OO中心戯れ言ばっか。ハム至上主義で刹受け中心カオスブログ。

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せっかくなのでドッキリだけでなくエイプリル小説を書いてみたり。
流石にハムロクは書けなかったのでグラ刹ニョタです。しかもイチャこいてるだけ。
流石にハムロクは書けなかったのでグラ刹ニョタです。しかもイチャこいてるだけ。
今日はエイプリルフール、と言う日らしい。
今日1日は人を騙していいと楽しそうにカタギリは言っていたが、平和な国はこんなくだらないことをして何が楽しいのかと思わず呆れてしまう。
だが面白おかしかそうに囁いてきた計画は中々楽しそうだった。
丁度いい、普段散々振り回されている分あの天パを驚かしてやろう。
ピンポンとチャイムの音がなる。それがミッション開始の合図だ。
刹那は玄関まで駆け寄ると、彼が鍵を開ける前に勢いよく扉を開き、そのまま抱きついた。
「グラハムっ!」
「、刹那っ?!」
普段刹那から触れてくることは滅多にない為か、グラハムは翡翠の瞳を珍しく見開き、彼女を抱き止める。
ここからが本番だ。グラハムのコートの裾を掴み、甘えた子猫のように頭を擦り付けた。
「刹那?どうしたっていうのかい、君が熱烈に迎えてくれるなんて・・・」
グラハムの問に答えず、刹那は頭を彼の胸に押し付けたまま約10秒間じっとする。今のうちに涙腺を潤ませておこう。
彼が珍しくおろおろしているのがわかる。恋人になってからというものの、刹那は滅多に甘えず、過剰なスキンシップをしてくる27男をむしろ冷たい目であしらっていた位なのだから。
「刹那?」
「グラハム・・・驚かないでくれるか・・・?」
「何をだい?」
いまだ顔を合わせようとしない刹那を労るよう、優しく頬に手を差しのべた。
「いや、驚くのも無理ないな・・・せめて、別れようと言い出さないでくれ・・・」
「私が刹那を離すわけないじゃないか!」
ぎゅっと細い腰に手を回し抱きすくめようとするグラハムを手で制し、刹那はゆっくりと顔を上げた。
潤んだ瞳。未だに言おうかいわまいか躊躇っているかのような震える唇。
普段の万年雪のような冷たさが溶けたかのような彼女の顔に、心臓が跳ね上がった。赤い小さな口からチラつく白い歯に目を奪われつつ、刹那の言葉を辛抱強く待った。
口を開いてはつぐむ彼女のいじらしい姿(最もこれはグラハムを極限まで煽る為のものだったが)を固唾を飲んで見守っていると、ついに決心したかのようにゆっくりと桜色の唇を開いた。
「出来たみたいだ」
想定していた、微妙な空気の間。
甘いマスクで普段から微笑みを絶やさない男がポカンと口を開け、翠玉の瞳を丸く見開いているのがおかしくて。
思わず吹き出しそうになったが、必死で悲しげな顔の下に押し込んだ。
「え?」
「3ヶ月、らしい・・・医師の診断書もある」
ポケットに隠していた紙を取りだし見せつけるようにすると、ただでさえ事態を飲み込めていないグラハムは更に棒で殴られたかのように刹那から離れ、玄関の扉に寄りかかった。
想定以上の結果。
エイプリルフールということで、長年の付き合いの中で得られたパターンからグラハムが最も衝撃を受けるシチュエーションをカタギリが計画、刹那の演技力により実行に移した、題して「たまにはてめえも驚けそして寿命を縮めろコンチクショー」作戦は成功した。むしろ想像以上に楽しめた。勿論書類はカタギリが偽造したものである。
カタギリも最近フラッグの改造ならに随分とストレスがたまっていたらしい。しかし実行してみると実に爽快だ。
しかし余りにも呆然と扉に寄りかかっているグラハムに、刹那は疑問符を浮かべた。
「グラハム・・・?」
恐る恐る問えばグラハムは何か踏ん切りがついたのかすくっと立ち上がると、いきなり自らの頬をパンっと叩いた。
「・・・グラ、「何を驚いているグラハム・エーカー刹那は驚くなと言ったではないか11も年上の男が情けなく腰を抜かしている場合ではないええいこれでも私はユニオンの誇るべきフラッグファイターか!イエス私は死を恐れぬフラッグファイター、そんな男が愛すべきものを守らないでどうする、グラハム・エーカー覚悟を決めろ・・・」
物凄い勢いで独り言を呟くと、グラハムは面食らっている刹那に向き直り、彼女を優しく、壊れ物を扱うかのように抱き締めた。
「グラハムっ」
「・・・すまない。驚いてしまった。だが私は何があっても君の側にいる」
強まった力に刹那は苦しいと抵抗しようとしたが、真摯な瞳を見て口を閉ざしてしまう。
「責任は勿論とる、男として当然の責務だ。刹那、君を愛している。」
そう言うとグラハムは唖然としている刹那から一旦体を離し、戸惑い移ろう彼女の瞳をしっかりと見つめた。
「必ず幸せにする、だから、私と結婚・・・」
「ま、待てっ!」
まさかここまで本気にするなんて!
中世の騎手さながら刹那の手の甲にキスしようとするグラハムの手を慌てて振り払う。
グラハムは完全に刹那を信じている。そして普段の奇行からは信じられない位の真剣な態度、嘘偽りのない瞳に、刹那の方が狼狽してしまった。ドキリと心音が早まるのがわかる。
完全にアメリカンジョークと言うタイミングを失っていた刹那だったが、グラハムのただならぬ剣幕に慌てて説明する。
「ち、違う、グラハム、今日は何の日だ!」
「何って、4月1日・・・」
そこでようやく気付いたのか、あっとグラハムが声を出した。
「に、妊娠はしてない・・・嘘だ。エイプリルフールだから・・・この書類も、嘘だ」
「・・・」
目の前でビリリと書類を破り捨てるものの、グラハムは地に落ちていく紙に目もくれぬようにピタリと思考停止している。
怒っただろうか。途端に罪悪感に駆られ恐る恐る顔を覗きこむ。しばらくフリーズしていたグラハムだが突然大輪の薔薇が綻ぶような笑みを浮かべ、こちらが思わず後退りする。
「刹那、先ほどの私の想いは本当だよ。」
そう笑顔で言い切ると、ジリジリと刹那を壁際まで追い詰めていく。こういう顔を浮かべたグラハムが一番質が悪いことを、刹那は経験上知っていた。
「そして嘘は好きではないな」
「あ、ああ悪かった。」
「だから!」
そう言うよりも早くカマイタチのようなスピードで手が伸びてきて、ふわりと浮かんだと思えば刹那の体はすっぽりとグラハムの腕の中に納められた。所謂お姫様抱きという奴だ。
「ぐ、グラハムッッ!?」
「今から先程のジョークを事実にしてもらう」
そう言うなりグラハムは寝室に向かおうと刹那を悠々と抱きながら歩き出した。
言葉の意味をようやく理解し時、刹那は慌てて彼ら逃れようと手足をばたつかせるが綺麗に無視される。
「は、はなせっ!やめろ変態!!」
「一人目は女の子がいいかな」
「人の話を聞けっっっ!」
翌日やけに上機嫌なグラハムと声が掠れてよろよろとしている刹那を見て、カタギリは計画が成功したことを悟ったとか。
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ここはグラハム・エーカー至上主義グラ刹になりそうな予感のする二次創作腐女子ブログです。
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since:20071112
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