OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。

×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
一応これでアンゲージは一区切り・・・というか第一部は終了です。
兄貴達トレミー組はせっちゃんの性別を知らない設定です。
第二部は輪をかけて鬱、というか救いが無いのでなので続けるかどうかは微妙です・・・。R18は当分書きたくないですあはははは(乾いた笑い)
薄暗い上にハムがただの犯罪者でしたがここまで読んで下さり有難うございました!
兄貴達トレミー組はせっちゃんの性別を知らない設定です。
第二部は輪をかけて鬱、というか救いが無いのでなので続けるかどうかは微妙です・・・。R18は当分書きたくないですあはははは(乾いた笑い)
薄暗い上にハムがただの犯罪者でしたがここまで読んで下さり有難うございました!
ユニオン領海に墜落したエクシアからの救急信号。
だがガンダムマイスターは丁度各地の武力介入を行っており、スローネ出現への反発の煽りがあってかロックオンもまた任務に手間取っていた。
スメラギからはエクシアは無事に隠せていると聞いた為ミッションを続けるようにと言われたが、胸騒ぎがして武力介入後の疲れを無視し、真っ先に墜落ポイントに向かった。
「刹那っ応答しろ、刹那!」
先程から通信で呼び掛けてみるが、依然刹那からの返事はない。GN粒子によるステルスはできているようなので太陽炉は損傷していないようだが、ハロから伝えられたエクシアの損傷率は予想以上で、重傷を負っているかもしれない。
「刹那・・・!」
前々から心配していた。向こうみずで、利かん坊で、ガンダム馬鹿な小さな子供。刹那なら、自らの命よりガンダムを大切にするかもしれない。彼は紛争根絶が目的で、その為だけに生きているようなものなのだから。現に躊躇せず敵陣に突っ込む姿は、例えエクシアが白兵戦に特化している機体だとしてもこちらをひやひやさせる。
「心配するこっちの身になってみやがれっ・・・!」
逸る気持ちを押さえながら、モニターを睨み付ける。
救援信号が発せられた、鮮やかなブルーにポツンと浮かぶ島がモニターに鮮明に映った時、それまで沈黙を保っていたハロが突然耳をパタパタさせた。
「セイタイハンノウ!セイタイハンノウ!」
「え?」
「ショウゴウ確認、セツナ!セツナ!」
「本当か?!」
ハロから掲示されたデータに思わず安堵する。陸に上がっているのは意外だったが。
陸に出る元気があるなら、そこまで重傷じゃないのかもしれない。
デュナメスを適当な場所に隠しておき、ハロを片手に生体反応のポイントに向かって歩き出す。しかししばらく歩いた所で異変に気づいた。
「なんだ?」
足元に広がる巨大な亀裂。固い岩が派手に抉れており、明らかに何かが墜落した後だった。
「ハロ、これは?」
「ザンリュウ反応!水素エネルギー・・・ユニオン、フラッグ!フラッグ!」
「フラッグ?まさか・・・」
脳裏に浮かんだのは、ガンダム―特にエクシア、デュナメス―につきまとう単機のフラッグ。しかし、墜落したのなら何故壊れた機体がないのか?欠片すらも見事なくらいにない。
どうも引っ掛かる。
刹那が陸地に上がったのは最近なのだろうか?その前にユニオンは撤退していたのか?
何かが、おかしい。
ガンダムも共に墜落したことはユニオンも知っていることだろう。島にパイロットが潜伏しているくらい気付きそうなものだが。
刹那は見つからず、うまく逃げおおせたということなのだろうか・・・?しかし、リスクを伴ってまで刹那が島に上がる理由がわからない。
「まあ無事ならいいんだけどさ」
いずれにせよ刹那を見つければわかる話だ。深い亀裂に背を向け、ロックオンはポイントに急いだ。
「おーい刹那ぁー」
フラッグ墜落現場から少し離れた場所に、刹那の生体反応があった。天然の洞窟らしい所に足を踏み入れるとすぐに、見慣れた小柄な体のシルエットが見える。
無事をこの目で確認しロックオンは胸を撫で下ろすが、反応しない刹那に疑問を抱いた。
「刹那?」
呼び掛ける。だが小さな背中は振り向きもしない。
「刹那っ!」
ハロを思わず投げ出し、駆け寄る。
朝焼けで薄暗い洞窟の中、刹那はアンダーウェアのみでぺたりと座り込み、こちらを見向きもしなかった。
「刹那!どうした刹那!?」
肩を掴み、体をこちらに向かわせる。その壊れそうなくらいの華奢さに驚いたが、刹那の顔を覗き込んだ時に、思わず息を呑んだ。
ガラスのような、無機質な瞳。普段の灼熱の太陽のような意思の強さが抜け去り、ただロックオンの姿を石榴石の瞳に映し出しているだけの。
瞬きせず、人形のようにただ見返してくる刹那の姿に、ロックオンは戦慄を覚えた。
これが、あの刹那なのか?
いつでも、それこそ死を目前としても強い瞳を失わなかった少年なのか?
