OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。

×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
気付けば更新全然してなくてすみません・・・!
こそこそ書いていた画家もののハム視点です。
これブシ刹でもいいと思います。空しか興味なくなった退役軍人と難民女性の話でも良かった・・・
ちなみに舞台設定としては19世紀くらい。印象派辺りがぽつぽつ出始めた頃です。
ちょっと卑猥なので18歳未満はご遠慮ください。でもぬるいです。
こそこそ書いていた画家もののハム視点です。
これブシ刹でもいいと思います。空しか興味なくなった退役軍人と難民女性の話でも良かった・・・
ちなみに舞台設定としては19世紀くらい。印象派辺りがぽつぽつ出始めた頃です。
ちょっと卑猥なので18歳未満はご遠慮ください。でもぬるいです。
彼女を初めて見たのは冬、透き通った厳格な美しさを誇る青空を描いていた時であった。
「失礼します」
せっかく筆が乗っていたというのに、背中越しに聞き慣れぬ声を聞き、筆を止めた。
集中している時に話しかけられるのをグラハムは嫌っている。大抵は気づかず筆を動かし続けているのだが、今日はカタギリでも口うるさい給仕でもない通った声だった為に何となく耳についてしまい渋々振り向いてみる。
そこには見慣れぬ少女が立っていた。
白人でも黒人でもないこの地域では見慣れぬ褐色の肌。短く切られた癖のある黒髪、そして澄んだ紅茶色の瞳と視線があう。
「今日から雇わせて頂きます刹那・F・セイエイです」
不機嫌さを隠さず剣呑な表情のグラハムに憶さず、彼女はちょこんと頭を下げ挨拶をしてきた。顔立ちは幼く可愛らしいというのに、無表情で愛想がまるでなかった。
そういえば前の給仕は解雇していた。彼女が新しい人材だと知っても、グラハムはいつものように特には関心を抱かず「宜しく頼む」とだけ言って直ぐ様制作へ意識を戻した。
しかし彼女は今までの給仕とは違った。
彼女は必要以上にものを話さない。食事を作り、軽く掃除をするが決して制作中のグラハムに話しかけようとしないのだ。勿論料理を何日間も食べていないときは何度か呼び掛けてくるのだが、世間話すらせず締め切り前に作品が出来ていなくとも急かすことはない。
パトロンや依頼者は眉をしかめていたが元々マイペースな気質な為に急かされた所で手を早めない位なのだから、放置してくれるのは幸いだった。
だから数ヶ月たっても会話は少なかった。刹那は気づいたら訪れて、手際よく料理を作りそっと置いていき、音もなく去っていく。だから別段興味を抱かなかった。目の前に広がる空を掴もうと、写しとろうとひたすら手を動かしていたから。
だがある日、手が動かなくなった。
スランプ。
脳裏に広がっていたはずの空は色褪せ、必死に絵の具をのせればのせる程空の色からは程遠くなっていく。
コバルト、ウルトラマリン、セルリアン、プルシャン。
どの絵の具を使っても駄目だった。
何度描きかけの作品を捨てたことか。筆も荒々しく使ってしまうことにより筆先が削れ何本も駄目になり、床に散らばっている様子に長年の付き合いであるカタギリさえ呆れさせ、そして心配させた。
「少し気を抜いた方がいい」
しかしグラハムはカタギリが用意してくれた遊びの場に行こうとは思えず、頭を振った。
描けなくなったと思えば思うほど、描きたいと躍起になり今日も筆を握っている自分が居る。
しかし、とうとう破った作品が両手を越え、グラハムも流石に力尽き筆を放り出した。
空はいつでも自分の真上に広がっているというのに、どうして描けなくなってしまったのだろう?
