OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。

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ハムの孤児設定を一回書いてみたかったんです・・・
ハムはすれてはいないけど冷めてそうだな、人間には見限っていそうかと
・・・孤児院なのか親戚に育てられたのかとわからないけど。(小説は一応孤児院というか教会で育てられたということで)
でも面倒だとは思いつつも人間関係は気付けてそうそうだなと思ったり・・・。
公式は本当にハムの子供時代を出してくれ!!
あとソランの名前の意味が赤い土?らしくて少しときめきました。
あ、ちなみにグラ刹♀です。あまり出てませんが・・・。さり気に二期と一期の間くらいで。ついでに刹那インユニオンネタです。だって本編じゃ甘くならないもんせっちゃん!
あとアンケをまた設置しました。
部数調査の為にお願いできたらと・・・
ハムはすれてはいないけど冷めてそうだな、人間には見限っていそうかと
・・・孤児院なのか親戚に育てられたのかとわからないけど。(小説は一応孤児院というか教会で育てられたということで)
でも面倒だとは思いつつも人間関係は気付けてそうそうだなと思ったり・・・。
公式は本当にハムの子供時代を出してくれ!!
あとソランの名前の意味が赤い土?らしくて少しときめきました。
あ、ちなみにグラ刹♀です。あまり出てませんが・・・。さり気に二期と一期の間くらいで。ついでに刹那インユニオンネタです。だって本編じゃ甘くならないもんせっちゃん!
あとアンケをまた設置しました。
部数調査の為にお願いできたらと・・・
幼い頃から、私は胸を押さえ付けられるような、息苦しさを感じていた。
父や母の愚痴や自慢で盛り上がるクラスメイトに背を向け、意中の少女が私を好きだと聞けば嫉妬した者に親無しのくせにと罵られる。
喧嘩には負けたことがなかったが、一度だけこてんぱんにのしたらそいつの母親に問い詰められて以来面倒になり、無視することを覚えた。
面談があれば血の繋がりは全くない、義父である年老いた神父が来て、その度に囃し立てられる。
昔はよく泣いたものだが、段々気にならずにそんな下らない遊びに興じるクラスメイトを冷めた目で見つめるようになった。心が冷えきり、可愛いげないと大人達に影で言われても何も感じなくなったのは幼年学校も半ばを過ぎた頃だろうか。
親がいなくて何が悪い。
普段は反抗するくせに何一つ努力せず親に物をねだる君達よりは余程ましだ。
この頃は私もまだ子供だったから上手く理論を展開できず、ただすました顔で無視することはできず、噛み締める唇を本で隠し耐えることしかできなかった。
なんと息苦しい世界。
孤児なんて珍しくもなんともないのに、いつの間にかクラスメイトとの間には水に濡れ重たくなった鈍色のカーテンで仕切られているようだ。
気をまぎらわせようと勉学に励めば、相応の努力もしていない人間に嫉妬され、煩わしいことこの上ない。
嘲った目も、妬みも、羨望も、哀れみも、全てがしがらみとなって足に絡み付く感触。私は何もしていない、と言おうにも言ったら敗けを認めるようで、結局口をつぐんで済ました顔をしていればいつかは終わることなのに、幼い私は悔しくて、惨めで感情を制御し切れなかったのかもしれない。
そしてある日、学校を飛び出してしまった。
息苦しくて、溺れてしまいそうで、もがくように必死で走った。
何もかも忘れて、無我夢中でまったく見知らぬ道を気が狂ったように走った。
そしてたどり着いた場所が、町外れにあるユニオンの飛行場だった。
行き止まりのフェンスを見て、これ以上先にはいけないことに失望するも、突如大気を震わせる轟音に目を剥いた。
目の前を、MSが走っていった。
それはフェンスをびりびりと震わせ、私の髪をぐちゃぐちゃにして滑走路を瞬く間に走っていき、そして瞬きした瞬間大空に舞い上がったのだ。
突風に耐えきれずフェンスにしがみついて空を見上げる。
化け物のように大きかったそれは、いつか黒い点となり、雲ひとつない蒼穹を悠然と旋回する。
あんなに大きかったMSが、いつのまにか米粒のようになってしまったのだ。
幼かった私の小さな体等、もう見えるはずもないのだろう。
人間は、自分は米粒以下なのだ。あの空に行ってしまえば、見えない程に。
人間の汚い感情も、しがらみも、あの冴えた青色の世界の前には屑も同然なのだろう。
私は食い入るように空を見つめていた。その時には既に、私は地上への未練はたち消えていたのだろう。
空に、いきたい。
壁もしがらみもない、空を飛びたい。
フェンスをぎりっと握りしめ、私は憧憬と嫉妬の目で破けないだろうフェンスの隙間から空をにらみあげた。
いつか行こう。
必ずあの空へ。
フェンスにも遮られない空を、誰よりも上手く飛んでやろう。
