OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。

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かーなーり昔に書いてたロク刹年齢逆転ものの続きです。
拍手の方のお陰で思い出すという(え)
でも16ロクは年上好みだと思います。普通に考えてスメラギさんみたいなのが好きではないかと。
まあ刹那の方が好きなんですがね!(コラ)なんだかんだいってせっちゃん押し弱いですし。
一応前編はこちら
拍手の方のお陰で思い出すという(え)
でも16ロクは年上好みだと思います。普通に考えてスメラギさんみたいなのが好きではないかと。
まあ刹那の方が好きなんですがね!(コラ)なんだかんだいってせっちゃん押し弱いですし。
一応前編はこちら
歪な揺り籠 後編
子供は苦手だった。
特に、ロックオン・ストラトスという名の大きな子供。
24である刹那より体が大きく、すれて歳の割りにはませていて。
その癖時折揺らぐ水面のような瞳で見つめ、傷付いた子供の顔を見せる。大人と子供の間を泳ぐ、中途半端な少年。
それでも、こいつを放っておけないのは保護者と周囲に認定されているからだろうか。
否、そうだと思いたい。
温かくなっていく手の熱に安堵しながら、照明をつける。
普段必要最小限のものしか置いていないはずの部屋に、酒瓶やら煙草の箱やらが散乱していた。
「あんたんちって本当に何もねえよなー、冷蔵庫に酒ぐらいいれとけよ」
「・・・おい未成年」
「大人の癖に酒さえないなんてね・・・あ、もしかして下戸?」
失敗した。甘やかすんじゃなかった。
足元のハロも「ゲコッゲコッ」と煩い電子音をたてている。カエルのように聞こえる滑稽な音に苛立ち球体を睨みつけると、「アンッ」と言って隠れるかのように隅っこまで転がっていった。
「・・・酒は脳細胞を破壊する。十代以降は脳細胞を再生することはできない」
転がる瓶を拾い上げようとかがむと、ジッという紙が燃える音と共に再び広がるあの甘い香り。
不愉快そうに鼻をひくつかせつつロックオンを睨むと、既に煙草をふかし始めていた。
「別に、長生きできると思ってないし」
言ってる側から人の話を聞こうとしない少年にそろそろ制裁を加えるべきかと考えていた刹那だったが、吐き捨てるような台詞に思わず彼の横顔を凝視する。
右手には煙草、左手には透き通ったリキュールボトル。それらにすがるように、しっかりと少年はそれを握っていた。
「今日のミッションはなんだと思うか?現住民と移民間の居住区を廻る抗争。ばっかみたいに狙い撃ったさ。大した武装もないくせに、逃げないで。まあ逃げたとしても撃ったが。
MSの誘爆のせいで、居住区も被災した。ああ、俺より年下の子供もいたさ。
犠牲者は120人以上。行方不明、負傷者は把握できない。
アレルヤじゃないけど、立派な稀代の殺人者だぜ?俺も、そして、あんたも。」
そんな奴が長生きする資格があると思う?
