OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。

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誕生日ネタにやろうとしたら暗すぎて躊躇した特別編です。
本編にチラリズムした子供がいます。もう捏造どころの問題じゃありません。
女体化はともかく子供は出すな!な方はご遠慮ください。
R指定はないですけど薄暗いので誕生日おめでとうな感じはしません。
本編にチラリズムした子供がいます。もう捏造どころの問題じゃありません。
女体化はともかく子供は出すな!な方はご遠慮ください。
R指定はないですけど薄暗いので誕生日おめでとうな感じはしません。
※グラ刹♀子持ちネタにつき注意。暗いです。
鍋一杯に水を張りじゃがいもを入れ、プツプツと泡立ち始めたのを確認して、塩を振り茹でる。
その間にハムを細かく切りキュウリを塩揉みして下準備をしておいた。
ケーキは最初買うつもりだったが、なるべくなら手料理をたべたいグラハムの熱望でもあり、また娘と手を繋いで見に行ったケーキ屋には青やらオレンジやら人体に有害そうな色をしたものばかりだったからだ。
人間の食べるものの色ではない。
食育の為にも手作りを決心した瞬間だった。
足元ではノウラが忙しなく動き回り、刹那のエプロンの裾をちょんと掴んで呼び掛けてきた。
「ママーケーキまだ?」
「まだだ。先にマッシュポテトを作るから」
「むー…」
頬をぷくんと膨らませ、むすっとしてみせるノウラは拗ねたグラハムとそっくりである。
一瞬ドクリ、と心臓が鳴った。
しかし次の瞬間には機嫌を直し、テレビがあるリビングに向かう後ろ姿に安堵のため息をついた。
時折ノウラの顔を見るたびにかつて…まだノウラが産まれる前の記憶を思い出し、顔が無意識に恐怖にひきつってしまう。
娘に悟られるわけにもいかず、ポーカーフェイスを保とうとするも日に日に夫に似てくるノウラに不安を隠せなかった。
愛しているのに。
世界で唯一、自分と同じ血が流れている存在なのに。
肉親を己の手で殺し、破壊と殺戮しか出来なかった自分が始めて産みだし、慈しむことが出来た、命。
グラハムを愛し、愛される限り、CBによって抹殺された刹那はセツナとして生きていくことができる。
この子がいないと、俺の、“セツナ”の存在意義はないというのに―
「それすたる、びーいんぐ?」
ようやく心音が落ち着いてきた頃ノウラがたどたどしく呟いた言葉に、思わず取り出していたボウルが手から滑り落ちていく。
それはぐわぁんと大袈裟な音を立てフローリングを跳ね、ノウラがびくりと肩を震わせ石榴石の瞳を大きく見張り振り返ってきた。
「ママ?」
「…っ」
驚き怯えた顔をするノウラに何でもない、と言おうとするが、テレビに映っていたものを見て言葉を失った。
ノウラが見ていたはずの子供向け番組は中断され、速報としてアナウンサーが動揺しながらもなんとか表情を引き締めニュースを朗読していた。
『…連合に所属しない新型MSがアロウズに襲撃、たった今ソレスタルビーイングは活動を再開すると、各国に声明を…』
延々と流されているVTRには、ジンクスやアヘッドを相手取り、圧倒的な戦闘力を振りかざす機体、ガンダムがいた。
各々のガンダムは4年前の面影を残しながらも、改良されたのかより強大な力と眩いばかりのGN粒子を放ち、戦局をあっという間に変えていく。
「が、んだむ?」
緑の輝きを放つガンダムを見てきれーと無邪気にはしゃぎながら、先程のアニメなんかよりも興味津々に画面に見いるノウラとは対照的に、刹那はぐらぐら視界が揺れるかのような動揺を感じていた。
嫌だ、見たくない。
思わず顔を覆った。それでも隙間から見えてしまう…いや、見てしまう。
かつて自分が無力な神の代わりに崇め、願いを託した絶対的な存在は、あの時よりも力強く光を放ちながら空を舞っていた。
地に堕ちた刹那を嘲笑うかのように、華麗に。
自分がいなくても、世界は回る。
所詮自分は替えのきくパーツにしか過ぎなかったのだ。
あれに乗っているのは、かつての同僚逹なのだろう。動きが4年前と同じだった。
アナウンサーの硬い声も、ノウラの高い声も素通りしていく。
緑の機体が爆煙の中から現れ、空を横切っていく。
逆行に目を光らせ、ライフルを構え敵を容赦なく殲滅させていく姿はかつて傍らで共に戦ったデュナメスと同じだった。
やめろっ!
