OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。

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というわけで前から言っていたグラ刹♀連載開始します。
初めての鬼畜です。えへっ(えー)読むのは大好きなんですけど書くのは無理・・・と思ってましたがものは試しです。玉砕覚悟でやってみます。
ちなみに機体の自動操作なんたらは完全捏造につき注意です。
初めての鬼畜です。えへっ(えー)読むのは大好きなんですけど書くのは無理・・・と思ってましたがものは試しです。玉砕覚悟でやってみます。
ちなみに機体の自動操作なんたらは完全捏造につき注意です。
アンゲージ
ぐるぐると回る世界の中、けたたましくアラームが鳴り響いている。
気がつけば、視界がノイズで覆われていた。
操縦席に叩きつけられるような衝撃に意識を一瞬失いかけていたらノイズは晴れ、空の青とは違う深く吸い込まれそうな青にコックピットが染められていく。
あれほど軋んでいた機体が嘘のように静まり、静寂の中ゆっくりと沈んでいくことがわかる。
モニター一面を覆っていた白く細かい泡が徐々に消え、一面に広がる揺らめく青に、刹那はようやくエクシアが海に墜落したことを悟った。
打ち付けられた頭の痛みを即座に忘れ、機体の損傷率を調べる。
だがモニターに無情にも淡々と映し出される予想を遥かに上回る数字に、刹那は唇を噛み締めた。
損傷率67%。太陽炉は無傷、飛行は可能だが、右腕は辛うじてコードが繋がっている程度、脚部に至っては膝下が飛び去っていた。戦闘はほぼ不可能。仮に出来たとしても、左腕しか残っていない今の状態では量産機にすら叶わないだろう。
「くそっ・・・!」
行き場のない怒りにコックピットに手を打ち付ける。
悔しかった。エクシアをここまで傷つけ、フラッグごときにここまで追い詰められた自分が。
あのフラッグ・・・何者だ・・・
前々からしつこかったが、今日の執着ぶりは異常とも言えた。
ユニオン領内の任務がたて続きにあり、疲れはてながらも帰投していた時にフラッグに襲われた。
自動操縦にしていた為一瞬反応が遅れ、脚部をまずやられた。左腕で辛うじて相手の頭部を斬り去ったものの、近づいた隙に羽交い締めにされ、行動不能にされたのだ。なんとか墜落寸前に壊れかけた右腕で相手を突き放したが、海面に衝突するさい脚部を飛ばし、右腕まで使えなくなってしまったのだ。
何故か単機だった為なんとか海中に逃げおおせたが、どこに仲間がいるかはわからない。
海中での帰還ルートを考えたものの、ここはユニオン領内だ。巡回中の潜水MAに見つかればひとたまりもない。
助けを待つしかないのだ。悔しいが、今のエクシアでは自力で帰れないだろう。
緊急暗号通信をトレミーにいれ、GN粒子の放出し、ステルス用に切り替える。これで傍目は気づかれない。
しばらくするとスメラギからの指令が入り、どの機体も現在任務中の為時間はかかるが、終了次第デュナメスが迎えに来る為待機との旨だった。どの機体も激化するテロに手を焼いているようだ。
後は待つしかない。だが焦燥感が胸をジリジリと焼いた。
あのフラッグはそのまま近くの島に墜落したようだ。頭部を破壊し衝撃で恐らく行動不能だとは思うが、不安が思考をからめとっていく。
戦闘の興奮が覚めやった今、最悪の事態が、次から次へと脳裏に浮かぶ。
もしかしたら既に単機で唐突に消えたフラッグを疑問に思い捜索を開始しているかもしれない。レーダーが途絶えた所を捜索されたら、通信障害に気づかされるかも知れない。もしばれたら、今の状態では容易く滷獲されてしまうだろう。
拳を握りしめる。その事態は絶対に避けたい。だが、今の自分にはコックピットで息を殺し、デュナメスを待つことしかできないのだ。
嫌だ。
エクシアは絶対、奪わせない・・・!
狭いコックピットで、いつ助けが来るかわからない中エクシアを奪われるかも知れないという恐怖にただ耐えなければいけないのか。
今の自分には、傷ついたエクシアの装甲に守られ、待つことしかできないのか・・・?
「嫌だ・・・」
何も出来ずに、ただ見つからぬよう狭い空間で息を殺す。
幼い頃の既視感。
あの時と同じだ。無力な自分。何一つ変わらない。
撃たれぬよう、悟られぬよう、蜂の巣のようなもろい壁に膝を抱え震えている、幼い自分の姿が蘇る。
あの時焦がれた『ガンダム』に乗っているというのに、変わらないのだ。
無力な自分のせいで。
「殺せ・・・」
揺らめく光学モニターに、不意に自らの顔が移った。
クルジスの時のような、生に渇望した血に濡れたナイフのようなギラついた瞳。
あの時とは違う。
俺はもう弱くない。
殺せ。
奪われる前に・・・
腰に銃と携帯ナイフを身につけていることを確認する。
この衝撃―特に陸地に落ちたフラッグなら尚更―では機体もただではすまないだろう。
ならば救出されたパイロットの口からガンダムがいることを告げられる前に、口を封じた方がよい。そしてGN粒子の放出を遮断すれば、見つかる可能性は格段に減るのだろう。
動かなければ。
エクシアを奪われない為にも。
エクシアを一時的に浮上させ、コックピット部分が陸地につくようにする。自動操縦でパイロットがいなくなると自然に沈むようプログラミングしておいた。
エクシアは俺が守る。
コックピットを開けると、抜けるような青空が暗闇にいた刹那の目を焼いた。
ゆらりと立ち上がると、腰の銃が刹那の意思に返事をするかのようにカシャリと無機質な音を立てる。
コックピットを出て再び沈みゆくエクシアを見送ると、刹那は気取られぬよう静かに、だが確かな意思を持って硬い陸地を踏んだ。
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「非晶質。」にようこそ。
ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
初めての方は「ハジメニ」を読んでください。わからずに突き進むと大変なことになります。
にょただらけなので苦手な方はご遠慮ください。
感想、誤字脱字、その他管理人に突っ込みたい方は最下部のメルフォからか、↓の☆を@に変えてお願いします。
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管理人:流離
since:20071112
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