OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。

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最近書きたいものの傾向がグラ→空前提グラ刹だということに気付きました。あとロク刹前提だったら完璧。
なんかすれ違っている二人がすきなんだ・・・どれもこれもグラ刹が本編で矢印が向かないからだ!一方的なんですよ!!
・・・早くグラ刹シーンを見たいです・・・むしろブシドー出して欲しいです。本当に。
続きからグラ刹♀画家パロ。
グラハム→画家
刹那→給仕
えにょシーンはないですが微妙なシーンはあるので注意。
なんかすれ違っている二人がすきなんだ・・・どれもこれもグラ刹が本編で矢印が向かないからだ!一方的なんですよ!!
・・・早くグラ刹シーンを見たいです・・・むしろブシドー出して欲しいです。本当に。
続きからグラ刹♀画家パロ。
グラハム→画家
刹那→給仕
えにょシーンはないですが微妙なシーンはあるので注意。
「モデルをやってくれないか」
青い絵の具を顔につけた男がこちらの瞳をまっすぐに射抜いてくる。
その視線に、言葉に、刹那は息を呑んだ。
彼のアトリエは田舎ではないが大きくもない町の、荒野に近い外れにあった。
グラハム・エーカーは今売れている画家の一人だ。
彼は空しか描かない画家ではあるが、その鮮烈な色彩とタッチ、そして筆遣いから伝わる情熱から作品数は決して多くはないものの、高値で取引されている。
しかし彼は多くの芸術家と同様、相当な変わり者だった。
町に出ることは滅多になく、ひがら1日空をスケッチするという名目で散歩に出かけ、かと思えば何日間もアトリエからでずに画布に向かって筆を走らせる。
集中したら最後飲まず食わずになり、椅子から離れることは決してない。そして弟子を取っていない為に、作品の出来を見ようと人が訪れた時に、とりつかれたように筆を握っている幾分かやつれたグラハムを見ることになる。話しかけても無視をされるのは当然、あまりしつこいと追い出される。
普段は笑みを絶やさないだけに、筆を持つ姿は修羅みたいだ、と取引先のオーナーであり彼の数少ない友カタギリが苦笑しているのをよく見かけた。
刹那はそんな彼のアトリエに、助手兼世話係として雇われた。
異国からの難民としてこの町に来て、雇い口がなく困っていた所を紹介されたのだ。
グラハムは人の好き嫌いが激しく、すぐに追い出されるか辞めてしまうかのどちらかではあるが、しかし放置していたら絵に集中しすぎて体調を崩しかねない。
幸い刹那は必要以上に語らない気質だった為に彼のお気に召したのか、かれこれ一年以上勤めている。(カタギリいわく、最長記録らしい)
今日も食材を抱え、アトリエに足を踏み入れた。
部屋に入った瞬間テレピン油の匂いが鼻につく。
相変わらず散乱する絵の具のチューブ。それらに囲まれ、グラハムは今日も画面に向かっていた。
何時ものことなので刹那は気にせず、チューブを踏まないよう刹那はキッチンに向かう。
案の定そこは昨日刹那が来て掃除した時と変わらずピカピカで、思わずため息をついた。
柔らかな金髪に整った顔立ちとお世辞抜きにも美形なのだ。絵の評価も勿論高いがその容姿からファンも多いというのに、この男にこれといった噂は聞かない。天は二物を与えずというが、グラハムは絵以外には興味を持っていないようだ。
昨日作りおいたスープもちっとも減っておらず、仕方がないので暖め直し簡単に食事を作り始めた。
砂糖入りの紅茶に、絵を描きながらも食べられるようマッシュポテトを挟んだサンドイッチとカップスープ。
それをトレーに載せ、刹那は再び作業場に向かう。
相変わらず彼は画面を見つめていた為に、刹那はそっと近くにあるテーブルにそれらを置いた。
「お食事置いておきます」
相変わらず反応はない。
しかししつこく話しかけても無駄なことを知っているので刹那はせめて空気を換気させようと窓に向かう。
だが、それまで微動だにしなかったグラハムに腕を掴まれた。
「刹那」
久々にみた、彼の正面からの顔。