瘡蓋となり塞がっていた筈の心の傷が、抉られるかのように黒い血が吹き出すかのような痛みに、刹那は耐えきれなくなり膝をついた。
ロックオンは今も世界の歪みと戦っている。
しかし今、刹那はそれを第三者として見ることしかできない。
なんて惨めな姿なのだろう。
戦うことも、死ぬことも出来ず、ただ人形のように愛されるだけ。
不意にあの機体に乗っているだろうロックオンの姿が目に浮かんだ。
今も仲間逹に笑顔を振り撒き、時に非情な狩人として、高速で渦巻く変革の渦の中心にいるのだろう。
その大きな掌を振り払い、自業自得で地に堕ちた愚かな子供など忘れて。
途端に酷くなった頭痛に歯を食い縛り、
「ママっ?」
明らかに様子がおかしくなった刹那に、ノウラは駆け寄った。
「ママ、どうしたの?いたいいたい?」
冷や汗がとめどなく流れ、唇を蒼白にさせた母親の側に座り、傍らで呼び掛け、小さな紅葉のような手を絡ませてくる。
子供特有の、汗ばんだ熱い手が刹那のかさついた傷だらけの手をぎゅっと握り、刹那は頭痛が緩和されていくのを感じる。
グラハムの手は冷たいけど、この子の手は、暖かい。
「ノウラ…」
煩い程に鳴り響いていた心音が落ち着き、自分の顔を心配そうに見つめてくる娘が、言葉に出来ない程に愛しい。
そうだ、この子を心配させてはならない。
自分とは違い、この子には家庭の温かさに包まれて、戦いしかできないような自分とは違う、光に溢れた世界で生きてほしいのだ。
この手の暖かさを、こんな自分でも守れるのならば。
それが、セツナの生きる使命なのだから。
「なんでもない…」
頭痛と心臓はずくずくとまだ痛むが、刹那は微笑みを溢すとノウラを抱きすくめた。
汗と子供用シャンプーの甘い薫りがふわりと鼻を掠め、心地よさに柔らかな髪をすく。
すがっているのはどちらなのだろう。
まだ三歳の子供だというのに、自分はこの子に与えられてばかりだ。
母親の資格もないような人間だけど、お前の存在に俺は、セツナは救われたんだ。
「ケーキ、作るんだろう?パパが喜ぶような…」
「ケーキ!」
その一言を聞くと、それまで心配そうに刹那を見上げていたノウラは目を輝かせ、ぱあっと顔を明るくした。
「ケーキ、つくるの!パパにおおきいの!」
「ああ、大きいケーキ作ろうな…」
この子は光だ。空から堕ちた愚かな刹那に生きる意味を、温かさを教えてくるた一筋の光。
そして母親と同じ位に父親を慕う、太陽のような子供。
ノウラがグラハムを慕うのなら…
記憶が警鐘をあげる。あの男が、刹那に何をしたとかつての記憶を掘り起こそうとしている。
だが振り払うかのようにノウラの掌をしっかりと掴み、立ち上がらせた。
「あいつが帰って来る前に立派なのを作ろう」
「うん!」
台所に走りだそうとするノウラに引っ張られながらも、刹那は近くにあったリモコンを手に取る。
そして未だ蒼穹を輝きながら駆け巡る機体の映像が流れるテレビを、躊躇なく消した。
グラハムが帰宅したのは、料理が出来てからかなり時間がたった頃だった。
遅い父親の帰りを健気に待っていたノウラだったが、やはり8時頃には船をこぎだし、そして刹那がふときづくと、机に突っ伏して健やかな寝息を立てていた。グラハムは苦笑するも気を悪くせず、そっと抱き上げると眠る愛娘の頬にキスをし、子供用の寝室に連れていった。
その間に刹那は料理やケーキを冷蔵庫にしまう。頑張って作ったが、明日に回すしかほかない。食べてしまったらノウラはむくれてしまうだろう。
「すまなかった」
ケーキをしまいあげ腰を浮かすと、いつの間にか背後にいたグラハムによってふわりと抱きすくめられ、甘い声で囁かれる。
突然のことに心構えが出来ず総毛立つが、平静を装い振り返り、顔の筋肉を動かし微笑み返した。
「・・・仕方がないことだろう、仕事だから」