薄い唇を歪め、ゆらゆらと白い筋を吐くロックオンの姿は艶やかで、とても16の少年には見えない。
だが吐き捨てるように言われた言葉に、刹那は説教しようとした口を閉じてしまった。
「いや、マイスターになる前からわかってたよ。目的を、紛争根絶を果たしたら・・・俺は」
煙と共に吐き出される、彼の覚悟に気付く。
柔らかいモカブラウンの髪の奥の冬の湖のような瞳は常の軽薄さが失せ、奥に深い深い陰を宿していた。
「罰は近いうちに受ける。だから今ぐらいは、」
いいだろ?そう言って彼は酒瓶を軽く持ち上げた。たぷり、と透き通った中身が揺れる。
知っている。巧妙に大人の仮面をつけていたとしても、所詮彼は16の子供であることを。
時折デュナメスの銃口が震えていることも。
守秘義務がある為彼の過去は知らない。だが刹那の少年時代とは違い、愛に溢れた過去があったのではないか。
どんなに悪ぶっても、ロックオンの根底は優しい。そしてそれ故その幼さ故、機体ごしに人知れず心を痛め、不安定になり何かにすがりつこうとしないと押し流されてしまう。
なら、何故お前はここに来た。酒と煙草があるならば、ことは足りるということではないか。
気にくわない。
気付けば煙草を取り上げ、ロックオンの頭を掴んで自らの膝に押し付けていた。
「うわっ!」
酒瓶が倒れ、少し顔にかかり顔をしかめるが気にしないことにする。
「なにすんだよ!」
「俺はお前の寿命なんてしらない。」
じたばたと膝の上でもがくロックオンをいい気味だと見下す。普段見下されている分の鬱憤が少し晴れた。
「ただ目的達成までにこれ以上馬鹿になられたら困るだけだ」
「なっ馬鹿だと!?」
「すぐ酒と煙草に溺れる奴を馬鹿という以外に何がある?」
それに酒や煙草は一時の安らぎは得られるものの、すぐに満たされなくなりまた手を伸ばす。悪循環だ。スメラギがいい例だ、と呟くと「イイツケル!」とハロが跳ねだした。あとでレコードを消さなくては。
「じゃあ、どうしろってんだ・・・」
抵抗をやめたロックオンが、手を伸ばしてきた。
蛍光灯に瞳は冷たく輝き、刹那をじっと見つめてくる。
どうするかわからないのに、俺にすがりついてきたのか。
やはり子供だ。
「寝ろ」
「は?」
「一時は忘れられる。それに、お前はまだ十代だ。多少は壊された脳細胞も再生されるかもしれない。」
「テヲクレ!テヲクレ!」とハロが転がってきたが、無視しておく。心の中では同意しておいたが。
実の所、刹那も何をしてやっていいかはわからない。
しかし、自暴自棄に溺れるよりも、余程こちらの方が健全かつ休養になり、実に合理的な方法だと思う。
「・・・夢を見たら?」
そう、悪夢さえ見なければ。
だが多少そのリスクを回避する方法があることも知っている。
「だから、こうしているのだろう?」
自らの手で殺めた家族を思いだし、うめいたあの頃。そんな時、子供達は身をよせあい、共に眠った。例え一人がうなされていても、誰かがいれば、励ますことができる。
もっとも刹那自身、クルジス以来こんなことはしたことがなかったが。
「お前が完全に寝るまで、こうして見ていてやる。起きてまたすぐに煙草を吸わないようにな」
これ以上煙草の匂いをつけられたくないから、というのも理由に入る。
そう言ってくしゃりと彼の柔らかなモカブラウンを撫でると、ロックオンはしばし目を見開き、やがて笑みを浮かべた。
「わお積極的」
「・・・どういう意味だ」
「え、ヤらせてくれんじゃないの」
「・・・前言撤回。帰れ」
「嘘だって!」
そう言ってロックオンは頭を回し、刹那の太股に顔を押し付けた。当然骨張って筋肉質の為寝にくいが、ロックオンは特に不満は言わない。
「膝枕、っていうのも中々おいしいシチュエーションだし、それに」
その機会は別だろ?
艶っぽく囁かれた言葉に、刹那は思わずゾクリとした。
「は?」
「んじゃおやすみー」
慌てて引き剥がそうとしたが、ロックオンはガッシリ股を掴みはなさない。
「こいつ・・・」
殴ってやりたかったが、ぐちぐち言っていた割にはすぐに寝息を立て始めていて、諦めた。
寝顔を見せないのは、意地なのか。
はあ・・・
ため息をつき、仕返にと痛みにならない程度に髪を絡めとる。下半身に伝わる熱は、暖房なんかよりもずっと暖かく案外心地よい。
規則正しい寝息と、酒と、煙草の香り。
普段はない熱と香りと音とで、そういえば今夜は久しぶりに独りでないことに気付いた。
この後刹那さんは足の痺れに悶絶します。
この前のグラ刹といい私は二人が仲良く一緒に寝るのが好きなんでしょうか。いえたまたまかぶっただけでした。
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ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
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since:20071112
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