スケッチと銘打った散歩の最中、草原に倒れこんで雲が流れ行く青空を眺める。
手を伸ばしても、届かないから画布の中に空を閉じ込めようとした。だがそれすらも、グラハムの手からすり抜けて霞んでいってしまう。
どうしたものか。
私には絵を描く才しか残されていないというのに。
その時、かさりと草を掻き分ける音がした。
「お風邪を引きます」
ぱさり、と布が掛けられる。
見上げれば、空の下に彼女の顔が見えた。青空とは対象の、紅い瞳と視線が合う。
「日が暮れたら帰ってきてください」
カタギリさんに心配されているから、とぶっきらぼうに言うと、彼女は軽い足取りでさっさと来た道を戻っていった。
彼女自身はまったく心配していないような態度に何なんだと思いつつふと視線を横に向ければ、小さな籠が置いてあった。
中には、簡単にレタスやチーズをはさんだべーグルと、水筒を開ければ湯気と共に紅茶の香気が草原に漂う。
心配しているのかしてないのか、変な子供だ。
そう思いつつ、朝からここにいて腹が減っていたので水筒に口をつける。
グラハム好みの、砂糖がタップリ入れられた紅茶だった。
それからというものの、グラハムは何故か気にかかって、制作にとりかかっているふりをしてこの無愛想な給仕をこっそりと観察した。
小柄ではあるが料理の手際はよく、雑ではあるがグラハムの好みのものをいつのまにか用意している。よくよく見れば、グラハムが食べ残しているものを観察してメモをしているようだった。いつのまにかマッシュポテトがよく食卓にあがるようになったのも彼女の観察の結果だろう。ざっくばらんで無愛想に見えるが意外と観察力はあるらしい。
そして時折掃除の手を止め、グラハムが過去に描いた作品をじっと、食い入るように眺めている時もあった。
その時だけは僅かに顔を緩ませ、ほうっとため息さえついていることもある。自意識過剰ではなくグラハムの絵を見たものは大概こんな顔をするが、自らの描いたものに見いる彼女の長い睫毛を見つめるうちに、胸の中に薄暗い靄が広がっていった。
私には決してそんな顔を見せないのに。
そして今の私は空を描けないから彼女にとって無価値な人間になるのではないか、と何故か焦りを感じた。
しかし、焦った所で手が動く筈もない。
彼女が求める空を描くことはできない。掴みとることさえ。
そう思い憎悪さえ込めて絵の具が塗りつけられたキャンバスを睨み付けていると、横からそっと手が伸びてきた。
家庭的な匂いが漂い、シナモン色の手が白い皿を机に置いていく。
「お食事置いておきます」
何時ものような無感情な声。グラハムの顔を見ることもなく去っていく小さな背中。
気づいたら、彼女の細い手首を掴んでいた。
「刹那」
初めて彼女の名を呼んだ。彼女は僅かに目を見開き、赤色の瞳を此方に向けてくる。
その紅茶のような、黄昏のような紅の美しさに、心奪われた。
青空とは違う魅力。気づけば、彼女を描きたいという欲求が高まっていった。
白い布のコントラストで映えるシナモン色の肌。
膨らみきらない小さな胸を、恥じらうように隠す小作りな手は水仕事や乾燥にひび割れている。
痩せた体つきだというのに服を脱げば色気の漂う体は西洋人にはないオリエンタルな魅力の為か。
グラハムのきつい視線に慣れないのか身体は僅かに震え、布がずれまいと必死に胸に押し付けている。普段の無愛想さは掻き消え、恥じらっているのか視線はさ迷っている。
もっとその瞳を見たいのに。
此方だけを見てほしい。
気づけば、グラハムは筆を置き刹那に近づいていた。
肩に触れればかすかに震え、怯えた視線を向けてくる赤には自らの影が映っていた。
もっと、その瞳に私だけを。
布を剥ぎ取り、生まれたままの姿を晒させその裸身に手を滑らせる。
確かな感触。掌から伝わる温かさに、彼女は空とは違い確かに存在していることを悟り安堵する。
「君には、触れられるんだね」
そう満足気に呟き、グラハムは刹那をより触ろうと隈無く手を這わせた。
最初は身体を強張らせていた刹那も、次第に身体の奥を触られることにより、絵を見ている時のような、陶酔したかのように瞳をとろけさせる。まるで彫刻家に身を任せる樹木のように、動かなくなり彼のなす事に身を任せた。
彼女の掌を握りしめ、実在する感触を確かめる。
少し汗ばんだ肌が吸い付き、身体の中心は熱くそこを掬えば聞いたこともない高い声を上げた。
「せんせ・・・」
砂糖入りの紅茶よりも甘く潤んだ赤。
その色を、表現したいと心は燃え、もっとみたいとさらに激しく指先を動かす。
