OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。

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すっごく久しぶりの更新ですみません・・・何ヶ月ぶりだよ!
グラハム誕生日話今更ながら上げさせていただきます。
前細々とあげていた幼馴染パロです。ちなみにグラ刹←ニルでニールが不憫。
あとグラリボグラも一瞬あるよ!(えええ)
続き物だったりします。
グラハム誕生日話今更ながら上げさせていただきます。
前細々とあげていた幼馴染パロです。ちなみにグラ刹←ニルでニールが不憫。
あとグラリボグラも一瞬あるよ!(えええ)
続き物だったりします。
「信じられない」
鞄を投げ出し、刹那は憤りに身を任せベッドにダイブした。
枕に顔を埋めても目に浮かぶのは先程みた光景であり、気分は最悪になる一方だった。
微かに自分は浮き足立っていたのかもしれない。
今日はあいつの誕生日。
紆余曲折しながらも刹那は幼なじみのグラハムと、付き合うことになった。
もっとも元から親しい、というより家族ぐるみの付き合いをしていた為にそう劇的に関係が変わったわけではないと感じる。
ただ、お互い異性として見る目が変わっただけなのかもしれない。
この日も毎年のように、ケーキとプレゼントを買って祝うだけと考えていた、が。
「どうせなら手作りするですぅ」
バイト先の後輩、ミレイナの一言で事情が変わったのだ。
「そーよ、それ名案だわ!」
賛同したのは刹那ではなくルイスだった。
恋人になったというのにあまり進展しない二人に業を煮やしていたのか、手作りお菓子は女の子の特権だとか、彼女の手作りに喜ばない男はいないとか沙慈の作ったクッキーをかじりつつ(まるで説得力が無い)力説してきたのだ。
その時は出来合いのものを渡した方が見栄えもいいだろう、と受け流していた。
だが、気づいたらリンダやニールにレシピを聞き、練習している自分がいる。
料理は出来るが菓子作りはあまりせず、いきなり難易度の高いケーキを作ろうと思ったのだから当然うまくいかずに、何度か失敗はしたが、ミレイナに事情を聞いたらしいリンダやニールに手伝ってもらい、お店に出せるレベルのものをなんとか作れるようになった。
「出来たか?」
クリームが平らになるよう悪戦苦闘しながら塗りつけ、いよいよ締めのフルーツを載せている刹那の傍らを、ニールが覗きにくる。
刹那は微笑み、ケーキを切るとニールにさし出した。
彼には世話になった。分量を適当に量る刹那をあわてて止めたり、うまくスポンジが膨らなかったりした時に次があると励ましてくれたのだ。
「お、うまくいったじゃねえか」
「やる」
「え?」
まじで?と嬉しそうな顔をするニールにこくりとうなずけば、
満面の笑顔を見せてくれた。
「ありがとよ」
「礼を言うのは俺の方だ、今日まで有り難う」
そう微笑めば、ニールは表情に僅かだが翳りを見せた。
ニールは事情を聞いているのに快く手伝ってくれたのだ。
…刹那が振ってしまったというのに。
空気が重くなる。
気まずさは最近ではあまり感じていなかったが、時折彼が哀しげな眼差しを浮かべていることに気づかなかった訳ではない。
「…俺は帰る」
沈黙に耐えきれず帰り支度を始めれば、ニールもしまった、と感じたのか「おうっ」と明るく返事をしてくれた。
しかし厨房を出ようとした瞬間、ぬっと伸びてきた手に掴まれる。
「刹那、俺は諦めてないから」
普段とはかけはなれた固い声、強い力。
刹那は振り返ることが出来なかった。
ただ黙って、彼の手からすり抜けていく。
厨房に残されたニールが、どんな顔でこちらを見つめているのか怖かったから。
気を紛らわす為にグラハム以外のことを考え、かえって気分が落ち込んだ気がした。
鞄からはみ出した携帯が、メールの着信を伝えている。
開けば、ニールからのものだった。
『うまく焼けた?ケーキ美味しかったぜ』
絵文字が散りばめられた、先程気まずかったのが嘘のような内容。
どこまで心配性なんだあいつ。
世話焼きな彼に小さく笑みをこぼすが、階下でまだ材料としてのまま放置してあるそれを思いだし、はあ、とため息をついた。
『それどころではなくなった』
そう返信し送信ボタンを押した時、窓がコツンと音を立てた。
「刹那」
窓ガラス越しに影が見えた。
今一番見たくない、苛立ちの元凶。
無視してすぐに『なにかあった?』とニールからきたメールの返信をしていると、ドンドンと窓ガラスを叩かれる。
「刹那!」
「近所迷惑だ、通報するぞ」
カーテンも開けず窓越しに怒鳴り、居留守を決め込めばよかったとすぐに後悔する。
あいつは尋常ではないしつこさの持ち主なのだ。
しばらく静かになったと思ったら、やがてなにか長いものを持って戻ってきたのがシルエットでわかったのだ。
嫌な予感しかしない。
「ならば割ってでも入るのみ!」
「やめろっ!」
思わず窓を開ければ、案の定木刀を振り上げているグラハムがいた。
「この馬鹿っっ!!」
顔を見ると余計に腹が立ち、キラキラとした笑みを浮かべる幼なじみに枕を投げつける。
部屋に入りかけた彼に命中し、危うく後ろに倒れるところだった。
「危ないではないか!」
「そのまま落ちてろ発情男」
「失礼なっ!私が何をしたというのかね」
訳がわからない、といった顔で枕片手に土足で入ってくるグラハムに、苛立ちが限界を越えた。
「心当たりがないとは言わせない」
携帯を乱暴に掴み、ずいっと画面を彼の鼻先に突きつけた。勢い余って彼の高い鼻にぶつかるが気にしない。
「これは…どういうことだ」
刹那が見せつけた画面。
それは、グラハムと生徒会長リボンズが抱き合っている姿だった。
「刹那、これをどこで」
「ティエリアからだ…生徒会室で堂々としてたらしいな」
最悪な機嫌の元凶は、一通のメールからだった。
珍しくティエリアからメールが来たと思ったら、この画像が添付されていたのだ。
前から美少年を襲う性癖があったことは知っていたが、もう少しで触れ合いそうな二人の唇、艶かしい表情を浮かべたリボンズを見て怒りと理解不能な感情でごちゃごちゃになり、携帯を取り落としてしまったくらいだ。
リンダが好きそうな昼ドラのような展開に情けなくなったが、当のグラハムはまだ理解できなかったのかぱちくりと瞬きをしていた。
やがて気づいたのか、顔色を変える。
「刹那…この画像私にも送ってくれ」
大真面目な顔で自らの携帯を差し出してきたグラハムに、本気で殺意がわいた。
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「非晶質。」にようこそ。
ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
にょただらけなので苦手な方はご遠慮ください。
感想、誤字脱字、その他管理人に突っ込みたい方は最下部のメルフォからか、↓の☆を@に変えてお願いします。
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管理人:流離
since:20071112
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