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OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。



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かなり電波なパラレルです。
先日リボンズと刹那の空白の4年間(フリフリスカートで草原をきゃっきゃうふふと走っている図)の夢から何故か思いついた話。
設定としては最終話の後リボンズにハムとせっさんがお持ち帰りされちゃったよ!な話です。ハムもせっさんも改造される予定。(えええ)
グラ刹♀を目指したはずがリボグラという新しい何かを切り開いてしまった感じがします。リボンズ総攻めいいじゃない!(帰れ)
ただせっさんを視姦するハムが書きたかっただけなんだ・・・幼マリーを見る幼アレルヤみたく!

微妙にあれな描写?があるので注意。



その姿は、まるでおとぎ話の白雪姫のようだった。
違うのはガラスの棺に埋め尽くされているものは花ではなおびただしい量の無機質なチューブや金属機器、そしてその身に纏うものはドレスではなく白い簡素な紙製の実験服。聞こえるのは小人の嘆きではなく計器が紡ぎ出す電子音。

「ガンダム…」

ガラスケースにべったりと手をつき、蛍光灯に煌々と照らされる彼…いや、彼女の肢体を食い入るようにグラハムは見つめた。
横たわり平べったくなってはいるものの彼女の胸は柔らかなラインを描き、薄い衣服のせいで色づいた胸の先端が透けて見える。
同様に下半身は恥毛がすけており、少年としか思えなかった存在は実は女であったことを理解させられた。
恋い焦がれた存在。
追い求め、憎み、しかし同じくらいに愛した存在。
それを駆っていた存在は、かつて一度だけあった少年だと思い込んでいた少女であったのだ。こんな痛ましい程に小さな、細い体で、あの巨大な天使を動かしていたなんて。
管に繋がれた体には至る所に傷が散らばっていた。
だがグラハムの熱い、絡み付くような視線と思いを向けられても少女は目を開くことはなく、亡骸のようにそこに横たわっていた。

口づけをすれば、目覚めるだろうか。
物語の白雪姫のように、毒の林檎の欠片が取れれば。

そう思い半ば衝動的にガラスケースを割ろうと振り上げた拳。
しかしその拳は、横からすらりと伸びた白い手によって阻まれた。

「まだ駄目だよ」

くすりとからかうような少年の声が聞こえた。
グラハムの包帯まみれの腕は細くしなやかな腕に掴まれ、びくりとも動かない。
「彼女はまだ傷が癒えていない。あと数週間はここにいないと」
必要な処置もまだ終わってないからね、そう言って不思議な髪の色の少年はガラスケースに視線を向けた。
その視線にはどこか、外見に似合わぬ全てを達観したようなものと、少女に対しての慈しみを感じた。
最もそれは肉親に向けるようなものではなく、お気に入りの玩具や愛玩動物を見るような無意識の見下しを含む目であったが。

「だからまだあれに触れてはいけない。でも君の働き次第では構わないよ。」

君には期待している、中性的な少年は毒のある花のように妖艶に笑い、グラハムの手を離す。
包帯が幾重に巻かれた腕は離された瞬間牽制のように軋み、ガラスケースに力なく落ちた。
今は目の前の得体の知れない少年に従うしかないと、グラハムは唇を噛んだ。
少年はそんなグラハムの様子をよそにガラスケースに近づき、上機嫌な顔で眠る刹那を覗きこむ。そしてよく磨かれた硝子を撫でながら呟いた。

「場合によってはあれを…刹那を君にあげてもいい」

その言葉に驚いて顔を上げれば、紫水晶の瞳の少年は気まぐれな猫のような笑みを浮かび、そして瞬きした瞬間掻き消えた。

誰もいなくなった医務室。計器の規則正しい音だけが、少女の鼓動を表すかのように鳴り響いている。

気付いたら、グラハムはここにいた。
再生医療のカプセルから目覚めると、出迎えたのはカタギリでもユニオンの軍医でもなく、先ほどの少年―リボンズ・アルマーク―が美しいが温度を宿さない瞳でこちらを見据えていたのだ。
自分はあの時、ガンダムと相討ちになった瞬間死んだと思っていたのに。
全てを賭けて挑み、歪んだ想いと部下の無念と共に空で朽ち果てようとしたというのに、生き残ってしまったのだ。

『君に生きる理由をあげよう』

状況も把握できず、生き残ってしまったという事実に呆然とし絶望していたグラハムに言って、ここに案内したのが先ほどの話だ。
そしてグラハムはまた少女と二人きりでいる。
自分の命と引き換えに道ずれにしたはずの少女が、皮肉なことに今グラハムの近くで横たわっているのだ。

「刹那」

ガラスケースにそっと触れる。当然ここから脈動を感じることも出来ず、また目覚める兆しもない。
お互い皮肉なことに生き残り、こうして生身で相対している。
運命とはおかしなものだ。
本来なら殺したいほど憎い存在だというのに、亡骸みたいに四肢を投げ出し彫像のように眠る少女には、憐憫と、愛おしさがこみ上げてくるのだ。
彼女を、欲しい。
ガンダムのように、壊したい。
いや、手中に収めたいだけなのかもしれない。
そう想った瞬間、グラハムの無気力だった心は渇望で一杯になり、見れば見るほど、彼女に触れたくて、しかしまだ治療が万全ではない彼女をガラスケースが阻んでいて。
リボンズの声が、麻薬のように脳髄を浸食する。
得体も知れない、ユニオンでも味方ですらない存在の言葉を信じるなんて、常のグラハムにはありえないことだった。
しかし。

「・・・了解した。」

薄ら笑いを浮かべ、グラハムはガラスケースに額をつけた。
当然のように冷たい感触が肌に伝わるが、それがいつか刹那の滑らかで温かな肌に代わり、存分に触れられることへの期待に身体を震わせる。

「彼女に触れるためならば」

何にでもしよう。
そう誓いの言葉を述べた瞬間、計器の無機質な音しか聞越えない部屋に、少年の鈴を鳴らすような笑い声が聞こえた気がした。








御伽噺の始まり
眠る姫君と彼女を救う事を誓った王子















電波すぎて意味がわからないぞ自分。
とりあえずハムはブシドーさんになっていると思います。
せっさんはいつ目覚めるのでしょうか。
そして続きはあるのでしょうか(え)
ところで白雪姫は毒リンゴの欠片を喉に詰まらせて死んでしまうわけですが、王子様のキスで外れるのは某鼠映画以降から。
初版はガラスの柩おめーよ!って切れた従者がうさばらしに白雪姫の顔をなぐったらとれたとか、王子様がガラスの柩を持った瞬間こけたからとかええええええな理由でとれたらしいです。
あと初版だと王子様はネクロフィリアだったりとか七人の小人が七人の犯罪者とか・・・結構病んでるぜ白雪姫。
よい子は初版を子供に読み聞かせちゃだめだぞ!
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ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
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