そして舌先と指先で身体中触れない所はなくなったころ、自身を彼女に打ち付けた。
白い布についた鮮やかな赤。それは確かに彼女と触れあった証拠。
そして今日も、絵を描き終わった後に刹那を確かめる為に抱いている。
キャンバスに肌触りを、体温を、匂いを、凹凸を表現する為に。
「失礼します」
せっかく筆が乗っていたというのに、背中越しに聞き慣れぬ声を聞き、筆を止めた。
集中している時に話しかけられるのをグラハムは嫌っている。大抵は気づかず筆を動かし続けているのだが、今日はカタギリでも口うるさい給仕でもない通った声だった為に何となく耳についてしまい渋々振り向いてみる。
そこには見慣れぬ少女が立っていた。
白人でも黒人でもないこの地域では見慣れぬ褐色の肌。短く切られた癖のある黒髪、そして澄んだ紅茶色の瞳と視線があう。
「今日から雇わせて頂きます刹那・F・セイエイです」
不機嫌さを隠さず剣呑な表情のグラハムに憶さず、彼女はちょこんと頭を下げ挨拶をしてきた。顔立ちは幼く可愛らしいというのに、無表情で愛想がまるでなかった。
そういえば前の給仕は解雇していた。彼女が新しい人材だと知っても、グラハムはいつものように特には関心を抱かず「宜しく頼む」とだけ言って直ぐ様制作へ意識を戻した。
しかし彼女は今までの給仕とは違った。
彼女は必要以上にものを話さない。食事を作り、軽く掃除をするが決して制作中のグラハムに話しかけようとしないのだ。勿論料理を何日間も食べていないときは何度か呼び掛けてくるのだが、世間話すらせず締め切り前に作品が出来ていなくとも急かすことはない。
パトロンや依頼者は眉をしかめていたが元々マイペースな気質な為に急かされた所で手を早めない位なのだから、放置してくれるのは幸いだった。
だから数ヶ月たっても会話は少なかった。刹那は気づいたら訪れて、手際よく料理を作りそっと置いていき、音もなく去っていく。だから別段興味を抱かなかった。目の前に広がる空を掴もうと、写しとろうとひたすら手を動かしていたから。
だがある日、手が動かなくなった。
スランプ。
脳裏に広がっていたはずの空は色褪せ、必死に絵の具をのせればのせる程空の色からは程遠くなっていく。
コバルト、ウルトラマリン、セルリアン、プルシャン。
どの絵の具を使っても駄目だった。
何度描きかけの作品を捨てたことか。筆も荒々しく使ってしまうことにより筆先が削れ何本も駄目になり、床に散らばっている様子に長年の付き合いであるカタギリさえ呆れさせ、そして心配させた。
「少し気を抜いた方がいい」
しかしグラハムはカタギリが用意してくれた遊びの場に行こうとは思えず、頭を振った。
描けなくなったと思えば思うほど、描きたいと躍起になり今日も筆を握っている自分が居る。
しかし、とうとう破った作品が両手を越え、グラハムも流石に力尽き筆を放り出した。
空はいつでも自分の真上に広がっているというのに、どうして描けなくなってしまったのだろう?
スケッチと銘打った散歩の最中、草原に倒れこんで雲が流れ行く青空を眺める。
手を伸ばしても、届かないから画布の中に空を閉じ込めようとした。だがそれすらも、グラハムの手からすり抜けて霞んでいってしまう。
どうしたものか。
私には絵を描く才しか残されていないというのに。
その時、かさりと草を掻き分ける音がした。
「お風邪を引きます」
ぱさり、と布が掛けられる。
見上げれば、空の下に彼女の顔が見えた。青空とは対象の、紅い瞳と視線が合う。
「日が暮れたら帰ってきてください」
カタギリさんに心配されているから、とぶっきらぼうに言うと、彼女は軽い足取りでさっさと来た道を戻っていった。
彼女自身はまったく心配していないような態度に何なんだと思いつつふと視線を横に向ければ、小さな籠が置いてあった。
中には、簡単にレタスやチーズをはさんだべーグルと、水筒を開ければ湯気と共に紅茶の香気が草原に漂う。
心配しているのかしてないのか、変な子供だ。
そう思いつつ、朝からここにいて腹が減っていたので水筒に口をつける。
グラハム好みの、砂糖がタップリ入れられた紅茶だった。
それからというものの、グラハムは何故か気にかかって、制作にとりかかっているふりをしてこの無愛想な給仕をこっそりと観察した。
小柄ではあるが料理の手際はよく、雑ではあるがグラハムの好みのものをいつのまにか用意している。よくよく見れば、グラハムが食べ残しているものを観察してメモをしているようだった。いつのまにかマッシュポテトがよく食卓にあがるようになったのも彼女の観察の結果だろう。ざっくばらんで無愛想に見えるが意外と観察力はあるらしい。