いつも背中と荒野でただ空を見据えていたのでじっと長い金の睫毛を見つめていると、彼の薄い唇が言葉をつむいだ。
「モデルをやってくれないか」
グラハムのアトリエには大きな天窓がある。
その為室内でも制作スペースだけは明るいのだ。
差し込む光と銀色に舞う埃を見つめながら、刹那はそこに座っていた。
雇われた以上モデルを引き受けたが、内心は僅かに動揺していた。
グラハムは空や風景画家として名を馳せているが、人物画を描くとは聞いたことがないし、ここ一年そんな光景は見たことがなかった。
カタギリに聞いても首を傾げられたのだから、きっと何年も描いたことがないのだろう。少なくとも商品としては出されたことがないはずだ。
「刹那、此方を見てくれ」
はっと意識を戻す。
正面を向けば、イーゼルと画布ごしにグラハムが此方を見据えている。
慌てて胸を隠す布を持ち上げ、ポーズを取り直す。
刹那は今ヌードだ。仕方がない、肖像画出ない限りは女性モデルはヌードが主流なのだから。
しかし裸を長時間見つめられるとおかしな気分になる。
背もたれのある椅子の為動かないでいるのはきつくはないが、チリチリと焼けつくように絡まる視線が、耐えきれない。
グラハムは画面にあまり向かわない。むしろ、刹那の肢体を見つめていることの方が多い。
対象物をよくみるというのは画家の基本であるらしいが、舐めるように全身を見られて、数時間たったにも関わらず刹那は顔が赤くなってしまう。
深い翠が吸い込まれそうで。
喰らい潰すように此方を見ていて。
いつも背を向けて描いていたから解らなかったが、こんな目をしていつも描いているのだと納得させようとするも、体が無意識に粟立ち火照る。
なんとか抑えようとした瞬間、カタリ、と筆を置いた音が響いた。
「今日は初日だ、ここまでにしよう」
その言葉に、刹那はほうっ、と息を吐く。
よかった、これ以上おかしくなる前に止めてくれて。
思わず椅子に寄りかかりため息をつくと、ギシリと床が軋む。
気づけばグラハムが目の前に立っていた。
モデルを観察していた時のような鋭い光を宿した瞳が刹那を見下している。
「先生?」
布を胸に押し当て首を傾げれば、手が伸ばされた。
むき出しの肩に、白く所々に絵の具がこびりついた手が触れた。
それはするりと鎖骨に落ち、胸に向かおうとする。
「先生?一体何をっ…!」
体を仰け反らせようとすると、背もたれに手を縫い付けられる。突然のグラハムの行動に目をしばたいていると、グラハムは小さく笑った。
どこか寂しそうに。
「君には触れられるんだね」
その笑みに惹き付けられていると、布がむしりとられた。
晒される素肌。
一糸纏わぬ肢体。
それを満足そうに、獲物をむさぼる獣のように彼の瞳は刹那の体を観察した。
心臓が跳ね上がる。
空しかみてこなかった男。
荒野に一人で立ち、スケッチブックすらもたずに空を睨み付けていたグラハムが、こんな目で空を掴もうとしていたなんて。
抵抗は出来なかった。
気付いたら唇を奪われ、手は余すところなく肢体に触れられていたのだ。
白い布が辛うじて引かれた黒い床の上で、刹那とグラハムはもつれあっていた。
確かめるように触れてくる彼の手に酔わされながら、彼の瞳に捕らわれ続けた。
「中々いい絵ではないか」
褐色の肌、膨らみ切らない胸、細い足。
グラハム・エーカーにしては珍しい、いや皆無に近かった人物画。
彼のデビュー当時からのパトロンであるレイフマンは、最新作である人物画に満足気に微笑んだ。
「唯一の人物画ということだから、高く買い取らせて頂こうか」
「いえ、それが…」
すると傍らにいたカタギリが困ったように顔を曇らせる。
すると、絵の元にすっと服装を改めたグラハムが現れた。
「申し訳ありませんが、この絵は門外不出とさせていただきたい」
「ほう?」
珍しい彼からの要求に慌てるカタギリを尻目にレイフマンは首を傾げた。
「しかしこれだけの素晴らしい絵を世に出さないのは勿体ない」
「いいえ、いいんです。それに」
グラハムは薄く唇を歪めた。翠の瞳が画布越しに愛しい少女を見つめ、細められる。
「まだ未完ですから」
まだ、完全に掴みきれていないから。
本物の彼女を再現しきれていないから。