その時から私は勉学によりはげむようになった。
幸い才能もあったらしく、義父である神父も理解があったために資金は乏しかったものの上級生に上がる頃には士官学校への推薦の話も来るようになったのだ。
そして空の向こうには大気圏があり、その先には宇宙というものがあることを知った。
地上は限りある。地球という限られた面積に付着するかのように生きる限り。
だが空は、そしてその先に続く宇宙は。
テレビや本で映し出された宇宙を見るたびに、心が震えた。
地上でみる濁った空に比べて、宇宙の星はきっと澄みきって、ダイアモンドのように美しいが私欲にまみれるものとは違い、自らを滅ぼす為により一層美しく輝くのだろう。
宇宙に行きたい。
そんな少年が、軍人を目指すのは当然のことだろう。
もう蔑みの視線は気にならなかった。ただ空に行きたいという思いで私は無我夢中に駆けていった。
地上で這いつくばるように生きる人間など、宇宙から見れば感じられない程に下らないものだ。
そう思い、人間関係の妨げにならない位には人と深く付き合わなくなった。異性の誘いに乗ることはあったが、結局二の次ですぐに駄目になったが。
どうして私を見ないの、何人もの美しい女性に言われたがあの時の空を見て以来、彼女達を素晴らしいとは思いつつもこれといった好意は持ち合わせなかった。
あの日に、地上へのしがらみごと人への感心は捨て去ったのかもしれない。温もりなどない世界を求めた時点で諦めていたのかも知れないが。君は本当に空にご執心だね、とこれまた研究熱心を通り越した親友に言われてからは苦笑するしかなかったのだが。
スレイチャー少佐が亡くなってから、そう自覚させられた。
人を愛する余裕など、持ち合わせなかったのかも知れない…
そう思っていた、はずだった。
髪を撫でる感触が、くすぐったくて身動ぎをする。
風に吹かれるそれではない、温もりも伴うそれにグラハムは気づくと、体を反転させ少女を見つめた。
「足が痛い」
グラハムの顔を見るやいなや穏やかせうな顔は不快そうに歪められ、ぶすっとした顔に戻ってしまう。
だがこれは彼女なりの照れ隠しなのだ、その証拠に石榴石の瞳は柔らかい光を放ち、グラハムを見下ろしている。
グラハムは俗に言う、膝枕を頼み込んでしてもらっていたのだ。
窓からは白いレースのカーテンがたなびき、青い空が覗いていた。
だがグラハムはそれを一瞥しただけで再び顔を下に向け、柔らかみは多少足りないが心地よいそれに頬を埋めた。
「すまない、もう少しだけ」
そしてしがみつくように手を伸ばし、頬擦りをすれば刹那はあきらめたように溜め息をつき、傍らに置いていた文庫本を手にした。
髪をやわらかく風を揺らし、重力で縛り付けられているはずの世界がこんなにも心地よく感じるなんて。
煩わしいと思っていたはずなのに。
「ああ、そうか」
「?」
「君を好きになったからか」
そう微笑めば、刹那が困惑したように身動ぎをした。
顔は見えないが、きっと困惑した顔でグラハムの後頭部を見つめているのだろう。
言っている意味がわからない、とでもいう彼女の態度に何でもないよ、と微笑み、再び穏やかな眠りにつこうと温もりに身を寄せた。
空を染める青空よりも、闇に浮かぶ冷たい炎に身を焦がす星よりも、地上で同じように這いつくばって生きているとは思えないその真っ直ぐで透明な視線に、私は心奪われた。
そしてその眼差し通りに、根本からまっすぐに空を見据えている刹那は、グラハムが無意識に切り捨てていた温もりを、わからないといいつつもぎこちなく与えてくれた。
まやかしや私欲にまみれていないそれは、心地よく体に染み込んで、戦闘の高揚感とは違う充実感を、私に与えてくれたのだ。
本当に、私は君に心奪われている・・・。
少佐が見たら呆れて、娘を袖にしたような男が、と怒り出すかもしれない。それくらい、私はこの少女に溺れている。
地上にいる時間を、増やしてもいいかもしれないな。
グラハムは宇宙の無音とは違う静かな時の中、刹那の傍ならそれもいいかもしれないと思った。
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「非晶質。」にようこそ。
ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
にょただらけなので苦手な方はご遠慮ください。
感想、誤字脱字、その他管理人に突っ込みたい方は最下部のメルフォからか、↓の☆を@に変えてお願いします。
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管理人:流離
since:20071112
更新停止中。twitterで色々妄想してます。
サイト FE覚醒ブログ(NL中心)
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