかに興味はない刹那だが、薔薇位ならわかる。小振りだが形の良い薔薇と、ふんだんに入れられた霞草が、夕日に染められオレンジに染まっていた。
「ああ、これかい?綺麗だろう」
そう言ってグラハムは甘いマスクで刹那に微笑みかけた。
「君にも一輪差し上げようか」
「・・・別にいい」
「つれないね」
女なら喜ぶ情景だろうが、生憎男が花を貰って嬉しくもなんともない。
刹那のそうした視線に気付いたのか、グラハムは肩をすくめる。
「なら」
そう言って背を向けると、グラハムは崖の先端まで歩みでる。
そして彼は、ゆっくりと花束から手を離した。
当然のように支えを失ったそれは幾枚か白い花弁を宙に残して急速に青黒い海面に引き寄せられ、しばらくゆらりゆらりとたゆたった後、思い出したかのようにゆっくりと沈んでいった。
予想の範疇を越えた行動にいぶかしげに目をしかめていると、「少しもったいなかったな」とグラハムは対して気にもしない口調でいってのけた。
「墓参りか?」
ロックオンも以前薔薇を持って故郷に行っていたのを思いだしたが、「そこまで悲壮なものではないよ」と苦笑しながら否定された。
「まあ、ある意味悲壮かも知れない。決して叶わぬ恋だからね」
「・・・?」
そう言って、グラハムは空と海をの境界を見つめる。
まるで恋こがれている者がそこにいるかのように。
「我ながら女々しいとは思うが、こうしないと気がすまないと思ったのだよ。勿論、こんな物では届かないことはわかっている。伝わるわけがないと。
しかし私のこの思いは、どうしようもない位に膨れあがってしまった。」
狂わんばかりにね。
そうつけたし、グラハムは花束が消えた波面を見つめる。
「まだ顔すら見たこともないのに恋をするとは、ね。私もお手上げだよ」
「・・・それを恋というのか」
「恋よりは、確かに憧憬に近いな。しかしこの胸の高鳴りは本物だ」
相当変わっているとは思っていたが、この男大丈夫だろうか。だが冗談を言っているようには見えない。
言葉にどこか切実さが含まれている気がした。
「追い掛けてもすぐあの空か海に消えていってしまう。君みたいなつれないからね。」
「でも、捕まえるのは私だよ。いや、私にしかできない。今はこうでもするしかないが、いつか面と向かって花束を渡したい。」
グラハムの柔らかな瞳が、一瞬ナイフのような凶器さを孕んだのを感じとった。
この男、危険だ。
恋慕われているものも、災難だと思う。
あまり関わらない方がいい。
日も水平線の向こうにいきかかって、辺りも暗くなりかけている。そろそろ帰った方がいい。
「だから待っていろ・・・ガンダム」
踵を返し、バイクへと歩きだした瞬間グラハムが言った言葉は、刹那には聞こえていなかった。
扉を開けようとすると、白いものが頬を霞める。
手にとると、それは海に落ちず空を舞っていたあの薔薇の花びらだった。
帰り際一度だけ振り向くと、グラハムはいまだに海を見つめていた。
花束を贈る相手は、あまりにも近く、あまりにも遠い場所にいたことを、後に二人は知ることになる。
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FIRST
「非晶質。」にようこそ。
ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
にょただらけなので苦手な方はご遠慮ください。
感想、誤字脱字、その他管理人に突っ込みたい方は最下部のメルフォからか、↓の☆を@に変えてお願いします。
ham_otomeza_12g☆yahoo.co.jp
管理人:流離
since:20071112
更新停止中。twitterで色々妄想してます。
サイト FE覚醒ブログ(NL中心)
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初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
にょただらけなので苦手な方はご遠慮ください。
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管理人:流離
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更新停止中。twitterで色々妄想してます。
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