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OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。



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いつもお世話になっているラジオと猫の蛤様宅からこっそりとお題を借りてみました。
「妊娠で五つのお題」で、グラ刹♀です。
設定としては
・刹那インユニオン(階級は准尉)
・スメラギさんもユニオンにいます(しかも司令)
・ハムと刹那は一応恋人(未婚)
・さりげにビリスメでビリー脱童○してます(こら)
・ハムもスメラギさんには勝てない
・むしろスメラギさん最凶
・基本的にあほなギャグ

です。
スメラギさんが思った以上に暴れてしまいハムが常識人に見えます。
色々酷い設定なので注意。

1.寝耳に水な福音



上司たる女性に呼び出され、何かと思いつつ自動扉が開かれた瞬間、横殴りの衝撃がグラハムを襲った。
慌てて持ち前の身体能力で直撃は避けるも、そのままグラハムを殴ったものは飛んでいき、でこかでパリンと何かが割れる音がした。

「あら、外しちゃった?」
ちっと小さく女性にあるまじき舌打ちが聞こえた。
「…スメラギ司令、入室していきなり酒瓶で殴ろうとするのは…」

壁にぶつかり砕けた酒瓶を見て、あれに当たっていたらと流石のグラハムも冷や汗を垂らすと、キャラメルブラウンの髪を揺らして上司はにこっと微笑んだ。
その笑みは妖艶であり、男なら見ただけで(特にカタギリ)蕩けてしまいそうなものだったが、今のグラハムには寒気しか感じさせなかった。

「前から貴方のこと変態で我慢弱いと思っていたけど、実力だけはあったからそっとしといてあげたのに…ここまで駄目男だとは思ってなかったわ」
「…?一体何の話ですか?」
「見に覚えがないの?」

一体自分が何をしたというのか。首を傾げるとスメラギがずいと此方に顔をつきだしてきた。
なんというか、心なしか表情にドスが聞いてて怖い。笑顔なのに背後に黒いオー
ラが見えた。
何よりもいつもなら勤務中にも関わらず酒の鼻につく甘ったるい香りがまとわりついている彼女から、今日は何も匂わない。
要するに素面なのだ。
年に数回しか見ない彼女の素面に嫌な予感がした。
歴戦を潜り抜けてきたグラハムの勘である。

「理由なら彼女に聞いたら?」

長い髪をふわりとかき揚げると、スメラギは後ろに振り向いた。
彼女の視線の先には、スメラギお気に入りの革張りの椅子にちょこんと座る、見慣れた少女の姿があった。

「刹那!」

愛しい彼女の姿を見て、グラハムはひきつっていた笑顔を大輪の薔薇が咲き誇るかのような笑みに変えた。
だが忠犬の如く彼女の元へ駆け寄る前に、ガッと強い力で掴まれ阻まる。

「先に聞くことがあるでしょ?」

スメラギは笑っている。
笑っているが、肩を掴む手の力は緩まない。
こんな細い腕のどこにそんな力があるのだろうか?と内心冷や汗をかいていると、椅子に座っている刹那がじっと見つめてきた。

「グラハム」

相変わらずの無表情だが、後ろに微笑んでいるというのに悪鬼のようなドスをきかせているスメラギがいるために、彼女の存在は今や天使のように見えた。
いや、女神か?

「どうしたんだい刹那?」
「…責任はとれよ」
「?」

未だに事態がよくわかっていないグラハムに刹那はため息をつくと、そっと腹部に手を当てる。
そして愛しげに撫でながら、なんのこともないように口を開いた。




「妊娠した」
「…え?」
「3ヶ月だそうだ。」

特に感情もこめず淡々と爆弾発言をかました刹那に、思考が追い付かずパチクリとグラハムは瞬きをした。
以前カタギリの陰謀?で悪戯としてそのようなことを言われたことがあるが、今日の刹那は至って真顔で、宝石のような緋色の瞳をじっと向けてくる。
元々滅多にしか嘘や冗談を言わないだけに、彼女の言葉は事実なのだろう。
ポカンと情けなく口を開けていたグラハムだが、ことの重大さに気づいたグラハムは無意識に震えだす。ついでにいうと頭の中でファンファーレが鳴った気がした。

子供。
家族に縁がなかったグラハムにとって、世界に唯一の血族。
空に全てをささげ、考えもしていなかった存在。
そして愛しい彼女との愛の結晶。
それが、今刹那に宿っているというのだ。
椅子に座る刹那の腹は制服に覆われ、妊娠しているとは思えないくらいにぺたんこだったが、それでも愛しさと歓喜が噴水のようにこみ上げ、すぐさま電流のように体を駆け巡った。

「せ、刹那!」

刹那に対する愛情と、命を生み出せるという嬉しさのあまりグラハムは彼女を思いっきり抱きしめようと駆け出そうとするが、肩にぐっと力を込められていることに気付いた。
むっとした顔で振り向けば、先ほどと変わらぬ笑みで悠然と立っているスメラギがいる。
だがその笑みは二人を祝福するものではなく、よくみれば額に青筋が立っていた。

「あなたねえ・・・確かにおめでたいことだけど」

彼女はふうっとため息をつくと、ぐっと拳を握る。
そして笑みすらもその顔から消すと、グラハムを毒蛇の如くにらみつけた。

「未成年を孕ますってどういう了見よ!!」
「ごふぅ!!?」

次の瞬間激しい衝撃がグラハムを襲った。
ノーガードだった腹部に女性とは思えない力で強烈なアッパーをスメラギは放ち、勢いあまってグラハムがしりもちをついたところをさらに見下してきた。
元々流石のグラハムもこの司令には頭が上がらなく、さらにいつものおちゃらけた表情が消えているだけになおさら怖い。

「刹那が体調悪いっていうから一緒に産婦人科言ったら案の定よ・・・手は早いとわかっていたけど、刹那はまだ16よ?
体に掛かる負担とか考えていなかったのこの変態!」
「す、スメラギ司令、愛さえあれば年齢なんて・・・ぐふっ!」
「大体貴方達まだ結婚すらしてないじゃない!なに、既成事実をつくってむりやり婚姻させるつもりだったの?!でき婚なんて許さないわよロリコン!!」
「ロリコンだなんて心外だ!!それに司令、ここからだとパンツがまるみえ・・・」
「お黙り!!」

パンツが見えようが何だろうがスメラギは相当頭に来ているらしく、スメラギはグラハムの指摘も聞かずげしげしと執拗に彼の腹を踏み続けている。勿論ヒールのため鍛えていてもかなり痛い。

「し、司令、なんでそんな機嫌が悪いんですか?!」
「スメラギもまた妊娠4ヶ月目だそうだ。医師によってアルコールが禁止されている」
「は?」
「あーもうイライラする!!お酒がないとやっぱり駄目ね、腹立つわこの変態!!ロリコン!!」
「し、司令、八つ当たりは私ではなくカタギリに・・・ぐふぅぅ!!」

むきになった子供のようにスメラギはわめき散らし、げしげしと未だに立てないでいるグラハムを気がすむままに踏んでいた。
そういえばカタギリ、最近幸せそうだったがやつれていたな・・・
そんなことを思い出しつつも助けをもとめるように刹那を見つめれば、哀れみを含んだ視線を向けているものの椅子から離れようとせず、お腹を撫でている彼女と視線があった。








刹那は内心ざまーみろと思っています。
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「非晶質。」にようこそ。
ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
にょただらけなので苦手な方はご遠慮ください。
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管理人:流離

since:20071112


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