あの細い腰を、足首を、浮き上がる肋骨を、小さく赤い唇を。
夕焼け空のように広がる、赤い瞳を。
空とは違いそこに存在している刹那を、触れられると思うまでに再現するまでは。
グラハムはそう言い、画面をいとしげにするりと撫でた。
青い絵の具を顔につけた男がこちらの瞳をまっすぐに射抜いてくる。
その視線に、言葉に、刹那は息を呑んだ。
彼のアトリエは田舎ではないが大きくもない町の、荒野に近い外れにあった。
グラハム・エーカーは今売れている画家の一人だ。
彼は空しか描かない画家ではあるが、その鮮烈な色彩とタッチ、そして筆遣いから伝わる情熱から作品数は決して多くはないものの、高値で取引されている。
しかし彼は多くの芸術家と同様、相当な変わり者だった。
町に出ることは滅多になく、ひがら1日空をスケッチするという名目で散歩に出かけ、かと思えば何日間もアトリエからでずに画布に向かって筆を走らせる。
集中したら最後飲まず食わずになり、椅子から離れることは決してない。そして弟子を取っていない為に、作品の出来を見ようと人が訪れた時に、とりつかれたように筆を握っている幾分かやつれたグラハムを見ることになる。話しかけても無視をされるのは当然、あまりしつこいと追い出される。
普段は笑みを絶やさないだけに、筆を持つ姿は修羅みたいだ、と取引先のオーナーであり彼の数少ない友カタギリが苦笑しているのをよく見かけた。
刹那はそんな彼のアトリエに、助手兼世話係として雇われた。
異国からの難民としてこの町に来て、雇い口がなく困っていた所を紹介されたのだ。
グラハムは人の好き嫌いが激しく、すぐに追い出されるか辞めてしまうかのどちらかではあるが、しかし放置していたら絵に集中しすぎて体調を崩しかねない。
幸い刹那は必要以上に語らない気質だった為に彼のお気に召したのか、かれこれ一年以上勤めている。(カタギリいわく、最長記録らしい)
今日も食材を抱え、アトリエに足を踏み入れた。
部屋に入った瞬間テレピン油の匂いが鼻につく。
相変わらず散乱する絵の具のチューブ。それらに囲まれ、グラハムは今日も画面に向かっていた。
何時ものことなので刹那は気にせず、チューブを踏まないよう刹那はキッチンに向かう。
案の定そこは昨日刹那が来て掃除した時と変わらずピカピカで、思わずため息をついた。
柔らかな金髪に整った顔立ちとお世辞抜きにも美形なのだ。絵の評価も勿論高いがその容姿からファンも多いというのに、この男にこれといった噂は聞かない。天は二物を与えずというが、グラハムは絵以外には興味を持っていないようだ。
昨日作りおいたスープもちっとも減っておらず、仕方がないので暖め直し簡単に食事を作り始めた。
砂糖入りの紅茶に、絵を描きながらも食べられるようマッシュポテトを挟んだサンドイッチとカップスープ。
それをトレーに載せ、刹那は再び作業場に向かう。
相変わらず彼は画面を見つめていた為に、刹那はそっと近くにあるテーブルにそれらを置いた。
「お食事置いておきます」
相変わらず反応はない。
しかししつこく話しかけても無駄なことを知っているので刹那はせめて空気を換気させようと窓に向かう。
だが、それまで微動だにしなかったグラハムに腕を掴まれた。
「刹那」
久々にみた、彼の正面からの顔。
いつも背中と荒野でただ空を見据えていたのでじっと長い金の睫毛を見つめていると、彼の薄い唇が言葉をつむいだ。
「モデルをやってくれないか」
グラハムのアトリエには大きな天窓がある。
その為室内でも制作スペースだけは明るいのだ。
差し込む光と銀色に舞う埃を見つめながら、刹那はそこに座っていた。
雇われた以上モデルを引き受けたが、内心は僅かに動揺していた。
グラハムは空や風景画家として名を馳せているが、人物画を描くとは聞いたことがないし、ここ一年そんな光景は見たことがなかった。
カタギリに聞いても首を傾げられたのだから、きっと何年も描いたことがないのだろう。少なくとも商品としては出されたことがないはずだ。
「刹那、此方を見てくれ」
はっと意識を戻す。
正面を向けば、イーゼルと画布ごしにグラハムが此方を見据えている。
慌てて胸を隠す布を持ち上げ、ポーズを取り直す。