「ガンダムが、CBが動き出したから出動命令が出てしまってね・・・」
全く彼らはことごとく私の邪魔をしてくる、と苦々しく言ってみせるグラハムだったが、その顔はそことなく楽しそうであった。
勿論、それらの単語に反応し、顔を強張らせる刹那を知っていて。
「君を失ったあの組織は、何事もなかったかのように動き出している。あの強化された青い機体には、誰が乗っているのだろうね?」
「・・・っ」
「紛争根絶という大義を掲げながら、喪ったものを忘れまた世界に歯向かってくるとは・・・酷い奴らだよ」
「やめろっ・・・」
苦しい。彼の三日月を描いた唇から奇妙な愉悦を含んだ声が出されるたびに心臓が抉り出されるような痛みが走る。
ノウラを前に、忘れようと思っていたのに!
「ノウラにも教えないと。彼らこそ矛盾を含んだ歪んだ組織であることを。
まあ自分の母親を見殺しにした組織だとはいえないが」
「やめろっ!!!」
思わず大声で叫び、グラハムを振り払う。
だが自分の行動にはっと気づき、顔を青ざめさせた。
また、足首に鎖をつけられてしまう。
グラハムは抵抗した瞬間、荒々しく抱いたり傷をわかりやすいところにつけようとする。下手をしたらノウラに見られてしまうような場所に情事の痕や引っかき傷を残そうとしてくるのだ。
娘には知られたくない!
「静かに。ノウラが起きてしまう」
しかしグラハムは予想に反し、くすくすと笑っていた。心の奥底から、愉しそうに。
そして冷蔵庫を背につけおびえた顔で見つめてくる刹那を慈しむように抱き寄せる。
だがちらりと目が合った瞬間、宝石のような翠の瞳は隠しようもない血に飢えた獣のような狂気さを孕んでいることに気づいた。
「大丈夫だよ。私はこのためにアロウズに入ったのだから。君を捨て、力を振りかざしてくる彼らから君を守るために。世界の歪みは私ではなく彼らであることを教える為に」
だから安心しなさい、と刹那の伸ばした髪を優しく撫でる手。しかし安堵するまもなく次第にそれは不埒な動きを見せ、胸のわきをすっと撫であげてくる。
鳥肌が立ち、嫌だと拒絶にならない程度に弱弱しく抵抗をして見せるももう遅かった。
「まあ誕生日は明日に繰越とはいえ、今日中にもらえるものは貰っておこうか」
「駄目、だ・・・やめろ・・・こんなところ、で・・・」
ノウラに聞こえる、と寝室をちらちら見ながらグラハムを制しようと胸を押し返すが、欲情にぎらつく瞳に射抜かれ、刹那は声も出せなくなる。
「大丈夫だよ、ぐっすり眠っているから・・・」
「や、だ・・・うっ・・・」
服の中に潜り込んでくる手に逆らおうとするも、その時には壁に押付けられ、唇を奪われ彼が本気であることを見せ付けられた。
こうなった以上はもう止められない。
必死で唇を白くなるまでかみ締め、顔を赤くし背けると、グラハムが唇を近づけてくる。
「緑の機体の彼も、撃ち落してあげよう」
刹那が目を見開き、何かを言おうと口を動かす。
しかしその瞬間、グラハムの滑らかな唇により全てが覆い尽くされた。
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「非晶質。」にようこそ。
ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
にょただらけなので苦手な方はご遠慮ください。
感想、誤字脱字、その他管理人に突っ込みたい方は最下部のメルフォからか、↓の☆を@に変えてお願いします。
ham_otomeza_12g☆yahoo.co.jp
管理人:流離
since:20071112
更新停止中。twitterで色々妄想してます。
サイト FE覚醒ブログ(NL中心)
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