そして時折掃除の手を止め、グラハムが過去に描いた作品をじっと、食い入るように眺めている時もあった。
その時だけは僅かに顔を緩ませ、ほうっとため息さえついていることもある。自意識過剰ではなくグラハムの絵を見たものは大概こんな顔をするが、自らの描いたものに見いる彼女の長い睫毛を見つめるうちに、胸の中に薄暗い靄が広がっていった。
私には決してそんな顔を見せないのに。
そして今の私は空を描けないから彼女にとって無価値な人間になるのではないか、と何故か焦りを感じた。
しかし、焦った所で手が動く筈もない。
彼女が求める空を描くことはできない。掴みとることさえ。
そう思い憎悪さえ込めて絵の具が塗りつけられたキャンバスを睨み付けていると、横からそっと手が伸びてきた。
家庭的な匂いが漂い、シナモン色の手が白い皿を机に置いていく。
「お食事置いておきます」
何時ものような無感情な声。グラハムの顔を見ることもなく去っていく小さな背中。
気づいたら、彼女の細い手首を掴んでいた。
「刹那」
初めて彼女の名を呼んだ。彼女は僅かに目を見開き、赤色の瞳を此方に向けてくる。
その紅茶のような、黄昏のような紅の美しさに、心奪われた。
青空とは違う魅力。気づけば、彼女を描きたいという欲求が高まっていった。
白い布のコントラストで映えるシナモン色の肌。
膨らみきらない小さな胸を、恥じらうように隠す小作りな手は水仕事や乾燥にひび割れている。
痩せた体つきだというのに服を脱げば色気の漂う体は西洋人にはないオリエンタルな魅力の為か。
グラハムのきつい視線に慣れないのか身体は僅かに震え、布がずれまいと必死に胸に押し付けている。普段の無愛想さは掻き消え、恥じらっているのか視線はさ迷っている。
もっとその瞳を見たいのに。
此方だけを見てほしい。
気づけば、グラハムは筆を置き刹那に近づいていた。
肩に触れればかすかに震え、怯えた視線を向けてくる赤には自らの影が映っていた。
もっと、その瞳に私だけを。
布を剥ぎ取り、生まれたままの姿を晒させその裸身に手を滑らせる。
確かな感触。掌から伝わる温かさに、彼女は空とは違い確かに存在していることを悟り安堵する。
「君には、触れられるんだね」
そう満足気に呟き、グラハムは刹那をより触ろうと隈無く手を這わせた。
最初は身体を強張らせていた刹那も、次第に身体の奥を触られることにより、絵を見ている時のような、陶酔したかのように瞳をとろけさせる。まるで彫刻家に身を任せる樹木のように、動かなくなり彼のなす事に身を任せた。
彼女の掌を握りしめ、実在する感触を確かめる。
少し汗ばんだ肌が吸い付き、身体の中心は熱くそこを掬えば聞いたこともない高い声を上げた。
「せんせ・・・」
砂糖入りの紅茶よりも甘く潤んだ赤。
その色を、表現したいと心は燃え、もっとみたいとさらに激しく指先を動かす。
そして舌先と指先で身体中触れない所はなくなったころ、自身を彼女に打ち付けた。
白い布についた鮮やかな赤。それは確かに彼女と触れあった証拠。
そして今日も、絵を描き終わった後に刹那を確かめる為に抱いている。
キャンバスに肌触りを、体温を、匂いを、凹凸を表現する為に。
PR
この記事にコメントする

FIRST
「非晶質。」にようこそ。
ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
にょただらけなので苦手な方はご遠慮ください。
感想、誤字脱字、その他管理人に突っ込みたい方は最下部のメルフォからか、↓の☆を@に変えてお願いします。
ham_otomeza_12g☆yahoo.co.jp
管理人:流離
since:20071112
更新停止中。twitterで色々妄想してます。
サイト FE覚醒ブログ(NL中心)
ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
にょただらけなので苦手な方はご遠慮ください。
感想、誤字脱字、その他管理人に突っ込みたい方は最下部のメルフォからか、↓の☆を@に変えてお願いします。
ham_otomeza_12g☆yahoo.co.jp
管理人:流離
since:20071112
更新停止中。twitterで色々妄想してます。
サイト FE覚醒ブログ(NL中心)
CATEGORIES