刹那は今ヌードだ。仕方がない、肖像画出ない限りは女性モデルはヌードが主流なのだから。
しかし裸を長時間見つめられるとおかしな気分になる。
背もたれのある椅子の為動かないでいるのはきつくはないが、チリチリと焼けつくように絡まる視線が、耐えきれない。
グラハムは画面にあまり向かわない。むしろ、刹那の肢体を見つめていることの方が多い。
対象物をよくみるというのは画家の基本であるらしいが、舐めるように全身を見られて、数時間たったにも関わらず刹那は顔が赤くなってしまう。
深い翠が吸い込まれそうで。
喰らい潰すように此方を見ていて。
いつも背を向けて描いていたから解らなかったが、こんな目をしていつも描いているのだと納得させようとするも、体が無意識に粟立ち火照る。
なんとか抑えようとした瞬間、カタリ、と筆を置いた音が響いた。
「今日は初日だ、ここまでにしよう」
その言葉に、刹那はほうっ、と息を吐く。
よかった、これ以上おかしくなる前に止めてくれて。
思わず椅子に寄りかかりため息をつくと、ギシリと床が軋む。
気づけばグラハムが目の前に立っていた。
モデルを観察していた時のような鋭い光を宿した瞳が刹那を見下している。
「先生?」
布を胸に押し当て首を傾げれば、手が伸ばされた。
むき出しの肩に、白く所々に絵の具がこびりついた手が触れた。
それはするりと鎖骨に落ち、胸に向かおうとする。
「先生?一体何をっ…!」
体を仰け反らせようとすると、背もたれに手を縫い付けられる。突然のグラハムの行動に目をしばたいていると、グラハムは小さく笑った。
どこか寂しそうに。
「君には触れられるんだね」
その笑みに惹き付けられていると、布がむしりとられた。
晒される素肌。
一糸纏わぬ肢体。
それを満足そうに、獲物をむさぼる獣のように彼の瞳は刹那の体を観察した。
心臓が跳ね上がる。
空しかみてこなかった男。
荒野に一人で立ち、スケッチブックすらもたずに空を睨み付けていたグラハムが、こんな目で空を掴もうとしていたなんて。
抵抗は出来なかった。
気付いたら唇を奪われ、手は余すところなく肢体に触れられていたのだ。
白い布が辛うじて引かれた黒い床の上で、刹那とグラハムはもつれあっていた。
確かめるように触れてくる彼の手に酔わされながら、彼の瞳に捕らわれ続けた。
「中々いい絵ではないか」
褐色の肌、膨らみ切らない胸、細い足。
グラハム・エーカーにしては珍しい、いや皆無に近かった人物画。
彼のデビュー当時からのパトロンであるレイフマンは、最新作である人物画に満足気に微笑んだ。
「唯一の人物画ということだから、高く買い取らせて頂こうか」
「いえ、それが…」
すると傍らにいたカタギリが困ったように顔を曇らせる。
すると、絵の元にすっと服装を改めたグラハムが現れた。
「申し訳ありませんが、この絵は門外不出とさせていただきたい」
「ほう?」
珍しい彼からの要求に慌てるカタギリを尻目にレイフマンは首を傾げた。
「しかしこれだけの素晴らしい絵を世に出さないのは勿体ない」
「いいえ、いいんです。それに」
グラハムは薄く唇を歪めた。翠の瞳が画布越しに愛しい少女を見つめ、細められる。
「まだ未完ですから」
まだ、完全に掴みきれていないから。
本物の彼女を再現しきれていないから。
あの細い腰を、足首を、浮き上がる肋骨を、小さく赤い唇を。
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「非晶質。」にようこそ。
ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
にょただらけなので苦手な方はご遠慮ください。
感想、誤字脱字、その他管理人に突っ込みたい方は最下部のメルフォからか、↓の☆を@に変えてお願いします。
ham_otomeza_12g☆yahoo.co.jp
管理人:流離
since:20071112
更新停止中。twitterで色々妄想してます。
サイト FE覚醒ブログ(NL中心)
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