「刹那・・・?おい、しっかりしろ、刹那!?」
肩を乱暴に揺すって、刹那はようやく他人の存在に気づいた。だがロックオンの姿を見るなり、体が小刻みに震えだした。
「や・・・だ・・・」
「刹那?」
「俺に・・・触れるなっ・・・!」
突如、弱々しくロックオンの手を振り払い後ずさる。
よく見れば剥き出しの腕には無数の痣や細かい傷が残っており、痛々しい姿だった。体を震わせ、明らかに怯えた瞳でこちらを見上げている。
彼の瞳にロックオンは映っていない。何か、別のものに怯えているようだった。
「くるなっ・・・触れるなぁっ・・・!」
「刹那・・・」
混乱して弱々しく威嚇してくる刹那を怖がらせないよう、優しく手を取る。それだけで、可哀想な位刹那は肩を震わせた。
ほっそりとした手首には、縛られたらしい赤紫の後と、青黒い無数の痣。
「やめ、ろ・・・触れっないで・・・!!」
「刹那、俺だ・・・ロックオン・ストラトスだ!」
手をしっかり握り、身を固くした刹那から瞳を反らさずロックオンは叫ぶようにいえば、刹那はようやく視線を合わせた。
震えがぴたりと止まる。
「・・・ロック、オン?」
瞳に光を取り戻した刹那が、赤子のようにロックオンを見返してくる。
「大丈夫、もう大丈夫だ」
今刹那に必要なのは、熱だ。
小さな体に腕を回し、子供を落ち着かせる時のように背を叩けば、硬直していた刹那から徐々に力が抜けていくのがわかる。
「エ、クシアは・・・」
「無事だ。ユニオンも撤退してる。」
「そ、うか・・・」
愛機の無事をしりようやく安堵したのか、刹那はロックオンに大人しく身を預ける。
抱きしめても、冷えきった刹那の体は全然暖まらなくて。
もっと熱を与えようときつく抱きしめると、腹部に何かが当たった。
(え?)
慌てて下を見れば、丁度それは刹那の胸の部分で。あり得ないはずの感触に今度はロックオンが硬直する。
(まさか、そんな)
怯える刹那、体に残る無数の痣。
思い当たった答えに、ロックオンは唇を噛み締める。
守れなかった、間に合わなかった。こんな小さな子供を。
しかし、何故。何故エクシアは無事で、刹那は捕虜にしない?
やり場のない怒りと、尽きぬ疑問。
「ロックオン・・・」
だが何があったのかを聞くのは、今の刹那には酷すぎる。
考えても答えはわからず、ロックオンはただ今にも砕け散ってしまいそうな刹那を抱きしめ、留めることしかできなかった。
「いやー相変わらず君の行動には驚かされるよ」
「すまなかった」
単機出撃、しかもこんな派手に機体を壊して自分は軽傷なんてね、カタギリに嫌みを言われても返せる答えはない。
自分でも悪運が強いと思うくらいなのだから。
「しかもガンダムに逃げられるなんて・・・今度こそ始末書ものだね。全くうちの隊長さんは」
「はは、覚悟しておくよ」
フラッグもあれじゃ直せないよ、と小姑のようにねちねち言ってくるカタギリだったが、グラハムの視線は既に同僚になく、硝子越しに臨める眼下の海にあった。
軍には嘘の報告書を出した。
あの状態の少女を捕虜しようと思えば簡単に出来たであろうが、それではつまらない。
捕虜にすれば軍のものとなり、薬漬けや拷問、最悪処刑になるかも知れない。
それでは困る。グラハム個人のものとして、あの少女が欲しいのだ。
(機体よりもあんな子供に魅せられるなんてな)
あの意志の強い瞳を、打ち砕いて、ズタズタに引き裂いて。神に近い力を駆る気高き少女を壊していくのが、あんなにも心地よいなんて。
世界の為にと戦う神の僕気取りを暴き、堕落させる。
その為には、個人の所有物にしなければならない。
だから、種を植え付け少女を逃がした。羽をもがれたことに、彼女は気づいているのだろうか?
狂っている、と人は言うかもしれない。
構わない。この思いが、暗い独占欲が、満たされるなら。
「名前を、聞いてなかったな」
きっと、美しい名前なのだろう。
次会うときには自分の所有物になっているだろう少女。
朝焼けで金色に波打つ眼下の海に彼女を思い浮かべながら、グラハムは恍惚とした顔でそっと、硝子に額を寄せた。
片翼をもがれた鳥は飛べぬことを知らずに、籠から堕ち闇に囚われる。
そして既に、己が囚われていることに気づかない。
アンゲージ:フランス語で『誓い』、『拘束』
PR

FIRST
「非晶質。」にようこそ。
ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
にょただらけなので苦手な方はご遠慮ください。
感想、誤字脱字、その他管理人に突っ込みたい方は最下部のメルフォからか、↓の☆を@に変えてお願いします。
ham_otomeza_12g☆yahoo.co.jp
管理人:流離
since:20071112
更新停止中。twitterで色々妄想してます。
サイト FE覚醒ブログ(NL中心)
ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
にょただらけなので苦手な方はご遠慮ください。
感想、誤字脱字、その他管理人に突っ込みたい方は最下部のメルフォからか、↓の☆を@に変えてお願いします。
ham_otomeza_12g☆yahoo.co.jp
管理人:流離
since:20071112
更新停止中。twitterで色々妄想してます。
サイト FE覚醒ブログ(NL中心)
CATEGORIES